ダン まち フレイヤ ss。 ダンまちの恋愛・相関図まとめ!ベルは誰と結ばれる?アイズやリュー・春姫などヒロインたちとの関係・かわいいシーンまとめ!

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか

ダン まち フレイヤ ss

オラリオの中央にある巨大な塔バベル。 バベルの地下には世界に一つしかない迷宮が広がっており、毎日大勢の冒険者が迷宮へ挑戦すべくバベルにと向かっていくのが、オラリオの日常の光景である。 そんなバベルに、日が出てまだ間もない、他の冒険者達の姿が見当たらない早朝から向かおうとする一人の冒険者の姿があった。 バベルに向かう冒険者はまだ十四、五歳くらいだが童顔のせいでそれより幼く見える少年で、白い髪に赤い瞳をしており、白い髪を揺らしながら走る姿はどこか兎を思わせる。 少年の冒険者の装備は申し訳程度の胸当てと腰にある安物のナイフのみ。 その姿はどこから見ても駆け出しの冒険者であるのだが、少年の目には不安や恐怖といった陰はなく、未知への憧れで輝いていた。 少年の冒険者は自分が迷宮で活躍して英雄となる物語を夢見ており、彼の目には迷宮への入り口があるバベルしか見えていない。 ……だからバベルへと走る少年の冒険者は、自分の背中を見送る二人分の人影に気づかなかった。 少年の冒険者を見送ったのは、一目見たら誰でも心を奪われるような美貌の女神と、白い髪と赤い瞳が特徴的な男性の冒険者。 女神は頬を僅かに赤くして微笑み、男性の冒険者はどこか心配そうな表情で少年の冒険者が向かったバベルを見つめていた。 「あの子が貴方の弟なの? ドム?」 「……ええ、そうです。 フレイヤ様」 女神がバベルを見つめながら声をかけると、声をかけられた男性の冒険者、ドムは僅かにためらった後に自分に恩恵を授けてくれた女神、フレイヤに答える。 オラリオの二大派閥の一つであるフレイヤ・ファミリアの主神フレイヤと、オラリオで最高位の冒険者ドムに見送られながら迷宮に挑戦しに行った駆け出しの冒険者。 彼はこれから先、オラリオで起こる様々な出来事の中心となるのだが、その事を知る者はまだ誰もいなかった……。 お祖父ちゃんからの手紙で、目に入れても痛くもないくらい可愛い弟がオラリオに来ると知ってから早数日。 しかし弟は一向に俺の前に現れる気配がない。 おかしいな? 俺がフレイヤ・ファミリアに所属していることも、フレイヤ・ファミリアの本拠地の場所も以前送った手紙に書いたはずなんだが? 一体どういう事なんだと考えると答えはすぐに出た。 弟は慎重そうに見えて考えるより先に行動するところがあって、更には一つの事に集中すると周りが見えなくなるところがある。 恐らくはオラリオに辿り着いた弟は念願の冒険者になる事で頭が一杯になって、俺よりも先に自分に恩恵を授けてくれる神様を探す事にしたのだろう。 そして何とか恩恵を授けてくれる神様と出会って冒険者となった弟は、今頃は英雄となる子供の頃からの夢を叶えるために迷宮に挑戦していることだろう。 ……そうなると弟が俺のことを思い出すのは、オラリオでの生活と迷宮に慣れた頃だろうな。 そう結論を出した俺は自分から弟を探す事に決めて、オラリオの冒険者達の活動を管理しているギルドに問い合わせた。 