ゴールデン カムイ 205。 【1分解説】今週のゴールデンカムイ201話ネタバレ考察「尾形百之助再来!」

ゴールデンカムイ最新第206話ふたりの距離ネタバレ含む感想と考察。第205話あらすじ。活動写真が映し出したのは……。

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スポンサーリンク 杉元たちは自由時間へ 野田サトル「ゴールデンカムイ」204話より引用 騒動もひとまず落ち着き、鶴見と連絡を取った月島によれば、鶴見は 「登別温泉で用事を済ませた後に樺太へ向かう」 そうです。 登別温泉と言えば第七師団の療養地であり、都丹庵士と第七師団の緊迫の一戦があった場所。 もちろん杉元たちには知る由もありませんが、ともあれ『2週間後に大泊』まで先遣隊を迎えに来るということで、それまで少し離れた『豊原』に滞在することとなりました。 豊原は行きに杉元一行がヤマダ曲馬団に混ざってサーカスに出演していた場所ですね。 大泊からは現在地より離れていますが、「豊原の方が大きい街で良い宿があるからだ」というバルチョーナク(ボンボン)鯉登の意見です。 一行は鶴見が来るまでの2週間、豊原を起点にして各自自由時間を過ごすこととなりました。 ついに鶴見との再会が迫り、気になるのは鶴見とアシリパが出会うことですが、杉元の処遇はどうなるのかも気になりますね。 それと鯉登。 過去の記憶を整理し、一人何か考えていた鯉登が今鶴見と再会しどう感じるのか。 この自由時間をどう過ごすのかも気になります。 鶴見到着がとても楽しみですが、それまでにもまだまだ何かありそうですね。 スポンサーリンク 再会と別れが迫る 野田サトル「ゴールデンカムイ」204話より引用 谷垣・チカパシ・リュウ組。 3人で街の外?を歩いていると2人組の男に声を掛けられました。 どうやら近くのコタンのアイヌの者たちで、谷垣たちの存在が気になり近づいてきたようです。 そこでチカパシが 「俺たちは海の向こうから来た。 この人(谷垣)は俺のおじさん。 金玉が大きい」 野田サトル「ゴールデンカムイ」204話より引用 と笑いを含めて説明すると笑顔で去っていきました。 チカパシを連れていたおかげで一行が樺太で警戒されずに済んだと感じる谷垣は、勝手に樺太までついて来てしまったチカパシとリュウを「追い返さなくて本当に良かったと思っている」と語りました。 ただ毎回同じ下ネタを使うので、 「樺太中に俺の金玉がデカイと知れてしまった」 と谷垣。 さすがにデカイことは否定しません。 家族のふりは北海道でもしていましたが、あの時はインカラマッもいました。 「インカラマッ元気になったかな?」 チカパシはもうひとりの家族、インカラマッのことを想いました。 「帰ったら会いに行こう」 野田サトル「ゴールデンカムイ」204話より引用 と谷垣。 そこへ近寄ってきたひとりの人影。 「チカパシ…帰るの?」 と寂し気に声を掛けてきたのはエノノカです。 彼女の家は大泊近くの集落にありますから、長かった樺太での旅をずっと共にしてきた彼女との別れがもうすぐそこまで来ているのです。 チカパシは「北海道に戻っても俺のいる場所無い」とは言ってはいましたが、北海道にはインカラマッがいるのです。 この2人なのであまり悲しい別れにはならないと思いますが、2人の関係性にも注目ですね。 スポンサーリンク アイヌの未来を考え始めるアシリパ 杉元・アシリパ組。 「おい杉元見ろこれ!」 「ウンコかい?」 野田サトル「ゴールデンカムイ」204話より引用 この会話ひとつで彼らの間柄が感じられますよね。 山で2人というのは本当に久々な気がします。 しかしアシリパが見つけたのはなんとウンコではなくクズリの足跡。 クズリは樺太到着直後に先遣隊を襲った獰猛な動物ですが、アシリパは会っていません。 ヒグマより素早くて凶暴だと知る杉元をよそに、アシリパの興味はやはり味。 「クズリを獲るぞ!」 せっかくだから脳みその味を知りたいよな?とアシリパはさっそく狩りの準備を始めます。 まずは山に入る前に、お祈りをするための火起こし。 野田サトル「ゴールデンカムイ」204話より引用 「カロプ」という火打ち用具入れから「カラパシシントコ」という火付け炭入れを取り出します。 その中にはカラパシと呼ぶキノコを炭にして砕いたものが入っており、そこに「カラスマ」と呼ぶ火打ち石に「カラカニ」と呼ぶ火打ち金を打ちつけ火花を落とします。 そうして出来た 火種を「チキサニ」というストロー状の木の根で白樺の皮に移せば火起こし完了。 一連のアシリパの所作を見ていた杉元は、 「新しいアイヌの女なのにそういう儀式は大切にするんだな」 と言います。 「危険な山へ入る前に気を引き締める効果があるんだと思う」と理由を語るアシリパですが、その儀式を通じて彼女の中にはまた別の想いがありました。 今ではマッチが普及してきたため、アイヌも猟に出る時くらいしか先ほどの道具を使わなくなっているという現状に 「どうすれば残せるんだろう」 野田サトル「ゴールデンカムイ」204話より引用 と考えていました。 今回の旅でアシリパは、自分たちと似ているようで少しずつ違う樺太アイヌの文化があることを知りました。 しかし同時に、それらが時代の中に消えつつあることもキロランケから学んでいます。 アシリパは自分たちやそういった少数民族の文化の尊さと、それらが消えゆく危機感に向き合い始めたのです。 それは父ウイルクと同じ思想を抱き始めたということでしょう。 スポンサーリンク クズリ襲来とコンビの連携 杉元たちの元へ、中年の日本人男性と髭の立派なロシア人?男性が近づいてきました。 どうやらアシリパがやっていた儀式に興味を抱いた様子。 さりげなく銃に手をかける杉元が「何だよお前ら」と警戒しますが、男は「撮影だ。 活動写真の」と言いカメラのようなものを見せてきました。 しかしそこへドスッとクズリが襲来! 日本人男性の背中に突然降ってきました。 「出たーッ!」 野田サトル「ゴールデンカムイ」204話より引用 と叫ぶ杉元とアシリパですが、アシリパは心なしか嬉しそう。 アシリパはすぐに毒矢を準備し、杉元が男性から引き剥がして投げます。 なんともう一匹迫ってきていましたが、アシリパの毒矢と杉元の銃で冷静に対処。 阿吽の呼吸が感じられる見事な連携で、以前は苦戦したクズリをあっという間に仕留めてしまいました。 野田サトル「ゴールデンカムイ」204話より引用 ああ相棒感! ロシア人男性がその様子をカメラに収めています。 スポンサーリンク 記録という選択肢 獲物を仕留めたらさっそくいただきます。 無事クズリの脳みそも食べることができて満足そうなアシリパは 「ヒンナヒンナだな?」 野田サトル「ゴールデンカムイ」204話より引用 と杉元に笑いかけますが、 脳みその味の違いが分からず杉元は困惑。 そして一息ついたところでようやく男性たちの目的を聞きます。 彼らは「樺太アイヌの狩りを撮影させてもらっていたがいつの間にか男たちとはぐれてしまった」と言いました。 どうやら元々は谷垣たちのところへ行ったアイヌの人たちと一緒にいたようです。 彼らが持っていたのは「シネマトグラフ」という撮影機材。 何枚も連続して撮影することによって、時間の流れや人の動きの変化などを1枚の写真よりも多くの事を記録できるというので、つまりはビデオカメラですね。 彼らは言います。 注目は 「アイヌを残したい」と考えるアシリパと、 その様子に気付いた杉元でではないでしょうか。 ここで出会ったのが「シネマトグラフ」。 それは恐らく 父ウイルクが抱いていたものと同じ気持ちだと思います。 これが「アイヌの新しい女」として見えてきた道なのだと思います。 しかし杉元はウイルクに 「アイヌの未来を託し、戦えるように育てた」 と聞いています。 そして土方がアシリパのことを新聞記者に書かせようとしていたことも知っています。 樺太で出来た意識のすれ違いのようなものがここで起きなければいいなと思います。 しかしこの2週間は何なのでしょう。 わざわざ待機してまで、鶴見が樺太まで来る意味が何かあるのでしょうか。 それも気になりますが、この2週間で一体何が起こるのか楽しみです。

