アルプラゾラム。 アルプラゾラム(ソラナックス)による極度の脱力感やふらつき

コンスタン、ソラナックス(アルプラゾラム)の作用機序:抗不安薬

アルプラゾラム

1.アルプラゾラムの副作用の特徴 アルプラゾラムは、効果のわりには副作用が少ない抗不安薬です。 筋弛緩作用が弱いので、ふらつきが少ないです。 効果の実感があるので、依存には注意が必要です。 アルプラゾラムの効果の特徴を考えると、副作用もわかります。 アルプラゾラムは最高血中濃度到達時間が2時間、半減期が14時間の抗不安薬で、中間型に分類されます。 アルプラゾラムの効果の強さとしては、• 抗不安効果「中」• 催眠効果「中」• 筋弛緩効果「弱」• 抗けいれん効果「なし」 となっています。 詳しく知りたい方は、「」をお読みください。 まずは作用時間をみてみましょう。 2時間で血中濃度がピークになるので、即効性がある薬です。 アルプラゾラムを飲んですぐに副作用が強く出てくる可能性があります。 そして、半減期(血中濃度が半分になるまでにかかる時間)が14時間あるので、副作用が抜けるには半日ほどかかる可能性もあります。 効果の強さをみてみましょう。 抗不安作用は中程度のお薬ですが、即効性があります。 このため、「アルプラゾラムが効く」という実感があるので依存性があります。 効果の割には筋弛緩作用が弱く、催眠効果も中程度です。 このためバランスはよいといえますが、眠気やふらつきは事故などにもつながるので注意が必要です。 それでは、症状ごとに副作用をみていきましょう。 様子を見ても改善しないようならば、抗不安薬の減量か、眠気の少ない薬に変更します。 アルプラゾラムは抗不安作用がしっかりとしているお薬ですが、催眠作用も少なからず認められます。 お薬が効きすぎてしまったら、眠気も強く出てきてしまいます。 抗不安薬は、日中の不安感や緊張感を和らげるために使っていきます。 夜に眠気が出てくる分にはよいのですが、日中には注意が必要です。 不安感や緊張感が強い時は、交感神経が活発になっているので眠気どころではありません。 ですがお薬を飲んで落ちつくと、もとの自律神経のバランスに戻っていきます。 その中で少しずつ眠気の副作用が目立ってくることがあります。 お薬の強さの感覚がわかってくるまでは、アルプラゾラム服用後の眠気に注意しましょう。 アルプラゾラムの承認時と市販後調査を合計すると、眠気の副作用は4.31%の方に認められています。 眠気は比較的よく認められる副作用です。 アルプラゾラムで眠気が認められたときは、どうすればよいでしょうか? まだ服用して間もないときは、できれば様子をみてください。 薬が身体に慣れてくると眠気が薄まって、ちょうど効果だけを実感できるようになるかもしれません。 薬の服用時間を変更すれば解決できることもあるので、できることは試してみます。 それでも眠気が続く場合、2つの方法があります。 薬の量を減らす• 催眠作用の弱い薬に変える 薬の量を減らせば、当然効果は減ってしまいます。 ですが、副作用である眠気も和らいでいきます。 効果との兼ね合いではありますが、大丈夫そうでしたら少しずつ減薬をしてみましょう。 それでも眠気が残るようでしたら、催眠作用の弱い薬に変えていきますワイパックス・セパゾン・リーゼなどへの切り替えを検討します。 詳しく知りたい方は、 をお読みください。 様子を見ても改善しないようならば、抗不安薬の減量か、眠気の少ない薬に変更します。 アルプラゾラムは、筋弛緩作用が弱いです。 ですからそこまで多くはないのですが、筋弛緩作用がないわけではないので、注意が必要です。 筋弛緩作用は、緊張が強くて肩がこってしまったり、身体に緊張やこわばりがある時は、むしろ効果として期待ができる作用になります。 ですが、高齢で足腰が弱っている方に筋弛緩作用が強く出てしまうと、ふらついてしまって危ないです。 眠気も相まって、転倒して骨折してしまうようなこともあります。 アルプラゾラムの承認時と市販後調査を合計すると、ふらつきの副作用は1.38%の方に認められています。 ふらつきの副作用にも注意しましょう。 アルプラゾラムでふらつきが認められた場合、どうすればよいでしょうか?眠気と対策は同じになります。 まだ服用して間もないときは、様子を見ていくことでなれていくことがあります。 