古文 助動詞 覚え 方。 古文の助動詞の覚え方:接続、意味の順番で暗記する。

【古文】これで忘れない!助動詞の効率のいい簡単な覚え方【意味・接続・活用表】

古文 助動詞 覚え 方

古文の助動詞の活用表 最終的には、何も見ずにこの表を書けるようになることを目指しましょう。 ただし、未然形接続の「ふ」「ゆ」はマイナーな助動詞なので、くわしく覚えなくて大丈夫です。 さて、覚える手順をもう一度示します。 接続を覚える 2. 活用と意味を覚える 上の表で言えば、タテの列から覚えます。 つまり、 未然形接続、 連用形接続、 終止形接続、 それ以外、以上の助動詞を順番どおりにすべて覚えます。 接続 せつぞく とは、たとえば、助動詞が動詞や形容詞のうしろにくっつくことです。 くっつくときに、助動詞は直前の動詞や形容詞のかたちを変えてしまいます。 言いかえると、動詞や形容詞のうしろに助動詞をくっつけたければ、助動詞の種類にあわせて動詞や形容詞のかたちを変えなければならない、ということです。 スポンサーリンク 2. 活用と意味を覚える さて次は、助動詞の意味を確認しながら、上の活用表のヨコを覚えていきましょう。 ですが、覚える前にひとつだけ準備があります。 この準備のことは、ほかのページでも説明してあることなので、ご存じの方はとばしていただいてかまいません。 準備として活用形を覚えましょう。 活用形は、 未然 みぜん 、 連用 れんよう 、 終止 しゅうし 、 連体 れんたい 、 已然 いぜん 、 命令 めいれい 、以上の順番ですね。 これを順番どおりに、30回、音読しましょう。 また、この活用形は、自分の指と連動させると、実際に古文を読むときに役立ちます。 未然形・連用形・終止形・連体形・已然形・命令形 私は右利きなので、空いている左手を使うことが多いです。 握りこぶしからスタートして、小指から順番に上げていきます。 小指が未然形に対応していたり、薬指が連用形と対応していたりすると、古文を読むときに品詞分解がしやすくなるのです。 これで準備はできたので、助動詞の活用形を覚えていきましょう。 助動詞の活用は、それぞれ30回、音読しましょう。 「AをしてB せ しむ」で「AにBさせる」の意味です。 尊敬「~なさる、お~になる」 尊敬の意味になるのは、 うしろに尊敬語があって、格助詞の 「に」がない場合だけです。 「せたまふ」「させたまふ」「しめたまふ」などの形で使われ、最高敬語 二重敬語 を意味します。 ひろげて御覧じて、いとあはれがら せたまひて、物もきこしめさず。 訳) 天皇はかぐや姫の手紙をひろげてご覧になって、たいへん しみじみとした気分になられ、何も召しあがらない。 「むず」は、「むとす」が短くなった言葉で、「む」を強めた表現だと言われています。 婉曲「~ような」 うしろに体言 名詞 がある場合、婉曲の意味が多いです。 例)百人一首・待賢門院堀河 たいけんもんいんのほりかわ ながから む心も知らず黒髪のみだれて今朝はものをこそ思へ 訳) 私を愛してくださるお心が長く続くかもわからず、夜をともに過ごし、いっしょに寝て、別れた今朝の私の心は、黒髪のように乱れて思い悩むことです。 雨、降らむ。 適当「~がよいだろう」 多くの場合、「こそ~め」のかたちです。 例)平家物語 へいけものがたり ・赦文 ゆるしぶみ 生きて候 さうらふ 少将を こそ召しかへされ候は め 訳) 現在、生きております少将をこそ、お召し返しになるのが よいでしょう。 仮定「もし~としたら」 「むは」「むに」「むも」「むが」「むこそ」の形の場合が多いです。 例)枕草子 まくらのそうし 思はむ子を法師になしたら むこそ、心苦しけれ。 訳) かわいい子を僧に したのなら、気の毒である。 勧誘「~したらどうか」 主語が 二人称複数 あなたたち、わたしたち の場合は勧誘の意味が多いです。 例)源氏物語・少女 なりたかし。 なりやま む。 訳) そうぞうしい。 静かに しよう。 「 よばふ 女に言い寄る 」「 かたらふ 語り合う 」「 すまふ ずっと生活し続ける 」などの例があり、それぞれ、「よばひ」「かたらひ」「すまひ」と名詞化されて使われることもあります。 「 あらゆる」「 いはゆる」などの例が現在でも残っています。 サ変と カ変の場合です。 とくに、「過去」を意味する「 来し方 こしかた、きしかた 」という古文単語は覚えておくと良いです。 「将来」を意味する「行く末 ゆくすえ 」とセットで覚えましょう。 上の和歌の「にける」の部分です。 強意「きっと~、まさに~」 例1)百人一首・伊勢 いせ 難波潟 なにわがた みじかき葦 あし のふしの間 ま もあはでこの世を過ぐし てよとや 訳) 難波潟に生えている葦の、その短い節 ふし と節の間のように短い間も、あなたに逢わずにこの世を 過ごせと言うのでしょうか。 存続「~ている」 例)竹取物語 それを見れば、三寸ばかりなる人、いとうつくしうてゐ たり。 訳) おじいさんがそれ 竹筒の中 を見ると、3寸 約9cm ほどの人が、たいへんかわいらしい様子でそこにすわっ ている。 例)古今和歌集・雑歌下、よみ人知らず 荒れにけりあはれいくよの宿なれや住み けむ人のを お とづれもせぬ 訳) 荒れてしまったことだ。 ああ、いったい幾世 いくよ を経た住みかなのか。 住んでい たであろう人が訪れもしないことだ。 推量の助動詞:べし(すいかとめて) 意味は文脈から判断します。 また、「べし」の根本には、「 理屈から考えても当然そうなるべき運命・必然性」という意味があります。 したがって、推量の意味にとる場合、「む」のときよりもやや強い「~にちがいない」と訳したほうが良いこともあります。 推量「~だろう、~にちがいない」 主語が 三人称 彼、彼女、第三者 の場合、推量の意味になることが多いです。 使ふ者ども、「なほ物 もの 思 おぼ すことある べし」と、ささやけど、親をはじめて、何事とも知らず。 訳) 使用人たちは、「姫は、やはりお悩みになることがある にちがいない」と、ささやくが、親をはじめとして、だれも、その原因がわからない。 現在の事態や、現在目の前で見ることができないことを推量するのです。 現在推量「 今ごろは ~ているだろう」 例)万葉集・巻3、337、山上憶良 やまのうえのおくら 憶良らは今はまからむ子泣く らむそれその母も我 あ を待つ らむそ 訳) わたくし、憶良めはもう退出いたしましょう。 今ごろは子どもが泣い ているでしょう。 あの……、その母 憶良の妻 もわたしを待っ ていることでしょうから。 自分をへりくだって言う。 文末にあって断定の意味。 奈良時代には「そ」とも言う。 これは、つぎに説明する「なり」も同じです。 「 ななり」と書いて「 なんなり」と読みます。 ほかにも、「あなり あんなり 」「べかなり べかんなり 」などがあります。 「聞くかぎり~と思われる」ということです。 例1)竹取物語 「火鼠 ひねずみ の皮といふ なる物、買ひておこせよ。 」 訳) 「火鼠の皮 とかいうものを、買って届けてくれ。 「 におはす・ にはべり・ にさぶらふ」の「に」は、断定の助動詞の連用形です。 伝聞「なり」と断定「なり」の判別 伝聞の助動詞「なり」と、 断定の助動詞「なり」を区別する基本的な方法は2つです。 それぞれの例を見てみましょう。 訳) 男も書く とかいう日記というものを、女であるわたしもしてみようと思って書く のだ。 『土佐日記』の作者の紀貫之 きのつらゆき は男性。 鹿ぞ鳴くなる 「鳴く」という動詞は四段活用なので、終止形も連体形も「鳴く」となって区別ができないから、うしろの「なる」が伝聞なのか断定なのかを判断できません。 しかし、「鳴く」は音や声など、 聴覚に関係する言葉なので、 伝聞と解釈できます。 例)巨人軍憲章 きょじんぐんけんしょう 巨人軍は紳士 たれ。 訳) 読売ジャイアンツの一員は紳士 であれ。 罪をつくり給へりければ 古文が苦手な方はこちらの記事もチェック 古典が苦手な方はこちらの記事もご確認ください。 また、百人一首を品詞分解して現代語訳と文法解説をつけたページもございますので、勉強のテキストとしてぜひご利用ください。 おすすめの参考書 古典文法のくわしい解説はこちらの参考書にものっていますので、参考にしてみてください。