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こんにちは! ネタバレ感想・考察の庭へようこそー! 今回は2019年7月11日発売のヤングジャンプに連載中の人気漫画である 『ゴールデンカムイ』の205話 についてのネタバレ感想内容を 『ゴールデンカムイ205話のネタバレ感想『アシリパ監督!』』としてわかりやすくまとめてみたいと思います! さっそく前回のあらすじからおさらいしておきましょう! ~前回のあらすじ~ 鶴見中尉と合流するまでの2週間、自由行動になった杉本達。 谷垣、チカパシは樺太アイヌと交流します。 エノノカがチカパシとの別れを名残惜しむ場面も。 杉本はアシリパと森へ。 目的はクズリを捕獲し脳みそを食べることです。 途中で活動写真家の男たち二人と出会い、クズリに襲われたところを助ける形になった杉本とアシリパ。 アシリパはシネマトグラフの説明を受け、目を輝かせるのでした。 網走監獄編までをテーマにした「ゴールデンカムイ式双六」がついてきます!! ぜひともご予約くださいッ!!! 「アシリパは暗号を解くカギに気づいたんじゃないのか?」 キロランケは死の間際、アシリパから何かをつぶやかれ、安堵の表情を浮かべたことを、月島は気づいていました。 吹雪の中、尾形がアシリパを連れ出し、最終的には殺そうとしたのも、暗号を解くカギを聞き出して用済みになったからではないか、と。 「言うはずねぇ」 杉本は自分が聞き出すから邪魔をするなよ、と月島に念押しするのでした。 シネマトグラフでアイヌ文化を残す! 場面は変わって旅館内の一室。 前回助けた活動写真家の二人から、特別に活動写真を見せてもらえることになりました。 男の内一人はフランスのリュミエール社から来た撮影技師のジュレール。 もう一人は日本人の興行主で、 稲葉勝太郎 いなばかつたろうという名前です。 写真を機材にセットし、後ろから強い光で布に投影すると、アイヌの踊っている姿が映し出されます。 「うわー動いてる!写真が踊ってる!」 アシリパは他にもアイヌ文化を撮影していないか聞きますが… シネマトグラフは音声の録音ができないため、昔話などは撮っていないそうです。 「アイヌの昔話を動きで見せて活動写真で残そう」 真剣な表情で提案するアシリパ。 しかし興行主の勝太郎は、面白くなるかわからないものを撮影するほどひまじゃないよ、とつっぱねようとします。 「いいから言うこと聞けよ。 アシリパさんに助けられてなきゃ今頃クズリの腹の中だぞ。 お前ら恩知らずか?」 杉本が勝太郎を脅すことで、強引に撮影をスタートさせることになります。 まずはチンポの物語から!? 「まず最初はパナンペ、ペナンペ物語だ」 サングラスをかけてメガホンを手にしたアシリパが監督となり、撮影する昔話について解説を始めます。 「 川下の者 パナンペ、 川上の者 ペナンペという意味で、この二人の物語はたくさんある」 「いつもパナンペが何かで大儲けして、うらやましがったペナンぺが真似をするが…」 「こいつがクズだから失敗する話がほとんどだ」 パナンペ役は杉本、ペナンぺ役は白石が務めることになり、勝太郎が聞き書きした脚本の元、さっそく撮影が開始されます。 川の氷に穴を開けてチンポを入れていたパナンペ(杉本)が、なぜか集まってきた魚をどっさり捕まえて帰り、奥さん(鯉登)と大喜びします。 それを知ったペナンぺ(白石)がさっそく真似しようとするのですが、欲を出して一晩中チンポを突っ込んでいたため、凍り付いて動けなくなってしまいます。 奥さん(月島)にマサカリで助けてもらおうとしますが、うっかりチンポを切られ、死んでしまうのでした。 ここで第一話が終了。 「なんだこの物語は?」と戸惑いの声が上がりますが、撮影はそのまま進みます。 「パナンペペナンぺ物語第2話ッ、まわせっ!」 第2話もまたチンポでした。 パナンペ(杉本)が海岸でチンポを伸ばしていると、松前の城にまで伸びていき、物干しざおだと勘違いした城の女たち(鯉登、月島)が着物を干してしまいます。 パナンペ(杉本)がチンポを戻すと、上質な着物がどっさり。 それを見たぺナンペ(白石)が真似してチンポを伸ばしますが、着物を盗む竿だと警戒されていたため、刀でチンポを切り落とされ、ペナンぺ(白石)は死んでしまうのでした。 アシリパの熱の入った指導によって撮影は進んでいきますが、途中でがっくりと肩を落とします。 「だめだ…こんな芝居じゃ伝わらない。 こんなんじゃ残らない。 伝えられない」 チカパシが主役!カムイの物語! チンポの話ではなく真面目な話をやってみてはどうか、という杉本の提案で、今度はカムイの話を撮影することになります。 「次は 班文鳥 ケソラプの身の上話をやる!」 これは三人の兄弟の話で、主役はチカパシが抜擢されます。 「用意ッ、まわせ!!」 大きい兄(谷垣)、小さい兄(杉本)と共に、狩りへ出かけていた男(チカパシ)。 途中で見つけた家に立ち寄ると、三人の娘(エノノカ、鯉登、月島)に迎えられ、食事をとったりユカラを謡ったり楽しく過ごしていたのですが…そこへ怪しい男(白石)がやってきます。 怪しい男(白石)を棒で退治すると、その正体は人間に化けた熊であり、娘たちからはとても感謝されます。 兄弟はその後、また長い旅に出ますが、帰路の途中で娘たちの家に寄ると、娘たちを嫁にもらってほしい、と父親(ヘンケ)から頼まれます。 男(チカパシ)はその家の息子になり、幸せに暮らします。 そんな中、大きい兄(谷垣)が、自分は人間ではなくケソラプ(大きい鳥のカムイ)だと明かし、鳥の姿になって天高く飛び上がっていきます。 「引けぇ、上げろ上げろッ!」 鳥の着ぐるみを着た谷垣を、杉本達が縄で引き揚げ、飛び上がるシーンを再現します。 引き上げられる谷垣を、下からぼーっと見上げているチカパシでしたが、その演技に納得のいかないアシリパが声を荒げます。 お世話になった人との永遠の別れなんだぞ、とアシリパから指導され、チカパシは涙をこぼします。 「谷垣ニシパ…」 次の瞬間、谷垣の着ていた鳥の着ぐるみがバリッと破け、フンドシ姿の谷垣が真顔で落下してきます。 サッと避けるチカパシ。 「最高だッ!今の撮れたか!?」 アシリパ監督は興奮気味にそう叫ぶのでした。 ゴールデンカムイ205話を読んでみた感想! 【ゴールデン道画劇場一挙公開ッ!!

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ゴールデンカムイ205話「シネマトグラフ」【本誌ネタバレ感想】残したいアシリパ。チカパシの今後は?