すると弟は数日前に出来たばかりの、団員が一人だけのファミリアの冒険者としてギルドに登録しているのが分かった。 弟の事を知っているギルドの職員の話によると、弟は朝早くから迷宮に挑戦しているらしい。 せっかくだから迷宮での弟の戦いぶりをこっそりと見守ろうと思ったのだが……。 「ドム。 微笑みを浮かべるフレイヤ様の姿はとても美しいのだが、彼女は今のような笑顔を浮かべる時は何か厄介事が起こるのを俺は知っている。 正直、全力でお断りしたい。 フレイヤ様へのデート権はさっきからこちらを睨みつけているアレン先輩や、羨ましそうな視線を向けてくる 炎金の四兄弟 ブリンガル の皆さんにお譲りしたい。 だけどフレイヤ様、一度決めたら絶対に一歩も譲らないんだよなぁ……。 一縷の望みにかけてオッタルさんにフレイヤ様を止めてもらおうと視線を向けると、オッタルさんは俺に視線を返して小さく頷いてみせた。 その表情からは「お前なら大丈夫だろう。 フレイヤ様を頼むぞ」という信頼が感じられたのだが……何で俺をそこまで信頼しているんですか、オッタルさん? いつものようにフレイヤ様を心配して止めてくださいよ、「 猛者 おうじゃ 」様? 結局俺はフレイヤ様に負けて、早朝から彼女とのデートに事に。 すると丁度バベルへと走って行く一人の駆け出しの冒険者の姿が見えた。 その姿は間違いなく俺の弟の姿で、思わず弟を呼び止めようとしたのだが……。 ーーーーーーーーーー!!!??? 弟に声をかけようとした瞬間、俺はかつてないほどの悪寒を感じた。 こんなのは迷宮の深層でモンスターパーティーに遭遇した時でも感じた事はなかったぞ? 悪寒の発生源は俺のすぐ隣で、恐る恐るそちらを見るとそこには……。 恋をする乙女のような顔となって頬を赤く染めているフレイヤ様の姿が。 ……アカン。 これはアカン。 これはどこからどう見ても誰かを好きになった顔でんがな。 フレイヤ様は好きになった、気に入った人物(主に男)を見つけたらどんな手を使ってでも手に入れようとする。 ……そう、どんな手を使ってでも。 それが例え他の神様の恩恵を受けた冒険者でも強引に。 そのせいでフレイヤ・ファミリアは今までに何度も他のファミリアと戦争となり、俺も二回ほど他のファミリアとの戦争を経験している。 あれは本当に酷い目に遭った……。 一回目の戦争では 炎金の四兄弟 ブリンガル の皆さんの作戦ミスで敵陣のど真ん中に取り残されて敵の集中砲火を受け、何とか全員倒して他の皆に合流すると敵のファミリアの団長との一騎打ちをアレン先輩に押し付けられた。 二回目の戦争ではオッタルさんに「あの程度の奴ら、お前一人で充分だろう」と言われて、俺一人だけで敵のファミリアの団員百人と戦わせられた。 つまり何が言いたいかというと、フレイヤ様がこの様な顔をした以上、俺にとんでもない不幸がやって来るのは間違いなくという事。 しかも今回のフレイヤ様の狙いは俺の弟……! ヤバい。 これはシャレにならないくらいヤバい。 急いで弟と、弟の主神様にこの事を話して何とかフレイヤ様の対策を……。 いきなり先手をうってきましたよ、この美の女神!? ……この日から俺の、弟の貞操を守る為の辛く、先の見えない戦いの日々が始まったのだった。 というか、弟を狙う最大の敵が自分のとこの主神ってどんな罰ゲームだよ?.