それでも改善がない場合、減量するか、筋弛緩作用の弱い薬に変更するかのどちらかになります。 セパゾン・リーゼなどへの切り替えを検討します。 4.アルプラゾラムの安全性-依存と離脱症状 アルプラゾラムは依存性は普通の抗不安薬です。 長期にわたる時はSSRIなどの抗うつ剤へと切り替え、漫然と使わないようにしましょう。 アルプラゾラムでは、依存してしまって止められなくなってしまうことがあります。 ですから、ちゃんと出口を見据えて薬を使っていくことが大切です。 依存には大きく3つのポイントがあります。 身体依存と精神依存と耐性の3つです。 身体依存とは、薬が身体からなくなっていくと離脱症状が起こることです。 身体が薬のある状態に慣れてしまうことで、急になくなるとバランスが崩れてしまいます。 身体が依存してしまう状態です。 ベンゾジアゼピン系抗不安薬を急にやめてしまうと、離脱症状が生じるようになってしまいます。 精神依存とは、精神的に頼ってしまうということですが、これは効果の実感の強さが重要です。 効果が早く実感され、効果がきれる実感が大きいものほど精神的に頼ってしまいます。 心が依存してしまう状態です。 ベンゾジアゼピン系抗不安薬は効果がしっかりとしていて即効性もあるので、どうしても頼ってしまいます。 耐性とは、薬が体に慣れてしまい効果が薄れていくことです。 はじめは1錠で効いていたのに少しずつ効かなくなってしまう時は、耐性が形成されています。 依存しやすい薬としては、• 作用が強い• 作用時間が短い このような特徴があげられます。 アルプラゾラムは効果はある程度ありますが、作用時間はそこまで短くはありません。 このため依存性は普通です。 対策としては、• できるだけ少量・短期間で使う• アルコールと一緒に服用しない• 作用時間が長い抗不安薬にする 依存を心配される方は多いですが、アルコールに比べたらはるかにマシです。 お酒を飲んでいる方はいっぱいいますが、アル中になる方はごくわずかですよね?ですから、過度に心配することはありません。 医師の指示通りの量を守って服用すれば問題ありません。 そうはいっても、アルプラゾラムは漫然と使うべきお薬ではありません。 あくまで一時的に不安を落ち着けるために使うお薬です。 不安の根が深い方は、はじめからSSRIなどの抗うつ剤を併用していきます。 抗うつ剤は効果がゆっくりと出てくるので、効果が感じられたらベンゾジアゼピン系抗不安薬を減らしていきます。 詳しく知りたい方は、 をお読みください。 5.アルプラゾラムと他剤での副作用の比較 アルプラゾラムの作用時間は中間型です。 抗不安作用がしっかりとしているわりに、筋弛緩作用が弱いのが特徴です。 アルプラゾラムの副作用がどうしても改善できない時は、他のベンゾジアゼピン系抗不安薬への変更を検討します。 その時は、効果と副作用のバランスをみながら、適切な薬を選んでいきます。 抗不安薬を比較するにあたっては、2つのポイントがあります。 作用時間(最高血中濃度到達時間・半減期)• 4つの作用への強さ(抗不安・催眠・筋弛緩・抗けいれん) このポイントを意識して、適切な薬を選んでいきましょう。 よく使われている抗不安薬を比較すると、以下のようになります。 この他にも、抗不安薬はたくさん発売されています。 頻度はかなり減りますが、服用されている方もいらっしゃるかと思います。 それぞれのお薬の特徴を表にまとめましたので参考にしてください。 まとめ アルプラゾラムは、効果のわりには副作用が少ない抗不安薬です。 筋弛緩作用が弱いので、ふらつきが少ないです。 効果の実感があるので、依存には注意が必要です。 アルプラゾラムでは、「眠気」が比較的多いです。 様子を見ても改善しないようならば、抗不安薬の減量か、眠気の少ない薬に変更します。 アルプラゾラムでは、「ふらつき」は少ない方ですが認められます。 様子を見ても改善しないようならば、抗不安薬の減量か、眠気の少ない薬に変更します。 アルプラゾラムは依存性は普通の抗不安薬です。 長期にわたる時はSSRIなどの抗うつ剤へと切り替え、漫然と使わないようにしましょう。 副作用のために薬を変更するときは、効果と副作用のバランスを総合的にみて考えていきます。 4つの作用への強さ(抗不安・催眠・筋弛緩・抗けいれん)、作用時間(最高血中濃度到達時間・半減期)の違いをみていきましょう。