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表紙の谷垣+チカパシは予想通り。 第201話『あばよロシア』 扉のチビキャラ達カワイイ、んだけど、右眼のある尾形の絵は切ない…… 連載時と比べて、谷垣・鯉登・尾形の得物が描き足されてる。 お婆ちゃんの口噛み団子、 うーむ、美味しいのか……どうやら中毒性があるようだ…… 唾液でを糖化させるのかな。 糖類の貴重な地域では、甘味は得難いだろうな。 鯉登の疑念。 第159話のカラー扉で、鯉登に「崇拝」って語句が当てられてるのがずっと気になってて。 「崇拝」とは、「自分に足りないものを相手に見いだして憧れる感情」だという。 鯉登は、鶴見の中の何に憧れてるのだろう? 尾形は、忠誠に値しない人物を崇拝してる鯉登を嘲ってるようでもあるんだけど、 鯉登に、の真相、というか鶴見の正体を教えたかったのだろうか? 鶴見が忠誠に値しない人物だと。 今回が鯉登の忠誠の終わりの始まりで、その切掛が尾形の言葉なのだとしたら、ひどく象徴的だ。 鯉登が鶴見に心酔する一端も、にあって、それも尾形が直に関わってるんだから。 尾形、メインストーリーの金塊探しだの革命だのにはちっとも関心示さないくせに、他のキャラ達の心に深い傷を与えてドラマを引っかき回す、だ。 静香の街。 ……杉元、味噌のこと「出た」とか言わない! これあくまで、杉元が妄想するさんの言葉だからね? 突然狙撃される一行。 鯉登、戦場経験ない割にすごく冷静だ。 基本的な戦術は一通り知ってる模様。 指揮官らしく振る舞ってる。 この旅の間に確実に成長してる。 やっぱり手鏡持ち歩くのは男子の嗜み。 「尾形がもう戻ってきた」 谷垣も月島も杉元も、尾形に撃たれてるので、狙撃手尾形に対しては本能的な恐怖があるのだろう。 相互安全保障って考え。 通常、人は、見知らぬ他人にいきなり暴力を振われないことを大前提にして日常を暮らしてる。 「私はあなたを害するつもりはないので、あなたも私を害しないで下さい」という無言の契約がお互いにあって、それが社会を成り立たせてる。 その暗黙の了解事項を一方的に破られてしまうと、人間社会そのものへの不信と不安が募って、実際の被害の大小に関わらず、非常な恐怖を伴い、をも引き起こす。 体験記を読むと、戦場でも、ゲリラ戦など、敵の姿が見えないところでいきなり襲われると、目の前の敵と対峙したときとは別の恐怖があるという。 だから長距離狙撃手なんて、怖れられるし嫌われるわけで。 だけど、今回ばかりは尾形、濡れ衣。 おおお、 ヴァシリ! ヴァシリの初登場が2018年6月7日発売号の第161話「カムイ レンカイネ」だったのですよ。 単行本では16巻。 2018年12月19日発売だったので1年3ヶ月ぶり。 ヴァシリ、国境の向こうからずっと一行を追って来たとは思えない。 それならもっと以前に襲撃するチャンスあった。 なにか別の目的があってヴァシリは静香にいて、たまたま、白石やさんを見掛けたので襲撃したようだ。 第202話『狙撃手の悪夢』 狙撃手が、でなくて、狙撃手にとって、悪夢なのね。 ちなみにほぼ1年前・40話前の第162話は、ってタイトルでした。 襲撃に膠着状態の一行。 杉元、襲撃のこと気付いたのか。 鯉登「尾形が杉元を見落とすなんて」って、このへん、ちゃんと尾形の力量を把握してるあたり、将校らしい。 白石、基本、動物に好かれるようだ。 だょっちゅう囓られるし。 脱獄のときも動物を利用したりする。 月島と杉元、お互い、言葉も交してないのに、連携作戦。 ああこういうことってあるよねー 相手の力量信頼し合ってると、意思の疎通がなくても連携組めるものなんだよねー 強敵の乱入を察知した、ヴァシリ。 スナイパーだけあって感覚が鋭い。 ヴァシリと杉元の白兵戦! ヴァシリが、むちゃくちゃカワイイ! ヴァシリ、尾形と狙撃手対決なんてしてたときは30代にも思えたのに、再登場したら、20代どころか10代にも見える……たぶんおデコ隠したせい。 美少年が必死の形相で逃げ回ってる絵とか、私のツボにですわよ。 このへん、冷静さが足りないあたり、尾形に負けたんだろうけど。 で、尾形の似顔絵とか…… ヴァシリ、遠くか尾形見てないのに、ヒゲや傷痕まではっきりと描いてる……観察力すごい。 まるで画家だ。 ああ、尾形、「個性的な美形」だから、印象に残ってたのか…… 尾形に比べると、ヴァシリってフツーの人だ。 根に持ってるし恐怖を感じてるし。 ヴァシリの凡庸さを見ると、やっぱ、尾形って怪物なんだ、って思っちゃう。 実は杉元も、尾形に匹敵するくらいの怪物で、少なくとも杉元本人はそう思ってしまっているから、尾形を同族嫌悪してる。 杉元「尾形…俺の手でカタを付けてやる!!」 て、執着するのは、自分の中の怪物を尾形に投影して、それを殺せば、戦場から日常へ帰って来られるって無意識に信じてるんだよね。 ただでさえ恋愛や性愛の要素の薄い、ってマンガだけど、とりわけ尾形に関しては愛に類する感情もドラマもいっさいないのが、心地良いくらいで。 尾形頂点として、彼を殺したがってる二人が三角関係の修羅場とか……ナニコレ。 殺伐系尾形ファンとしてはこういうドラマにこそ燃えるのですよ! 谷垣「尾形なら狙いはだ」 ……ってのも、実はよく分らない。 何故に尾形はさんを殺したがってるのか、あるいは、なぜ谷垣はそう思ってるのか? もしかすると、尾形の真の目的は、誰にも金塊を渡さないことなのかも知れない。 特に鶴見。 だから、そのキーとなるさんも殺そうとする、或はキーワードを奪おうとした。 もしかすると、金塊を奪い合う・あるいはそれを手に入れた後の内戦や蜂起の殺し合いをひそかに憂いはじめてるさんと、同じ結論なのではなかろか? 金塊自体を闇に葬りたい。 もし、そこで、尾形とさんの意志が共通してるのだとしたら、杉元、どーするよ? さんを死なさないで金塊も葬るには、刺青人皮を出来るだけ手に入れて、焼却するなりすることになるんだけど。 その場合にしても、さんの願いを叶えようとするなら、自分も金塊を諦めなければいけなくなる。 もし見つかってしまえば、隠しておくことは出来ない。 誰も死なせたくないさんと、誰にでも殺意を向ける尾形は対になってる。 主人公である杉元を挟んで。 ただし尾形の殺意は、憎しみとは別のところから沸いてる気がする。 金塊探しのストーリーよりももうちょっとメタなレベルで、尾形の目的は、常に、皆の希望を砕くことなのかも知れない。 勇作さん、花沢中将、ウイルク、さん。 尾形は、皆が夢や希望を託そうとする人々を殺す/殺そうとする。 それに金塊。 彼は、であり、偶像破壊者だ。 鶴見がいったように自身が軍神の息子としての偶像となることも拒否する。 の悪役というに相応しい。 すると主人公杉元にとってのラスボスは尾形ってことになる。 って、今回の主役は尾形だった。 本人は全く登場しないのに! 第203話『似顔絵』 冒頭の馬、乗せすぎぃ。 すごいw で、ヴァシリ、1年の間になにがあったの…… いや、作中では数ヶ月なんだけど。 名前も詳細も知らない、ただ遠くから見つめ合っただけの相手を想い続けて、ひたすら絵を描きまくるって、なんて一途なんだ、ヴァシリ。 夢男子になってるよ…… これはもう恋といっていいんじゃないか。 やたら絵の巧いヴァシリに比べて、杉元……杉元、もしかして、目が悪いのかも? だから射撃も下手? 乱視なのかも知れないね? 自分の額の傷見せればいいのに。 唐突な蜘蛛の絵は、もしかして、コラボ? 杉元「さんを見ていると」 杉元も、結局は、さん本人ではなく、自分の存在理由としてさんを必要としてる。 自分の希望、善心をさんに投影してる。 ローンの少女に縋らないと生きられない、ってのが、杉元の一番の弱さ。 