次の

【ダンメモ】登場キャラクターの声優一覧(他作品の演じているキャラまとめ)

ダン まち フレイヤ ss

Contents• 女性キャラかわいいランキング 10位 フィルヴィス・シャリア 【ディオニュソス・ファミリア】団長 二つ名は【白巫女(マイナデス)】 6年前の「27階層の悪夢」で生き残り、その後4回パーティーを組みますが、全てフィルヴィスを除いて全滅していることから「死妖精(バンシー)」と呼ばれていました。 主神ディオニュソスにしか心を開いていなかったため、ベート、レフィーヤとの変則パーティーでも最初は気まずい空気でしたが、レフィーヤの努力もあり心を開きます。 同胞ということもありレフィーヤのことは相当気に入ってます。 二つ名って「白巫女(マイナデス)」だったんですね。 てっきり「死妖精(バンシー)」だと思ってましたw いつも気品に満ちた服装をしてますが、若干ディオニュソスと被るのが気になります。 あれはディオニュソス・ファミリアだからあの格好なのでしょうか?団長だから?それとも元々の好み? どうでもいいところが気になりますw 9位 フレイヤ 【フレイヤ・ファミリア】主神 美の女神です。 美の女神なのに9位って・・・やっちゃいましたかね?w ほんと綺麗ですよね。 普通に綺麗だと思います。 アイズ、レフィーヤと仲が良く二人が悩んだりしてると、気分転換に一緒に外出するなど意外と面倒見がいいです。 若い団員が多いロキ・ファミリアでは、リヴェリアがお母さん的なポジションですが、ムードメーカー的なポジションのティオナは、メンタルケア担当といったところですね。 とにかく元気でいい子ですよね。 性格の良さランキングなら1位を狙えます。 ティオネとティオナの違いや比較はこちらでまとめています。 7位 シル・フローヴァ 酒場【豊饒の女主人】店員。 ベルに好意を抱いている女性キャラの一人です。 ドジっ子なイメージですが実はすごく頭がキレます。 ただの酒場店員とは思えない頭の良さと人脈の広さ。 現在連載中のダンまち外伝「エピソードリュー」では、通常、国の要人にしか送られない「カジノの招待状」を酒場の常連客に頼んで入手するなど、その人脈の広さにリューも「計り知れない」と驚きます。 ベルに客の忘れ物と言って魔道書を渡し、ベルの魔法習得に一役買いまいした。 この魔道書って元々はフレイヤのものですよね。 なんか・・・怪しいですよね。 同じ酒場店員のアーニャ達がシルのことを「魔女」と言ってましたが、あながち間違いではないかもしれないですねw シルの正体に関してはこちらの記事で考察しています。 5位 リリルカ・アーデ 【ソーマ・ファミリア】団員 変身魔法を使ってファミリアが違うベルのサポーターを担っています。 ベルに好意を抱く女性キャラの一人ですが、相当好意を持ってます。 ベルは恩人でもあるので気持ちはわかりますけどね。 ベルが飲んだポーションの残りを、ドキドキしながら飲もうとするところが乙女ですよね。 結局ヴェルフに飲まれて怒ってましたがw サポーターとしての知識や能力は相当高いです。 なんどもベルやヴェルフを助けてきました。 直接助けるだけではなく、二人が戦いやすいようサポートするのも上手です。 はじめてパーティーを組んだヴェルフが絶賛するほどです。 ミノタウロス戦では、ボロボロになりながらロキ・ファミリアに助けを求めるなど、改心してからは本当にいい子です。 リリのリュックに関してこちらの記事でまとめています。 4位 アスフィ・アル・アンドロメダ 【ヘルメス・ファミリア】団長 二つ名は【万能者(ペルセウス)】 いつもヘルメスに振り回される可哀想な団長です。 ダンまち本編ではヘルメスのワガママに付き合って大変だな程度でしたが、ソードオラトリアではヘルメスの指示で脱税まがいのことをやってるのが判明しました。 それを知って、ヘルメスファミリアの団長はアスフィじゃないと務まらないと確信しました。 マジックアイテムを作製するのが得意で、空を飛ぶアイテムや透明になる兜など、これまでに登場したマジックアイテムは優秀なものばかりでした。 