次の

ソラナックスとお酒・アルコールを一緒に飲んではいけない?もし飲んでしまったら・・・

アルプラゾラム

アルプラゾラムは抗不安薬であるソラナックス、コンスタンのジェネリック医薬品です。 不安や緊張を和らげたり、抑うつ状態に効果を発揮するベンゾジアゼピン系の薬です。 精神疾患だけではなく睡眠障害への効果も認められており、即効性もあり副作用の少ない安全性の高さなどのバランスの良さから、幅広くさまざまな病気に使用されています。 この記事ではアルプラゾラムについて詳しく紹介します。 通常、成人は1日1. 2mgを3回に分けて使用します。 年齢や症状の度合いにより量は調整し、増量する場合は上限を1日2. 4mgとして少しずつ増量し、3~4回に分けて使用します。 高齢者は1回0. 4mgを1日1~2回の使用から開始して、増量する場合でも1日1. 2mgを超えないものとされています。 過剰投与は副作用が現れる可能性を高めてしまうため、医師の指示のもと用法・用量は必ず守るようにしましょう。 なお、15歳未満の子どもに対する安全性はまだ確立されていません。 また、妊娠中、授乳中の場合はできるだけ使用を控えることとなっています。 使用上の注意 アルプラゾラムは次のような方は使用ができません。 ・アルプラゾラムが含まれる薬にアレルギー反応を起こしたことがある方 ・急性狭隅角(きょうぐうかく)緑内障のある方 ・重症筋無力症の方 ・インジナビルなどの、HIVプロテアーゼ阻害剤を投与中の方 アルプラゾラムの作用には「GABA」という脳内神経伝達物質が関わっています。 GABAは、私たちの脳の中で興奮を抑制してリラックスさせる大事な役目を担っています。 GABAの働きが弱まると脳の興奮状態が持続し、心身症や睡眠障害につながります。 アルプラゾラムにはGABAの活動を活性化させる効果があり、GABAの働きが強まることで、心を落ち着かせ不安を取り除く、自然な眠りを誘うといった作用を示します。 具体的には、胃・十二指腸潰瘍、過敏性腸症候群、自律神経失調症といった心身症における体の不調に加え、不安・緊張・抑うつ・睡眠障害などに効果があります。 アルプラゾラムの効果の強さ︎ ジェネリック医薬品と先発薬は全く一緒の薬ではありませんが、ほぼ同等の効果があるといえるため、アルプラゾラムの先発薬であるソラナックス、コンスタンの添付文書から確認しましょう。 心身症の症状別では不安、緊張、抑うつ、睡眠障害等の改善に効果を発揮し、投与開始後通常1週間で効果があらわれているようです。 5 過敏性腸症候群 79 57. 0 自律神経失調症 53 71. 7 計 283 66. 4 他の薬との効果の比較 抗不安薬の強さの指標になる葛藤行動緩解作用・馴化作用・鎮静作用について、同じベンゾジアゼピン系の抗不安薬「ジアゼパム」と比較した実験結果を見てみましょう 2。 *以下全てラットを使った実験で、()内の数字は効力比です。 6) 37. 0) 嗅球摘出ラットの殺し行動に 対する抑制作用 16. 4) 40. 0) 中脳縫線核破壊ラットのマウス殺し行動に対する抑制作用 6. 5) 40. 8) 0. 0) エーテル麻酔増強作用 0. 6) 2. 0) エタノール麻酔増強作用 0. 2) 4. つまり、アルプラゾラムは比較的高い効果の見込める抗不安薬だといえます。 アルプラゾラムの効果は、「最高血中濃度到達時間」と「半減期」の指標を使ってみていきます。 最高血中濃度到達時間 最高血中濃度到達時間とは、薬の使用後、血液中の薬の成分が最も多くなる濃度に到達するまでの時間のことです。 つまり薬が最も効いている時間ともいえます。 アルプラゾラムの最高血中濃度到達時間は約2時間とされています。 