この台詞、連載時より長く、説明的になった。 それを立ち聞きしたさん、戸惑ってるよね。 相棒が、彼女ではなく自身の幻影を見てるのだと。 杉元が思い描く綺麗な世界を綺麗なままにしておきたいと、さんもまた苦悩することに。 とはいえ、杉元はさんのために最善を尽くしたい、全てを捧げてもいいくらいに思ってる。 性愛を抜きにして、さんは最愛の人なのは確か。 ヴァシリから尾形への一方的な恋心とは対称的だ。 お絵描き遊びに興じる杉元とヴァシリ、幼稚園児か。 一行のあと付いてくるなんて、子犬か。 、ハインのキャラがいないので、新鮮だ。 (少なくとも20代のはずだけど) 橇の上での杉元とさんの会話、なんだか、読者の疑問とその回答を代弁してるみたいだ。 質問箱出張版のように。 杉元「引っ掻き回して遊んでるだけかもしれねえな」 なんとなくそれは感じる。 刹那的な猫男にはそれがいちばんしっくりくる。 道を横切る山猫、なんだか尾形の顔に見えるんだが……? 印刷でもデジタルでも潰れててハッキリ見えないんだけど。 ……って、やっぱり、今回も登場しないのに尾形が話題の中心になってるっていう。 パーティ組んでたときは、物静かに控えてて仲間と絡むことも少なかったのに、いなくなった途端に皆が気にし出すなんて。 彼がいなくても、他のキャラたちに彼のことを語らせておけば、ファンが満足すると思ってるのかよう。 そうなんだけどさ。 ソフィアが日本に渡るって、金塊を得るためだよね?? 大陸の仲間たちは、やではなくて、革命勢力じゃないのか。 岩息舞治さん再び参上。 彼と互角に戦っちゃう、ソフィアさん、スゲエ…… 岩息、本気になると瞳孔が縮んで目を見開くのか。 イイ顔しやがるw そして、声がいちいちオカシイwww 岩息「世界は広い!!」っていう岩息、カメラ目線がイイwwww スヴェトラーナも、ただの田舎娘でなくて、野心家で血の気が多いんだった。 強盗の片割れだし。 ソフィアの語る「希望」ってのは、金塊のことなのか、さんなのか。 復讐といっても、ウイルクを殺したのはキロランケと尾形で、キロは死んでるし、尾形は行方不明だし。 たぶんキロランケは、ウイルクの死について、真相を話してないだろう。 鶴見のせいにしてるんでは。 そしてキロランケを殺したのは、鶴見の部下達なので、ソフィアの復讐の相手は鶴見なんだろう。 豊原の町で自由行動。 エノノカのコタンは大泊の近郊。 豊原~大泊、ほぼ直線で40キロ程度の距離なんですね。 さんって、。 野生動物見ると、取敢えず捕えて喰うっていう。 ヒグマやクズリすら襲う、獰猛なイキモノ…… 火の儀式、面白い。 和人にも切り火ってあるし。 さんも、ちゃっかりご都合主義で、火の儀式は大切にするけど、魔除けの入墨とかは嫌うし、そもそも女が狩猟したりするのはでは御法度なんじゃ? 杉元たちを監視する月島。 ……と、ヴァシリ。 月島、鯉登の監視はいいのか。 鯉登、一人にしといたら、どこでなにしでかすかわからんのでは。 寒いとかいって宿から出ないのか。 杉元たちに近づくナゾの撮影隊。 彼らの目的ってなんだろう。 単なる、世界の奇習、異民族を撮影したいだけなのか、の方面から「真面目に」学術的に記録したいのか。 人類学て学問も、西洋はじめ「文明国」からのに由来してる、て、経緯がある。 先住民の墓をあばき、頭蓋骨の計測して、人種のルーツを辿ろうとしたり。 結局は、分子人類学って遺伝子から人類のルーツを辿るって分野では、人類は全体としては混淆が進んでて、はっきりと区別できる人種なんか存在しないとも。 (このへんの、アカデミーの功罪についても書かれる。 ) 『』って作品全体の流れとして、網走篇までの前半が、黄金って物質的な価値を求める話、篇以降は、精神的な価値を求める話だと思ってるんだけど。 ウイルクやキロランケって、チカラに訴えようとした者達の死が、それを象徴してるのではないだろか? 物質的、な価値から、精神的な価値への転換って、の典型じゃん。 だからこそ、さんが、「新しいの女」なんだ。 彼女は、生活や肉体に関わる伝統は重視しないで合理的に考える。 その一方で民族の精神、文化は残したい。 自分たちの存在した証だから。 人間の生身や日常は、どんどん変化してく。 成長や老化もするし、あるいは、便利な道具を使うようになったり、異文化と交流したりして。 だから、文化は徐々に変遷してくもの。 その一方で、メディアに記録されたものは変化しない。 ジレルが記録したの動画や、ピウスツキが録音した言葉は、記録された本人たちも、その言葉をとする人々が死んでも、メディアの中に残る。 「抗する」で語られてる、ピウスツキの蝋管を「死者の声」と呼んだの古老は、本質を突いてる。 が「情報の本質は不変であること」て書いてて、目からウロコだった。 物質はいくらカタチが変わっても同じ。 だけど情報は、少しでも変化したら、それは別の情報になってしまう。 「弔いの文化史」ん中で、ある地方の、死んだ子供の人形や絵馬を作って寺に納める風習が紹介されてたけど、写真ではダメだと。 絵や人形の子供は死後もあの世で成長していずれ結婚したりするけど、写真は永遠にそのまま、て考えがあるそうで。 写真があまりに本人の姿そのままだから、てことなんだろう。 絵や人形は本人にそっくりではなくて、ただ遺族が死児を思い出すきっかけでしかない、だんだん記憶も薄れてくし、その課程で子供があの世で成長して老いていずれ死んでゆく、てことを想像出来る。 がロボットと人間の最大の違いとして、ロボットは成長しないって挙げたのと通じる。 アトムは、トビオの似姿をロボットにコピーしただけで、トビオの肉体ではないから、本物のトビオのように成長したりしない。 それが天馬博士には耐えられなかった。 アトムはトビオの遺影でしかない。 それが、生者の脳に残された記憶と、メディアに固定された記録との違い。 キロランケが、の文化が帝国に呑まれてしまうって危惧してるのは、政治の話だけではなくて、変遷していく文化の話。 て言っても、マッチや銃使ったり、キロやウイルクも若い時は洋服着てるし、日常の便利さ、生活を無視してまで、伝統にするのは難しい。 和人だって、明治時代の生活そのままの人はほとんどいない。 どころか50年前だって怪しい。 博物館の展のパンフあるけど。 写真にある、何十年も前の古びた物は物質の変化てものを考えさせられる。 さんたちが使ってたころは、もっと新品だったはずなのに。 カタチある物は経年劣化を免れない。 だからこそ、さんは、メディアに残そうと思い立つ。 そのほか参考。 第205話『シネマトグラフ』 冒頭、月島と杉元がやたら説明っぽいのは、これ、読者に向けて、目下彼らがどう考えてるか、って説明に思える。 それが客観的真実かどうかは別として。 どうせこの作品、神の視点で全てを俯瞰してる存在はいないし。 というか。 キロランケ、さんへの末期の台詞、日本語で言ったの……でなくて……月島、もしかするとわかるのかもだけどっ? 杉元「鶴見中尉にはまだ会ったことは無いはずだが」 もしかすると会ってるのかもよ? ウイルク、北海道に来てから、鶴見と会ってる可能性がないとも言えず。 幼いさんも一緒に。 当時はまだ鶴見の負傷前だから、長谷川さん=鶴見と気づいたかもよ? ウイルクが何故、やってもいない殺しの罪を被って収監されたのか、顔を失った経緯はなにか? この辺も未だに大きな謎。 杉元「あんな男に」……て、月島、言い返さないのかw 鶴見が「あんな男」だとわかりきってるけど、月島はついていくことにしたから。 謎の撮影隊、 稲葉勝太郎& ール君というらしい。 史実では、稲畑勝太郎とコンスタン・ジレル。 ……ジレルなのかールなのか、フランス語の発音どっちが近いのかよくわかんない。 ここで引用されてるのは、まさに、ジレルの撮影した映像。 