頭が良く統率力もあり団員からの信頼もあります。 3位 リュー・リオン 酒場【豊饒の女主人】店員。 元・冒険者でLv. 4の実力者。 冒険者の頃の二つ名は【疾風】です。 「疾風のリオン」って名前がもうカッコよすぎです。 とにかく強いです。 4ってロキ・ファミリアのラウルと同じですが、リューは絶対Lv. 4じゃないでしょ!っていうくらい強いです。 そしてクールでかっこいいです。 たまに見せる威圧感が凄いですよね。 あの凄みは同じLv. 4のラウルじゃ無理です。 二つ名は【剣姫】 ダンまちのヒロインの一人で、ソードオラトリアでは主人公になります。 ダンまち本編でもかわいいキャラでしたが、ソードオラトリアではアイズの本心を見ることができるので、ソードオラトリアを読むとよりアイズのことが好きになります。 ベルが憧れるのもわかります。 だけど子供の頃から強さばかり求めていたので、知らないことが多い天然キャラになってます。 そんなアイズをフォローするティオナやティオネ、そしてアイズを慕うレフィーヤ。 ロキ・ファミリア最高じゃないかw 1位 ヘスティア 【ヘスティア・ファミリア】主神 ダンまちのもう一人のヒロインで、ベル君大好き女神ですw 路頭に迷っていたベルと出会い自分のファミリアに迎え入れました。 新参者のファミリアのため、バイトを掛け持ちするなど苦労している女神です。 アイズとヘスティア、どちらを1位にするか迷いましたが、最後はヘスティアが髪をおろしてるシーンがあったので、ヘスティアを1位にしました。 逆にそれだけ僅差だったということです。 心中察してくださいw ヘスティアの魅力はやっぱりベルの力になりたい一心で何でもするところですよね。 あの姿に何度胸を打たれたかわかりません。 裏の顔ランキング ここからは番外編として、裏の顔ランキングを作りました。 ダンまちの女性キャラって結構裏の顔ありますよね。 そんな裏の顔に特化したランキングです。 だけどソードオラトリアを読むと子供達(眷属)思いで普通にいい主神で驚きました。 ある意味逆ギャップですね。 4位 リリルカ・アーデ 改心する前のリリの顔ですね。 あの頃のリリはほんと荒んでましたよね。 今はほんといい子で、むしろ出来る子になってますよねw これもある意味逆ギャップですよね。 あんな悪かった子がこんな出来る子になるとは思ってませんでした。 3位 リュー・リオン かっこいいです。 こんなセリフ使ってみたいです。 逆に言われそうで怖いけどw 最初にリューのこのシーンを見たときは驚きましたね。 只者じゃないですからね。 これはほんといいギャップでした。 戦闘しないような子が実は強い。 王道ギャップですね。 2位 シル・フローヴァ 怖い怖い。 目が笑ってないからw いつも笑顔のシルが、まさかこんな顔するとは思いませんでした。 リューは既に過去が明らかになってますが、シルだけはまだ謎なんですよね。 外伝「エピソードリュー」で明らかになるのか、それともダンまち本編なのか。 シルの謎も楽しみなところですね。 シルも王道ギャップといったところでしょうか。 1位 ティオネ・ヒリュテ これはもうどう表現したらいいのでしょうかw ギャップといえばギャップですが・・・裏の顔というより表の顔にも見えます。 ちなみに双子の妹ティオナはギャップ0です。 いつもこんな感じですねw まとめ 以前作った「強さランキング」に比べると、はるかに難しかったです。 正直どれも僅差でなんども作り直せる自信があります。 つまりブレブレですw 誰が作っても同じようになる「強さランキング」とは逆で、誰が作ってもブレブレになるランキング。 それが女性キャラかわいいランキングです!! ダンまちはアニメもおすすめ テレビアニメで「ダンまち」と「ソードオラトリア」が放送されていたのはご存知かと思いますが、残念ながら既に放送は終了してしまいました。

次の

ダンまちベルから見てフレイヤ、オッタルは味方でしょうか?フレイヤはベル...