個人差はありますが、およそ0. 5〜1時間で効果が現れ始めるため、比較的即効性があるといえるでしょう。 半減期 半減期とは、血液中の薬の成分の濃度が半分になるまでの時間のことです。 アルプラゾラムの半減期は約14時間。 アルプラゾラムは使用してから14時間経つと血中での薬の濃度が半分になります。 アルプラゾラムを1日3回使うような場合は、8時間おきに使用すると考えると、半減期の14時間よりもかなり短い間隔となるため、飲み続けることで常に一定量の薬が血中に存在することになり、効果が持続することになります。 決められた用法を守ることによって、アルプラゾラムはある程度の即効性と、効果の持続性を期待することができます。 アルプラゾラムの主な副作用は、傾眠 4. 症例調査のうち、全体の6. この割合は、同じベンゾジアゼピン系といわれる薬と比較すると特に頻度が高いわけではないため、比較的安全に使えるとされています。 また、発生頻度はまれですが重大な副作用として、依存性、呼吸抑制、刺激興奮、錯乱、アナフィラキシー、肝機能障害には注意が必要になります。 なお、眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、アルプラゾラムを使用中は、車の運転や職業上の機械の操作を避けましょう。 依存性の副作用 アルプラゾラムを含むベンゾジアゼピン系抗不安薬は、特徴的な副作用として「 依存性」があります。 その頻度は不明となっており、決しておこりやすいものではありません。 ですが、依存性が強くなると、薬を使用しなければ不安・頭痛・手足のふるえ・不眠といった離脱症状が起こってしまう状態になる可能性があります。 薬物依存は一度なってしまうと抜け出すのは容易ではありません。 薬物依存を防ぐためには医師の指示通りに正しく使用することがとても重要です。 なお、アルプラゾラムの依存性は他のベンゾジアゼピン系薬物とほぼ同等といわれています。 アルプラゾラム以外の薬剤についても依存性の危険があることを知っておきましょう。 関連記事• アルコールとの関係について 適度な飲酒は、リラックス作用や寝つきをよくすることにもつながります。 実はアルコールも、抗不安薬と同じくGABAの作用に影響を与えるといわれています。 同じ作用を持つ薬とアルコールの併用すると、相互に中枢神経抑制作用を増強してしまう可能性があります。 その結果、眠気、注意力、集中力、反射運動能力などの低下が起こり、思わぬ事故につながる危険性があります。 アルコールとアルプラゾラムの併用は禁止されてはいませんが、基本的には避けるほうが安全です。 どうしても外せないお酒の席があるような場合は、必ず医師・薬剤師に相談しながら指示を仰ぐようにしましょう。 併用禁忌の薬 アルプラゾラムは次の薬と一緒に飲むことができません。 ・HIVプロテアーゼ阻害剤 等 他にも飲み合わせに注意が必要な薬がありますので、アルプラゾラムを使用している場合は、医療機関を受診した際に必ず医師に申告しましょう。 アルプラゾラムと同じ成分が配合された市販薬はありません。 (2017年10月現在) おわりに アルプラゾラムは、効果を発揮する症状は幅広く、効果の強さも十分で即効性もあります。 副作用の依存性は厄介なものですが、医師・薬剤師の指示に従って使用すればあまり心配はいらない優れた薬だということがおわかりいただけたかと思います。 アルプラゾラムなどの抗不安薬を使用する際は、必ず用法・用量を守って使用しましょう。 一定期間使用しても薬の効果が感じられない場合は、早めに医師に相談してください。 1 コンスタン ソラナックス 添付文書 2 コンスタン ソラナックス インタビューフォーム.