「声は写真と一緒に残せないのか…」 トーキーの発明はもっと後…… ピウスツキの録音した蝋管も残ってるし、のように書き言葉で残すって手もあるんだけど。 「言葉が違うひとたちにも伝わるはずだ!!」 であるがゆえの艱難というか。 一方で、さんは、父の暗号って、ごく限られた相手にだけメッセージを伝えようとするメディアも解読しなくちゃいけない。 そして何故か、坐の結成www かな…… 帽子に黒眼鏡にディレクターズチェアって、どこから持って来たのよ!? 口角泡を飛ばすさん。 ヤケにノリノリな、杉元&鯉登。 冷めてる月島。 杉元、帽子はそのままでいいのか。 鯉登はなぜ女役にこだわる。 ところで、当時、フィルム、かなり高価だったんでは。 スポンサーは鯉登なのかなあ。 主役にしてやるって言えば、嬉々としてカネ出しそうだ。 (たゆんたゆんにはツッコまないぞ……!) ヴァシリがシラッと参加してるし! しかも美術さん。 この、どーにもどっかでみたような。 ヴァシリ、手にしてるその写真どこで手に入れたのよ!? 金神の時代は、まだ、昔の閣が残ってたようだ。 現在の資料館は、昔の閣の外見だけ、忠実に再現したものらしい。 「チンポ」の語の登場回数、今回が最多記録じゃないだろか。 「パナンペ・ペナンペ物語はほぼすべて下ネタである」 そうだったのかー! このキャプションは単行本追加。 なんでさん、わざわざその下ネタばかり選んだの? ジレルの(現存の)映像のように、たちの躍りを映像記録として残すのではなくて、脚本書いて監督してではない彼らに演技させて、って、映画作品として記録しようとしてる。 それが創作であることを大前提にしてるわけ。 さんがその名前を知らないとしても、念頭にあったのはメリのような映画かも知れない。 「斑の身の上話」、ちょうど、チカパシの身上と一致してるんだ。 チンポネタ二連荘の後に、こういう話持ってくるのずるいー 末っ子が主人公っていうのは、末子相続の風習の名残なんだろか。 も末子相続が主だそうで。 第206話『二人の距離』 当時はサイレントでモノクロなんだよなあ、とつくづく。 ズームとかクローズアップとかの技法があったのかどうか。 さんの母、初登場! さんも成長するとこんな容姿になるのか。 よく見ると、口の周りに入墨してる。 彼女のチョーカーはさんが継いでる。 ウイルクがのっぺら坊として逮捕収監されたのは前なので、彼は出征してない。 というか、ウイルクは、のっぺら坊に殺されたことになってるんだっけ。 フィルムの火事。 ここは Nuovo Cinema Paradiso ? 私が中学生のころ。 体育館で映画の上映会がありまして。 当時は、学校行事の一環で、体育館なんかで映画を上映したのですよ。 途中で、画面が突然止まったかと思うと、真ん中に黒い点が現れて、それが徐々に広がって、って…… すぐに消されて火事にもならなかったけど、フィルムって燃えるんだー、と思った次第。 映画の内容なんかどうでもよくなった。 「私はもう無関係ではいられない」 杉元「戦うのはさんじゃ無くたっていいはずだ」 に目覚めちゃったさん。 対して杉元はあくまで彼女の魂を守ろうとする。 もし、彼女が武力闘争に走ろうとするなら、なんのために、杉元はあれほど憎んだ尾形の命を助けたのか、ってことになるしね? 杉元とさんの「ふたりの距離」。 2人の意見の相違は最初からずっと出てくる。 杉元「捕まってもっと酷い目にあって殺されるかもしれない」 「私がお荷物だと言いたいんだろう」 (3巻20話「喰い違い」) 杉元は精神的にはさんに頼りながら、同時に、彼女をか弱い存在としてずーっと措いてる。 で、どっちもどっちの意見に合わせようとしない。 二人ともに主人公として独立してる。 「熊や鹿を追いかけてヒンナヒンナして暮らせと いうのか?」 杉元「さんには山で鹿を獲って ヒンナヒンナしていて欲しいんだよ」 (136話「最後の侍」) 尾形「故郷の山で鹿を獲って自由に生きていけばいい」 (185話「再会」) 3人揃って同じこといってる。 さんの台詞は、尾形の台詞を繰返したのかも知れない。 尾形とさんは、この作品全体で最も理性的なキャラの双璧として描かれてる。 尾形は利己的な合理主義、さんは倫理、って、理性の二面性をそれぞれ象徴してる。 それは、主人公である杉元の頭の中の二面性。 ウイルクも、キロランケも、革命や民族運動ってに懸命すぎて、さん本人の自由意志を認めてなかった。 彼らにとっては、小娘の意志を思いやるなんてことは、のためには「間違った情けや優しさ」であり、 弱さだった。 ウイルクは、さんそっくりのキラキラお目々に騙されそうになるけど中身は鶴見に近いだし、キロランケは彼のフォロワーだし。 さんと、アチャ=ウイルクとの間にも、 「ふたりの距離」。 ただし、キロランケが末期に言った、「俺たちのために」の「俺たち」がちょーっと気になってる。 キロランケは、のっぺら坊=ウイルクと確認してから殺させた。 ウイルクがのっぺら坊でなかったとしたら、ウイルクは5年前にのっぺら坊に殺されてたことになる。 どのみち、キロランケにとって、ウイルクは死ななければいけなかった。 「俺たち」の指す範囲が、キロランケとウイルクでは違ってきて、それが ふたりの距離を生んだ。 キロのウイルクへの感情は、もしかすると鯉登から鶴見への崇拝に近いのかも知れない。 自分に足りない冷徹さを理想と見てウイルクを崇拝してたのだろうし、なにか決定的な出来事でその理想が崩れて離叛したのかもね。 解釈違いってやつ。 さんと杉元、さんとウイルク、ウイルクとキロランケ、って、親しいはずの間には決定的な乖離があるのに、杉元と尾形って仇敵同士の意見が一致しちゃってる、って皮肉。 そして、前々から気になってた点。 杉元「それはさんじゃなくたっていいじゃないか」 杉元「でもそれはあの子じゃなくたっていいだろう?」 (136話「最後の侍」) 尾形「お前がそんな重荷を背負うことはない」 (185話「再会」) この件でも、杉元と尾形、同じ事いう。 尾形は単に暗号の鍵を訊き出したくて言いくるめようとしてるんだけど。 杉元もまた、正直じゃない。 ……と思うと。 さんをこの金塊争奪戦から解放するんだ ……って、それ、あくまで杉元の願望よね? さん自身の意志は確かめてない。 どころか嘘吐いてまで、さんを、可憐なの少女のままでいさせようとしてる。 「杉元お前は自分を救いたいんじゃないのか?」 杉元からヴァシリへの言葉、と言ってもヴァシリは日本語わからないだろうから、つまりは杉元の独白だけど、さんにしっかり聞かれてた。 杉元「確かにそれもある」 これ言えるのスゴいな、杉元。 杉元も、さんに希望を背負わせてたと認めちゃった。 杉元にはなんてどうでもいい、あくまで個人的な希望でしかない。 以前、杉元がのっぺら坊の最後の言葉をさんに伝えられなかったのは、にある「ペテロの否認」を思い出させて、杉元の弱さを象徴してるように思ったのだけど、 その弱さを自ら認めた杉元は、強い。 杉元「俺はさんにこの金塊争奪戦から下りてほしい」 杉元「知ってからではもう遅いから」 地獄に堕ちるから人を殺したくない、と彼女はいうけど、この地獄って、死後のことだけじゃなくて、現実で人々が殺し合うこと、それが人々に与える精神的負担を指すわけで。 杉元「「戦って守るしかないのだ」という選択肢へ追い込んでしまった」 ウイルクもキロランケもで、ウイルクは暗号に漢字使ってるくらいだからたぶん日本語の読み書きも出来た、なのに、さんには教えようとしなかった。 それって、武力闘争に選択肢しか与えないためなのか? でも、文化を出来るだけ多くの人・遠くの時代に伝えようとするなら、言葉、特に、文字による書き言葉こそが最善の方法だと、気付けばいいんだけどなあ。 第207話『から見えた月』 鶴見が有古に見せてる刺青人皮は贋物だ。 