ダン まち フレイヤ ss

あの、激闘から二日が経ち俺はようやくまともに体を動かせるようになった。 ベッドに寝たきりになっていた間に、イシュタル・ファミリアの顛末はベル達が説明してくれた。 実は、俺がフリュネさんと決闘している間に、フレイヤ・ファミリアが攻め込んできていたらしい。 突如、攻め込んできたフレイヤ様に殺され、イシュタル様は強制送還され、ファミリアは解体された。 つまり、春姫さんを縛る鎖はもうなくなったのだ。 その事に安堵する一方で、 「ハチマンも時々、誰かの視線を感じる事あったよね」 以前から感じていた、遠慮のない視線。 舐めまわすように、得体の知れない視線を時々感じていた。 「その視線の正体、フレイヤ様だったんだ」 イシュタル様が強制送還された夜、見上げた宮殿の屋上で、こちらに微笑むフレイヤ様をベルは確かに見たという。 その視線はいつも感じる不気味なものと同じだったらしい。 顔を合わせた事もない筈だが、何故俺達を見ているんだろう。 まさか、フレイヤ様が突然、動いたのには俺達が関係しているのか?いくら考えても答えは出ないが、今まで以上に視線には注意を向けた方がいいだろう。 「春姫、本当にいいのか?」 日差しの眩しい朝、ホームの前庭で、タケミカヅチ様に春姫さんは語りかけられる。 「お前が望むなら極東にも帰してやれるぞ。 まぁ屋敷には戻れんだろうが・・・・俺達の社に行けば、ツクヨミ達が泣いて喜んで迎えてくれる筈だ」 両腕を組み、春姫さんを見下ろすタケミカヅチ様の瞳には子を思いやる神の慈しみが宿っている。 「ありがとうございます、タケミカヅチ様。 ですが、私は大丈夫です」 春姫さんは微笑み、ここに残ると言った。 「わかった。 ならこれからはまた、いわゆるご近所の関係だ。 いつでも遊びに来いよ」 はいっ、と春姫さんが頷くと、彼の後ろに控えていた千草さんや桜花さん達が側に寄ってくる。 「あのね、春姫ちゃん。 いっぱい、いっぱい話したいことが溜まってるの。 だ、だから・・・・」 「はい、千草様。 必ずお伺い致します」 「・・・・すまなかった、春姫。 お前が苦しんでいることも知らず、俺達は・・・・」 「いえ、桜花様。 私は、春姫は皆様にまた会えてとても幸せです」 前髪の奥で涙ぐみながら笑う千草さんに笑い返し、生真面目な桜花さんには首を横に振る。 他の面々とも喜びの言葉を交わした春姫さんは、必ず会いにいく約束を交わし、騒いでいるこちらに歩み寄ってきた。 「いいですか、アイシャ様!ファミリアに入る事は認めますが、風紀を乱すような事は慎んで貰いますよ!?」 真っ赤な顔でリリがアイシャさんに詰め寄る。 「面倒だねぇ、別にいいじゃないか。 惚れた男は力ずくで食べるのがアマゾネスの流儀だよ」 しかし、アイシャさんはリリを軽くあしらうと、俺に意味ありげな視線を送ってくる。 「駄目です!?リリの目が黒いうちは絶対に許しませんっ!!」 声を荒げ、必死にリリはアイシャさんを俺に近づけまいとしている。 こんな調子でアイシャさんはファミリアに上手く馴染めるんだろうか。 言い合っている二人を眺め、ヴェルフは苦笑し、ヘスティアとへーべは二人で何か話している。 「でも、本当に良かったのかい?アイシャ君どう見てもハチマン君を狙ってるみたいだけど・・・・」 「大丈夫だよ、ヘスティア。 何かあれば止めに入るし、何より嬉しいんだ。 私と同じでハチマン君の良さをわかって好きになってくれる人がいるのは」 何やら話している二人は、やがてへーべが笑い、ヘスティアがそれを見て微笑み話を終えた。 未だ揉める二人に、春姫さんが語りかける。 「落ち着いてくださいお二人とも」 「春姫様・・・・」 「なんだい、話はもういいのかい?」 