次の

ソラナックスとお酒・アルコールを一緒に飲んではいけない?もし飲んでしまったら・・・

アルプラゾラム

1.頓服とは? 調子が悪いときに、即効性を期待して使うお薬です。 頓服とは、調子が悪いとき、悪くなりそうなときに使うお薬です。 本当につらい症状が出てきたときに、一時しのぎで使うお薬です。 このようなお薬ですので、• すぐに効果が期待できる• 効果がある程度強くて実感できる という2つの条件があります。 効果がすぐに期待できなければ、効果が出てくるまで耐えていなければいけませんね。 効果がでてくるまでのスピードは、お薬の最高血中濃度到達時間をみれば推測ができます。 血中濃度がピークになるまでの時間が短ければ、効果が出てくるのも早いのです。 効果が出てくるまで、せいぜい30分くらいまでのお薬になるでしょう。 また、効果が実感できなくては意味がありません。 「のんだけど効いているのかな?」というお薬は頓服としては意味がありません。 ある程度、ちゃんとした効果が期待できることが必要です。 「楽になった」という実感が大切なのです。 このように頓服とは一時しのぎのお薬にすぎません。 そういう意味では、根本治療として使うお薬ではないことが多いのです。 それでは意味がないのか?というとそういうわけではありません。 とくに精神科では、頓服はよく使われます。 症状を感じることなく平穏に生活をしていくこと自体が治療につながることも多いのです。 その意味については、後述していきます。 2.ソラナックスの頓服とは? しっかりと効果が期待できる頓服で、不安時や不穏時に使われることがあります。 それでは、ソラナックスの頓服について考えてみましょう。 ソラナックスの効果の特徴をみてみましょう。 最高血中濃度到達時間が2時間、半減期が14時間• 抗不安作用「中」• 催眠作用「中」• 筋弛緩作用「弱」• 抗けいれん作用「わずか」 まずはソラナックスを頓服した時の効果の出方からみていきましょう。 ソラナックスは血中濃度のピークになるまでが短いので、即効性が期待できます。 15~30分くらいで効果が出てきて、2時間後がピークです。 半減期とは血中濃度が半分になるまでにかかる時間ですが、これが14時間と長いです。 このため、頓服として服用した後もしばらく効果が持続します。 ソラナックスの頓服の効果をみてみましょう。 ソラナックスは抗不安作用が強いことが特徴です。 このため、不安が強い時や落ち着かない時に使われることが多いです。 このためお薬の袋には、「ソラナックス 1錠 不安時頓用」「ソラナックス 1錠 不穏時頓用」などと書いてあります。 不安と不穏ってよくわかりませんよね?とくに明確な区別があるわけではなく、曖昧に使われていることが多いです。 ざっくりと言ってしまえば、• 不安時:緊張感がある時• 不穏時:興奮している時 として使い分けてください。 もう少し正確にいうと、不安時とは「不安が強くてつらい症状がある時」、不穏時とは「自分の感情がコントロールできなくなって落ち着かない状態になっている時」に使っていきます。 症状と状態の違いがあります。 他の抗不安薬と比較しながら、ソラナックスの頓服を考えていきたいと思います。 最高血中濃度は2時間と、他の抗不安薬と比較してやや短い方です。 抗不安効果も「普通~やや強い」ので、頓服に向いているお薬です。 ソラナックスは、効果のわりに眠気や筋弛緩作用が少ないことが特徴です。 不安の強さが目立つものの身体の緊張などの症状はあまりない時は、ソラナックスが有効です。 ソラナックスの頓服では、眠気に注意しなければいけません。 ソラナックスは服用後もしばらく効果が持続します。 不安や緊張が強い時は交感神経が優位になっているので、眠気を感じることがありません。 しばらくして症状が落ち着いてくると、急に眠気が強くなることがあります。 また、1日に何回も服用すると、効果が積み重なって眠気が強くなってしまいます。 ソラナックスの効果について詳しく知りたい方は、 をお読みください。 3.ソラナックス頓服の使い方と、治療の中での意味 0.4mgか0.8mgを使っていきます。 様々な病気で使われますが、不安障害では自信をつけていくためのサポートとして使います。 ソラナックスの頓服はどのようにして使っていくのでしょうか?治療の中での意味とは何でしょうか?考えていきましょう。 ソラナックスの頓服の使い方からみていきましょう。 ソラナックスは錠剤として、0.4mg・0.8mgが発売されています。 頓服の量の決め方としては、まずは少量の0.4mgから試してみます。 効果が不十分でしたら、0.8mgにして様子を見てみます。 