少なくともと書いてある1枚は。 江渡貝くんの作った贋作は6枚、うち2枚は土方の元にある。 鶴見が持つ江渡貝作のは4枚、有古が盗み出したのは6枚なので、少なくとも2枚は本物なの? だけど「刃」も「罪」も、既出の本物・贋物どちらにも見当たらない。 鶴見「一枚でも欠けたら」……いや、それも充分に予測して、冗長性たっぷり持たせてるはずだと思うけど。 夕張とか、後藤とか、危なかった……岩息だって行っちゃったし。 ちなみに、鶴見が持ってる本物は、コピーも含めて13枚のはず。 (後藤、尾形に殺されたチンピラ、白石C、津山、二瓶、辺見、家永、若山、夕張、鈴川、坂本、姉畑、都丹C……岩息のコピーは杉元が持ってるって言ってたけどどうせ鶴見に回収される) サブタイトルが。 〝見えた月〟なんだ。 「二人で見た月」などでなく。 主体はあくまで月にある。 の底に見捨てられた二人を、月だけが見下ろしている。 この月は、鶴見を暗示してるのだろう。 菊田にとっては鶴見が中心であるらしい。 月なんて心変わりの代名詞みたいなものなのに、菊田は月を不変という。 この月はの直前、旧暦30日、の月。 旧、の前夜の月は、日の出よりちょっと前、早朝に昇る。 だから、「一晩中月を見ていた」のではなく、月が見えたことで、朝が近い、一晩生き延びたことを知った。 (現)のデータが見つからないので近い緯度の函館を調べて見ると、 1905年3月5日、月の出は05:31:55、日の出は07:16:14。 の現地時間がわからないけど、とにかく、日の出の1時間45分前に月が出ることに。 の底から見上げたのなら結構、月は高いし、の月だと「真っ暗」と言えるかどうか、微妙。 現代パートでもだいぶ景色は明るくなってるし。 というか、原作の絵だと、月の真横に太陽が来ることになって、夜じゃないよな。 もっと、月の光る部分は下を向いてるはず。 月の円弧を弓に喩えるなら、その弓は太陽を狙っている。 今まさに昇ろうとする太陽を、射ようと待ち構えている月、なんて、意味深だ。 菊田と都丹のバトルが月齢10日前後(キロランケの死んだのも同じ頃らしい)として、それからばかり経ってるようだ。 風呂といえば 恒例 オヤクソクの、全裸(カメラ目線)。 とうとう鶴見と鯉登パパが脱いだ! 誰得。 ウサ得だった。 宇佐美、変態通り越して変質者になってく…… 精神的に鶴見に囚われてる鯉登や月島に対して、宇佐美や二階堂は肉欲で執着してるのが可笑しい。 有古の危機。 ほらーやっぱり都丹庵二、生きてるじゃんー 有古、都丹の追跡をする前までは、囚人のことも刺青のこともほとんど知らなかったんだから、都丹を回収した後に話を聞かされて、土方につくことにしたようだ。 とすると、の入れ墨との類似はブラフなのかな? 重要なヒントをわざわざ教えるとも思えないし。 七人の殺害事件は、(杉元とさんの出会いから)5年前とされてるし、とすると1902年、事件のあった年、音之進事件も同じ年と推測できる。 有古は当時はまだ軍に入隊してなかった。 父の死に軍人が関わってると考えて、それを探るために軍に入ったのか、あるいは単に徴兵されただけなのか。 菊田「残念だよ」 っていうけどさ。 有古が「なんとしてでも父の殺された真相を知りたい・カタキを討ちたい」と思うのは充分に納得できるので、そのために自分たちを裏切った有古を、菊田が残念がるってのもちょっと不思議。 菊田にしてみれば、父親や一族って血のつながりよりも、生死を共にした戦友や鶴見への忠誠といった軍隊組織の価値観のほうが、重要であるらしい。 菊田も、父や肉親への鬱屈を抱えてて、それを鶴見に衝かれてたらし込まれたのかもね? 基本的に、当時の戦闘は昼間だけ(戦場全体を照らす照明ないし、暗視装置もないから、砲撃の照準もできない)なので、菊田と有古は昼間の砲撃から、の月が昇る夜明直前まで放置されてたことになる。 菊田と有古、菊田が残念がるほど、強い結びつきがあったのか、少なくとも菊田は強く感じてたけど、有古にとっては、父の横死への感情を消すほどには、強い絆ではなかった。 菊田は、鶴見への永遠の忠誠を、有古と共有していたと思っていたのに。 有古にはそんな忠誠心より一族のほうが大事。 この辺から、鶴見が化け物のように描かれる描写が増えてくる。 襖の陰から現れる鶴見が怪物じみてて。 宇佐美、なんでそこで噛み付くのよ?? 青筋立てちゃって。 こいつもまた人間離れしてきた。 第208話『限りなく黒に近い灰色』 謎の刺青人皮、関谷だった。 彼の刺青が今まで出てこなかったのは、この流れのための伏線だったのか。 鶴見が有古の一族をみんな把握してたのは、軍では徴兵のときに徹底して身元調査するため。 恐らく部下に有古の実家を監視させてるだろうし、有古はそれを知らなかった。 鶴見「皮であることが本物の証となる」 鶴見「この写しの信用は途端に低くなるはずだ」 うーん、逆に、手持ちの本物を全て紙にコピーしたうえで、オリジナルを焼却したらどうだろう? それから「オリジナルは失われた」という情報を広める。 コピーがあれば本物は不要であるらしい。 目に見えるパターン以上に隠された情報はない(不可視インクで描かれた隠しパターンがあるとか、さ?)ようだし。 刺青の脱獄囚は全部で24人、「刺青」のパターンの書かれた紙が100枚くらいあって、うち24枚だけ本物のパターンってなったら、見分け方知らない限り、本物を当てることは出来ない。 おひさしぶりの江渡貝くん。 なんですかその最新ファッションはwwww 鶴見の脳内で江渡貝くんのセンスがオーバーヒートしてるんですか。 虚々実々だ。 前回が、土方組の計略を鶴見が見抜く、今回は鶴見の計略を土方が見抜く、って、シーソーゲーム。 鶴見が用意したトリック、二重スパイと偽人皮は、土方にはまるっとお見通し。 今のところ、頭脳戦では土方の一歩リード。 このへんきっと年の功。 土方が偽物を全て手に入れたことを、鶴見も土方も肯定的に考えてる。 狡猾だ…… 土方「この5枚と~計算が合う」 合ってない!! 稲妻蝮篇のオトリの1枚はどうしたんだ。 鶴見の命令で有古殴る宇佐美、嬉しそうでw 血に興奮するタイプらしい。 鶴見「たちは我々を差し置いて暗号を解きかねない」 ってどうせ、14枚は鶴見の手元にあるんだし、解法わかっても解けない。 ところでもしかして、作者氏、、お好きなんだろうか?「」って、『』の主人公の名前でもあるし? が好きだと言われても全然、意外でもない。 少なくとも、よりかだよね。 第209話『ケソラプ』 登別の鶴見たちのサスペンスが続いたので、チカパシの物語に癒やされるw うーん、そろそろ長いストーリーの終盤で、キャラの整理整頓かなあ。 ユカラをまんまなぞるような、チカパシの物語。 彼は登場て、なにか因縁めいてるみたい。 作中ではごく短い時間なんだ。 台詞も多く、じっくりとドラマ描いてる。 チカパシと谷垣が主役なので、他の人たちが完全にモブになってるし。 さんですら台詞が一箇所だけっていう。 ソリから落ちたチカパシがエノノカたちを見る、この逡巡に2ページも費やしてる! P157でチカパシはソリの一行を背にしてエノノカたちを見てるのに、P158の大ゴマ、ここではもうソリの一行を振向いてる。 結局、彼に決断させるのは、エノノカと谷垣。 谷垣は兄貴分として。 チカパシ、見知らぬ土地に一人取残される……て思ったけど、いや、エノノカたちもチカパシも、同じでほぼ同じ言葉を話すんだっけ。 現代の私からするとサハリンって外国だけど、彼らにとっては広い範囲に住む同じ民族だもんね。 チカパシ「北海道戻っても 俺がいる場所無い…」 14巻第140話「の女の子」 銃が男根の暗喩なのはワカリヤスイ。 それでいて、マチズモにコダワラナイのがこの『』ってマンガ。 