「はい、タケミカヅチ様達とのお話は済みました。 ・・・・あのアイシャさん、今まで本当に」 「辛気くさい話は止めな、これからも同じファミリアで付き合って行くんだ」 春姫さんの言葉を遮り、アイシャさんは笑う。 そして、真剣な顔付きで春姫さんの魔法について話した。 「幹部や戦闘娼婦の連中には口止めした。 私達しか知らないし、そう簡単には明るみにでない筈だよ」 「アイシャさん・・・・ありがとうございます」 「気にしないでいいよ、魔法がバレればまたちょっかいだされちまうしさ」 そう言ってアイシャさんは乱暴に春姫さんの頭を撫でる。 戸惑っている春姫さんだがぶんぶん、と振る尻尾を見る限り嫌ではないみたいだ。 「そう言えばハチマン」 隣にいたベルが突然話しかけてきた。 「ん、何だ?」 「ハチマンって祭壇での儀式の時、縛られてたよね?どうやって抜け出したの?」 実はずっと気になっていた、とベルは言う。 ベルと命さんは決意を固めた後、実は先に春姫さんの奪還に動き、その過程で俺が捕まった事実を知ったらしい。 「大きな爆発があったし、大丈夫かなと思ったらハチマン怪我とかしてなかったから」 「ああ、それはな・・・・」 実は魔法をぶつけあったあの時、眠る寸前にアイシャさんに耳打ちされていた。 「春姫を任せたよ」 この言葉を聞いた直後、何かを嗅がされ眠りに落ちたのだ。 「あれは、眠り香よ。 本来、オラリオの冒険者には効かないが、まああれで伝わると思ったのさ。 本当に寝たから驚いたけどね」 俺の説明にアイシャさんが付け足してくる。 なるほど、耐異常のアビリティを持たない俺は眠りこけてしまったってことか。 「目を覚ましてからは、なんとなくわかったな。 明らかに手を縛る縄は脆かったし、武器もアイテムも取り上げられてない。 極めつけはアイシャさんは常にフリュネさんの隣に張り付いてたからな」 儀式の途中、タイミングは恐らく何らかのサインがあるはずと思い、捕まっている演技をしていたわけだ。 あそこでフリュネさんさえ押さえておけば、殺生石の破壊くらいは出来た筈だしな。 「まあそれでも失敗する可能性も高かったしな。 ベル達が来てくれなかったら危なかった」 説明を終えると、春姫さんは瞳に涙を貯めた。 「アイシャさん、私の為にそんな事を・・・・本当にありがとうございます」 「だから止めなって、もう」 深く頭を下げた春姫さんに苦笑するアイシャさんだが、どこか嬉しそうだ。 それから俺達にまでお礼を言い出しそうな春姫さんを止め、改めて自己紹介を交わすことにした。 「私、サンジョウノ・春姫と申します。 こっ、この度はヘスティア様のファミリアに入団させて頂いてっ・・・・」 「堅いよ春姫、もっと簡潔にしな。 私はアイシャ・ベルカ。 このどんくさい娘共々よろしくね」 春姫さんを肩に抱き、アイシャさんは笑う。 「俺もまだ入団して日は浅いが、よろしく頼む。 ヴェルフ・クロッゾだ。 下の家名では呼ばないでくれ」 「こちらこそよろしくお願いします。 リリルカ・アーデです」 「私はへーべ。 ここでは居候ってなってるけど実はハチマンくんの恩恵は私になったままなんだ。 まあ、元主神ってだけだからよろしくね」 「おっほん・・・・じゃあ最後にボクが。 昨日いろいろあったし知っていると思うけど、ボクがヘスティアさ。 君達を劵族として歓迎するよ、よろしくね」 最後にヘスティアが挨拶をして、締めくくった。 名前を聞く度、よろしくお願いします、と頭を下げる春姫さんに苦笑していると、へーべが唐突に話し出す。 「二人は、ハチマンくんに特別な感情を持ってるよね?」 「は?」 突然の話に気の抜けた声を出してしまった。 いや、何で俺なんだよ。 普通、ベルじゃないのか?