ソラナックスは1日2.4mgまで使えますが、1回の量は0.8mgまでしか実際には使いません。 眠気やふらつきなどの副作用が強く出てしまうためです。 それでは、ソラナックスの頓服は治療の中でどのような意味があるのかを考えていきましょう。 精神科では、症状を感じることなく平穏に生活をしていくこと自体が治療につながることも多いのです。 うつ病の方では、不安や焦りが発作的に強くなることがあります。 これを取り除いてあげることで、ゆっくりと休養して回復につなげていくことができます。 不安障害の方では、頓服で不安をコントロールできることで自信をつけていけます。 「どうにもならない」から「何とかなるんだ」というように認知を変えて、もっとチャレンジしてみようと行動を変えていきます。 なかには、病気が慢性化してしまっている方もいらっしゃいます。 頓服によって不安と上手く付き合えることで、少しずつ社会生活に近づけていくことができます。 このように、いろいろな病気でソラナックスの頓服が使われます。 もっともよく使われる不安障害について、具体的に見ていきましょう。 不安障害では、薬の治療と同時に認知行動療法をすすめていくことが多いです。 認知行動療法とは、誤解を恐れずにいうと「自信をつけていく」ことです。 自転車にはじめて乗る時のようなもので、最初は怖くてとても乗れませんね。 まずは補助輪をつけて、自転車に乗ることへの自信をつけていきます。 この補助輪が抗不安薬の頓服です。 いずれ補助輪なしでも自転車に乗れるようになっていきますね。 頓服は、苦手なイベントの前につかいます。 社交不安障害では、プレゼンや発表の前など• 強迫性障害では、確認行為が多くなる前など• パニック障害では、電車に乗る前など まずは、「この薬を飲んでいたら大丈夫」という自信をつけます。 それができたら、できそうなことから少しずつ薬を減らしたり、飲まないでチャレンジをしていきます。 うまくいったら自分にご褒美をあげてください。 このようにして成功体験を積み重ねながら、少しずつ自信をつけていきます。 最終的には頓服はお守りとしてもっている形になれば理想です。 4.頓服とプラセボ効果 できるだけ薬を少なくするために、「薬を飲んだという安心感(プラセボ効果)」を利用することもあります。 精神科のお薬では、効果が期待できないお薬をあえて使うということもあります。 「詐欺じゃないか!」と思われる方もいらっしゃいますが、これは患者さんを思ってのことです。 明らかに身体に異常がある内科などの病気とは違って、精神科の病気では「薬を飲んだという安心感」で精神的に落ち着くことが多いのです。 患者さんのためを考えると、できるだけ薬は少なくしたいのです。 このため、あえて効果のない薬や弱い薬を使うことがあります。 このような「薬を飲んだという安心感」を、「プラセボ効果」といいます。 どのお薬も、発売されるまでに臨床試験を行います。 その試験では、偽物の薬と本物の薬をわからないようにしてデータをとります。 その上でちゃんと差が出たら、科学的に間違いなく効果があったと分かるのです。 このような試験をすると、偽物の薬でも3割くらいの方には効果がでてきます。 お薬を飲んでいるという安心感が、気持ちの安定につながるのでしょう。 ちゃんと効くお薬だと思って服用しないと意味がありませんから、患者さんには「よく効く薬」といって処方します。 ですが今の世の中は情報化社会です。 インターネットで薬の名前を調べてしまえばすぐにわかってしまいます。 また、病院と薬局は分業しています。 プラセボ効果を期待して薬を処方しても、薬局ではその意図をくみ取ってくれないこともあります。 ですから、入院中の患者さんや認知機能の衰えたご高齢の方に使うことがほとんどでしょう。 このように、プラセボを使ってくれる医者は良心的だと思うのですが、ヤブ医者と呼ばれてしまうかもしれません。 私は頓服としてプラセボを使う時は、粉薬ならば乳糖(その名の通り糖)、錠剤ならばガスコン(腸のガスを減らすお薬)かムコスタ(胃薬)を処方しています。 私の患者さんでこの2つが処方されていた方は、良心だと受け取ってもらいたいものです。 まとめ 頓服とは、調子が悪いときに即効性を期待して使うお薬です。 ソラナックスはしっかりと効果が期待できる頓服で、不安時や不穏時に使われることがあります。 0.4mか0.8mgを使っていきます。 様々な病気で使われますが、不安障害では自信をつけていくためのサポートとして使います。 できるだけ薬を少なくするために、「薬を飲んだという安心感(プラセボ効果)」を利用することもあります。 2017年3月22日 カテゴリー• 1,162• 月別アーカイブ•

次の