チカパシはある意味、二瓶の生まれ変わりみたいなもので。 も一緒なんだ。 銃が生の肉体の象徴であるなら、はチカパシの魂なのかもね。 最初はオオカミもヒグマもクズリを恐れていたのに、ちゃんと立ち向かうようになる。 そして猟犬と同時にソリ犬のリーダーになるなんて。 キロランケの業火のような情熱や、尾形の暗く冷やかな物語、鶴見の淀んですえた泥沼からすると、谷垣周辺の物語は明朗で爽やか過ぎる。 (甘い嘘より苦い真実) ってロシアの諺がある。 尾形本人は当分、登場しそうにないのに、なにかと話題になる男…… しかも描下ろしのカットまで込みで。 きっとファンサービスの一環なのね、と思うことにしよう。 いきなり満鉄が出てくる。 もしかして、鶴見には、環経済圏の構想があるのかも? -北海道-新潟--まで含めて。 当時、大陸から日本への交通路として、-が一番人気の径路だったというしね? 満鉄というと、が真先に思い浮かぶんだけど、鶴見の元ネタの一人なんだろか? 8巻の冒頭、土方一味の座談会で、ふとこんな事を思ったのです。 もしかすると彼らの一部はにでも行くのかなあ、って気がにしてる。 () が生れ。 このころは北京のでコオロギと遊んでるかも知れない。 今後、世界史では、やをめぐって、日本・ロシア・中国が争奪戦を繰り広げることになる。 花沢幸次郎……ん、彼の死んだ時の肩書、結局、なんなんだろう。 って、「 元第七師団長」ってなってる。 これ本誌掲載時は「第七師団長」、 元がついてなかった。 の時点で、参謀長って台詞の中にあった。 しかし103話に出てくるのはの、おそらく師団長官舎。 月島の語ったのが真実とは限らない。 あくまで、月島が鯉登に喋っただけだ。 月島は、自分が知ってるのとは違うことを喋ったのかも知れないし、月島が知ってることが鶴見の本心とも限らないし。 月島「 あなたたちは救われたじゃないですか」 といいつつ目が泳いでる月島。 ……月島は救われなかったのか。 月島「尾形も満鉄と花沢閣下の関係まで知っていたとは」 むしろ、なんで知らないと思ってたんだろう? 単なる兵卒だから? 尾形もまた鶴見のとして暗躍してたんだし、単純に、鶴見は「父親を殺させてやる」だけで尾形を操れるとは考えてなかったろうし。 月島が語る、鶴見による花沢パパの謀殺の動機は満鉄の利権だと。 政権転覆といっても、鶴見はそのものをどうにかしようとは考えてないよね? 日露の間に領作りたいんじゃなくて? ……いや、と組んで日本を占領しようとまで考えてるのかも知れないけど!? あるいは、ロシアの革命組織や、ソフィアの一味とかね? 日本でも革命起こそうとしてるとか?(だったらキロランケと敵対する必要なかったよな) 月島「そうやって傷をほじくり返して枯れ果てたところに自分の愛情を注ぎ込む」 月島はまるで、暴力的な恋人と別れられないDV被害者みたいだ。 彼は、ごく平均的な良心を持ちながら、機能不全の家庭で育ったために、自己肯定感が低いし、「愛情に飢えてる」。 その愛を満たしてくれる相手には隷従してしまう。 月島も鯉登も鶴見を裏切れない。 でも、全く別だ。 鯉登「鶴見中尉スゴ~~イ!!」 この後の本誌の展開ではっきりしたのは。 鯉登は、自尊心も自己肯定感も強い。 自分の正義をしっかりと持ってる。 鯉登「そんなに必要とされていたなんて嬉しいッ」 てはしゃぐ鯉登は、自分のプライドを疑ってもない。 あくまで自分中心に解釈してる。 月島「憤るほどの価値など元々有りませんから、私の人生には」 って諦観しちゃう月島と対称的。 一方で、さんと杉元の会話もスリリング。 「大丈夫だよ」とか言ってみたり。 杉元もまた、無理やり、鶴見を信じてるつもりになって、さんを安心させようとしてる。 それは、さんのことを思って、ではあるんだけどそれってやっぱりさん本人じゃなくって彼女に投影した杉元の中の乙女だよね。 さんや鯉登にとっては「甘い嘘より苦い真実」。 彼らは真実の苦味に耐えるだけの強さがある。 ところで…… 月島「新潟の第2師団の人間が」のコマ。 兵士の肩章「2」てあるけど、正しくは「16」だよね? 肩章は連隊番号で、新潟の聯隊は、第2師団16聯隊だし? 第2聯隊は第1師団佐倉聯隊。 ちなみに、15巻のときは、肩章描かれてない。 わざわざ描き足したコマなのに。 本誌でこうだったけど、単行本で直されてないのが以外……もしかしてこっちのほうが、実際の軍装に則してるの?? 第211話 怒りのシライシ え、211話まで収録、って、ビックリ。 いままでの単行本、概ね、話数末尾が1~0までの10話毎の収録だったのに。 白石と杉元の談判。 白石は常に 本音 イドの人。 白石の言葉って、これ、杉元自身の内心だよね。 月島と鯉登の、汚泥に首まで浸かったような対話と比べて、今回の杉元と白石の遣り取りは痛快だ。 鶴見に付くのが得策だと理解しようとしてても、心の底では信じてない杉元。 それをガンガン暴き立てる白石。 白石は、杉元のイドの部分を受持ってるんだよね。 直感的、衝動的な自我。 彼の怒りは、本心を偽っている杉元が自身に向けてる怒り。 杉元「カネカネ 汚えんだよ」 というが、果してそうだろか? 杉元だって、自分を救いたいがために、さんに依存してるだけだ。 ひたすらカネを求めて、遊んで暮らしたい白石。 「金」が象徴するものは意味深だ。 地上での価値、安楽、な富。 その対極にいるのが、神を求めて殺人鬼になった関谷や、宇宙との融合を計った姉畑や、を掲げてテロリストになったウイルクやキロランケ。 作中の「凶悪犯」の多くが、信仰心にも似た動機で罪を犯す。 彼らは罪悪感を、より高みへ昇るための痛み、 情熱 パッションにすり替える。 その挙句、凶悪犯として追われる。 大きな存在に対して幸せや救済を求めることは、実は自他ともに破滅をもたらす災厄のように描かれる。 (本人は満足するのかも知れないが) 神とかなんとか崇高な目的よりも、浅ましくこの世の美や富を求めるほうがマシだと。 「美しいもの、美味しいものは、魂を卑しさから救ってくれる」といい、「時よ止まれ、お前は美しい」ですよ。 それは、尾形の勇作殺しにも繋がってるのかも知れない。 求めるべきは、ゴールドなのかカムイなのか。 杉元も、に、金を求めていたうちは「ギラギラした狼」だったのに。 さんってピュアな小娘に依存して、日和ってしまった。 白石「恋人でも嫁でも娘でもねえのに…」 これだ! 多くの男性向け作品において、ヒロインの存在って、正に、恋人・嫁・娘(更には母も)って役割でしかない。 しかし。 白石「全部覚悟の上で」 と白石はいうけど、その覚悟というのがどれくらい深い沼なのか、杉元は身に染みてる。 杉元は、さんの意思を尊重したいけど、「覚悟」なんて勇ましい綺麗事で殺し合いをさせたくない。 尾形をも殺せなかったさんに、覚悟を強いることが出来るのか? ……これさ、だの権威だの信じない、守るものも持たないったら、尾形こそその典型なんだよね。 彼は徹底しただし。 カネすら目的じゃあなく、スリルを味わうこと、獲物を仕留めることに至上の快を感じているんじゃないかって感じる。 彼はギラギラした山猫だ。 窮地のどん詰まりで笑えるんだ、彼は。 スゲえ傍迷惑だけど! 鶴見との対面のシーン、うええええ…… 本誌掲載時から大幅に改稿されてるっ。 鶴見の悪人ぶりが強調された。 谷垣はちっとも鶴見の悪辣さに気付いてないし。 鶴見「聯隊長でさえ把握してない地下室が存在する」 きっと鶴見がとして使ってたんだろな……監禁や拷問なんかに。 ちなみに、で、将校もだいぶ死んで入れ替ったので、25聯隊の聯隊長もたぶん、戦前とは違う人。 P197からの6ページ、ほぼまるまる単行本の追加。 「私を金塊探しに関わらせてのために使われるか 見届けさせるためだ」 え、そうだったん? あくまでさんが想像したことだけど。 