この場合。 「そうだって言ったらどうするんだい?」 真っ赤になる春姫さんの横でアイシャさんは挑発するように言った。 「どうもしないよ?でも、正妻は私だから」 へーべは謎の余裕を見せ、アイシャさんの挑発を軽くあしらった。 いや正妻って何のことだよ。 と、そこでガチャリと玄関の扉が開く音が鳴る。 「み、命さん!?」 ベルが入ってきた人物を見て、驚く。 壁に手をつきながら彼女は歩いている。 「おいおい、動いて大丈夫なのか?」 「だ、大丈夫ですっ、もう精神疲弊の反動しか残っていないので・・・・じ、自分も春姫殿の新たな門出を祝って・・・・!」 魔力暴発の傷が癒えたとはいえ精神疲弊の影響で未だふらつく体を動かす、が玄関の階段に躓き、倒れ込む 「も、申し訳ないありませんっ、春姫殿」 慌てて受け止めた春姫さん。 抱き合う形で春姫さんは口を開いた。 「申し訳ありません、命様・・・・私のせいで、沢山のご迷惑と、沢山のお怪我を・・・・」 「は、春姫殿・・・・」 体を離した命さんは、その謝罪におろおろと右往左往する。 目を伏せていた春姫さんは、ややあって。 ぐっと勇気を出し、尻尾を緊張させながら、命さんの顔を見つめた。 「助けてくれて・・・・ありがとう、命ちゃん」 瞳を潤ませながら、か細い声で感謝を告げる春姫さんの姿に。 目を見張っていた命さんは、唇を綻ばせ、おもむろに声をかけた。 「春姫殿、笑ってください」 「え・・・・・?」 「自分は・・・・昔の頃のように、貴方と心の底から笑い合いたい」 僅かに驚いた春姫さんは、涙を流し破顔する。 命さんもまた、涙滴を流して満面の笑みを湛えた。 「・・・・ハチマン様、本当にありがとうございます」 最後にこちらに振り向き、春姫さんはお礼を口にした。 「っ、まあ、これからよろしくお願いします」 微笑む春姫さんに一瞬見惚れてしまったが何とか言葉を返せた。 「こちらこそ・・・・ハチマン様、どうか末永くよろしくお願いいたします」 一歩こちらに近より、春姫さんは桜のような笑みを咲かせた。 「ちょっとまって春姫ちゃんっ、今言い回しがおかしくなかった!?」 「そうです、今何かがおかしかったです!!」 「そ、そうでございますか?」 「ま、まぁまぁ。 へーべ様、リリ殿」 「そんなことよりも・・・・新しい入団者だ、今日は羽目を外していいんじゃないか?」 「おっ!話がわかるじゃないかヴェルフ君、よしっ、今日は春姫君とアイシャ君の歓迎パーティーだ!」 「や・め・て・く・だ・さ・い!?これ以上の散財癖がついたらファミリアは・・・・」 「だから固いこと言うなって!ベル君もパーティーを開くべきだと思うだろ!?」 「そう、ですね。 春姫さん達の為に、やっぱり」 「ベル様ぁー!?」 「諦めろ、リリ」 「よ、よろしいのでしょうか?」 「いいのです、春姫殿!こうなったらタケミカヅチ様達もお呼びしましょう!」 「なんだい、楽しくなってきたねぇ!」 喧騒と笑い声が響く中、紅の着物を着た少女の顔にはもう儚さはなく、心からの笑顔が咲いていた。 スキル 説明 既知の魔法の効果を再現可能。 ハチマンはベルと、リューの魔法を再現して見せたがあくまで再現は効果なので威力に関しては詠唱中に込めた魔力に比例する。 なのでベルの魔法は強力だったが、フリュネに対しては、草薙剣の使用後だった為、魔力が足らずに威力はオリジナルの半分にも満たなかった。 普通の魔法と同じで詠唱を中断するか、回避行動を取った時点で、発動は失敗する。 そして、好意的に思う人物の魔法しか模造出来ないと言う条件もある。 普段から人を疑い、嫌い、殻に閉じこもっていたハチマンが、心からその人を認め、尊敬し、好意を抱いた人物の魔法に限り、模造出来る。

次の