シラッと嘘を吐く鶴見。 横で宇佐美が白けた顔してるw 宇佐美は鶴見の悪辣さを知り抜いてるし、それに同調できちゃう。 さん、武力闘争以外の道を探ろうとしてることが明確に。 「すべてのが戦いを望んでいるわけではない!!」 鶴見「お前が遺志を受け継ぐさ」 の台詞が意味深だ。 ウイルク=「狼」だし、さんが教わった彼の名、暗号のキーワードが「horkew oskoni/狼に追いつく」であること踏まえると。 鶴見自身は知らないはずだけど、まるで、啓示のよう。 金塊=ウイルクの遺志だとすると、その金塊は呪われてる。 鶴見が感情を露わにするのは珍しい。 月島がいうように。 鶴見は「優しくない本心」を誤魔化そうと必死であるらしい。 理詰めで問い詰められてバグるのは、尾形・月島に続いて鶴見もだ。 ああ鶴見、オーバーヒートしちゃった…… 冷却液漏れてるぅ。 正気どころか生命まで心配だ。 脳髄液、およそ130mlってあるけど、どう見てもそれ以上漏れてるように見える……() 鶴見は、妻子の死について、ウイルクたちを恨んでいるのか。 本誌掲載時、「たしかに同じ目だ」って鶴見が言ったのは、古い知り合いの面影を彼女に見出して懐かしく思った、わけではなく、仇敵を思い出していたらしい。 でも、誰も、鶴見とウイルクとの間のことは知らない。 鶴見の人間らしさが強調されるようになった。 今まで、鶴見が得体の知れない化け物のように描かれてたのが、(物理的に)壊れた人間であるように見えてきた。 彼のは信用出来ないけど行動原理は、もしかして、すっごくわかりやすくて、妻子の復讐でしかないのかもよ? 鶴見の異変に宇佐美が驚いてるのは、戦後はほとんど顔合わせてなくて、発作のことを知らなかったのだろう。 この部下たちの戸惑いって、鶴見への不信感、王国の崩壊に繋がりそうな。 驚いてる中に月島が入ってないのは、月島は側近だから発作のことを知ってた。 もしかして、尾形も、発作を知ってるから、離叛したのかも。 信頼できないと。 矢の毒を事前に削ってあるので、さん、前から考えてたんだな。 鶴見の為人を見て、この先を決めようと。 その決意を、杉元にも知らせず。 杉元をある意味、信用してない。 鶴見と協力したほうがさんの為だというに決まってる。 【今週の舞台裏】 野田先生曰く、「の矢じりは根曲がり竹製で非常に軽く、 獲物の皮膚下に刺さりさえすれば毒で倒すことができるので、矢自体での殺傷能力は殆ど無いのです。 」とのこと。 もしかすると頭の片隅で、さんが鶴見から逃げようと行動することを期待してたのかもね。 彼の本心は、鶴見に協力することじゃない。 杉元「かすっただけでも即死だぞぉ!!」 ももちろんブラフ。 毒矢だとしても矢尻のエッジに毒が付いてるわけじゃないから、掠っただけでは毒が入らないし、死なない。 どさくさ紛れに鶴見を押し倒してるのは宇佐美。 さすが機を逃さない。 宇佐美の忠誠心にはどうにも邪心があるwww 二人の連携で、虎口を脱したさんと杉元。 晴れ晴れとした笑顔で走り去っていく。 今回、211話までの収録になって、ちょうど切れが良いところになった。 P5 表紙。 尾形、谷垣、鯉登にそれぞれ得物追加。 P21ヴァシリの帽子の色、銃の細部が変更に。 P41 馬橇が馬に。 乗りすぎぃ。 P46 杉元の台詞が,説明っぽく。 P53 岩息が「はあはあ」してるコマ。 P55 最終コマの岩息がカメラ目線に! イイ顔しやがる。 P56 正面顔の岩息のコマ。 P62 谷垣とチカパシの会話。 インカラマッの現況をちゃんと聞いてる。 P69 稲葉さんのコマに杉元追加。 ジレル氏、サングラス掛けるように。 P83 さんが鳥打ち帽被った。 P89 「パナンペ~」のキャプション追加。 P94 落下した谷垣の姿勢が。 大の字だったのが、チカパシ避けるみたいに手足縮めた。 P95 映写機の細部。 P110 3コマ目の杉元の台詞が説明口調に。 P171 最後のコマ。 花沢中将が「元第七師団長」に。 P175 再下段のさんと白石のコマそれぞれ追加。 ここにあった鯉登と月島のコマは次ページに送られる。 P176-183 コマがそれぞれ大きくなって2ページ分増量。 P177 2コマ目、「殿」が復活。 本誌掲載時、「殿」が消えてるのは、鯉登が鶴見への敬意を失った意味なんだろかと思ってしまったが……ただの誤植?• P179 「私もやられたんです」の月島、下向いてる。 後々にも影響して来そうな。 鶴見のキャターがかなり変わった。 P193 宇佐美のコマから3コマ追加。 P195-201まで、さんと鶴見の対話から鶴見の発作まで、全て追加。 P206 杉元「かすっただけでも即死だぞぉ!!」の台詞追加。 連載時の記事。 これらを元に書きました。 1875より 17巻の口絵ではこれらの文字は消されてる。 : それを態度で表明するのが礼儀作法、マナーってやつ。 : ヴァシリの元ネタは、どうやら『』のジュードロウ演じる狙撃手ヴァシリらしい。 作画のモデルもジュードロウなん?? うーん。 ……先生のデフォルメ巧すぎてよくわからん…… : オンラインゲームで難局に陥って、チャットする余裕ないときでもパーティメンバー信頼してると言葉交さなくても互いの行動が理解できるし、的確なパーティプレイで乗り切ったときはかつてない昂揚感を得るもので。 それこそがオンラインゲームの醍醐味かもね。 : 17巻特典DVDパンフの質問箱出張版より。 : だけどさんは、杉元が惚れた女のために金塊を欲しがってることを知って、嫉妬よりも、杉元の希望を叶えたいって気持ちがあって、言い出せない。 : 偶像や英雄になることも拒否するって点も、尾形と杉元は共通してるかも。 杉元は自身が英雄とされるに相応しいとは思ってないからだし、尾形は組織の絆を一切拒否したがるので。 : 「恋」の語源は「請ふ/コウ」であり、相手を自分のものにしたいという心の動きだという。 「恋」は肉体関係にいたる性愛で、「愛」はもっと幅の広い、慈愛や仁愛も含めた愛情のニュアンスだと。 ヴァシリがオガタと殺し合いたいと願うのは、とびきりに強烈な恋情だ。 : ボクサーで強盗犯のマイケル・ピーターソンが元ネタらしい。 「ピーター」という名前はの「岩(petero)」に由来するし、~ソンは「~の息子」の意味。 ピーターソン=「岩の息子」。 『』()って映画にもなってる。 その地方その地方それぞれの風習としか。 : どうせ金神の10年後には、なんてなくなるんだし。 ペローの「長靴を履いた猫」や「シンデレラ」も、末っ子が富みを得る話。 旧暦はなので日付はほぼ月齢。 旧1日は朔日ともいって、になる。 : アニメ第3期も決ったことだし。 せっかくなんて元祖なんだから、もっと活躍して欲しいよねえ。 : 網走監獄で、家永と辺見が拷問と殺人について熱く語り合ってたら、宇佐美も嬉しそうに混じってそうな。 鶴見もこの拷問愛好会に加わりそうだけど、尾形は微妙。 : : ピウスツキが蝋管に記録したサハリン・の音声を聞いた菅野茂によると、聞き取れない言葉もあるそうだけど、でも基本は同じの方言だし。 排外主義の強い日本だと反発も大きいけど、しかし、東京からロンドンまで鉄道路で繋がること考えると、歴史的にも経済的にもスゴいと思う。 の未来版という感じで。 : 新潟出身なので、説もある……が、ってあくまで扇動家で、自分で行動するタイプじゃなさそう。 誇大妄想気味なのはを思わせる……ても日本史詳しくないのでよくわからない。 : それをという。 : それぞれ、「レディジョーカー」、「」の台詞。 : : ちなみに、グッズのチャームでは得物を持った絵になってる。 faomao.

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