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動詞活用表の覚え方

古文 助動詞 覚え 方

しかしこれらは、そもそも何を意味しているのでしょう。 これらは実は、助動詞の働きそのものと深い関係があります。 助動詞の働きとは、活用がある語(=動詞・形容詞・形容動詞・助動詞)に 「意味をつけ加える」ということです。 つまり、 「助動詞の意味」とは、 ある活用語につけ加える意味を簡単に表したものということができますね。 ですから、 まずは文脈を押さえるうえで重要な役割を果たす助動詞について、その意味を覚えていくとよいでしょう。 特に注意すべきものとして、 「き」「けり」「つ」「ぬ」「たり」「り」「む〈ん〉」「べし」「ず」「る」「らる」「す」「さす」「しむ」の14種類の助動詞が挙げられます。 試験でもその意味を問われやすいので、必ず押さえておきましょう。 しかし千里の道も一歩からです。 一つずつ暗記していく必要がありますが、そのときの コツは、短い古文の例文と現代語訳とを一緒に、ニュアンスをつかみながら覚えていくことです。 「完了」や「推量」などの用語だけで覚えていくよりも、意味を忘れにくくなります。 また、助動詞が文中に出てきた時に、それがどんな意味を持っているかがつかみやすくなりますよ。 (例) 古文で覚えるのはハードルが高いという人には、以下のように 古文の文法を用いた現代文の例文と一緒に繰り返し覚えるのがおススメです。 しかし、 助動詞には、文脈をとらえるうえで、その文の述語(=どうした)部分の意味内容を決める大切な役割があります。 例えば、打消の助動詞「ず」を見落とすと、文意が逆になってしまうように、判読を誤ると文脈を大きく読み間違えてしまうこともあるので、その重要性をよく理解したうえでそれぞれの意味を暗記していきましょう。 ご提供いただく個人情報は、お申し込みいただいた商品・サービス提供の他、学習・語学、子育て・暮らし支援、趣味等の商品・サービスおよびその決済方法等に関するご案内、調査、統計・マーケティング資料作成および、研究・企画開発に利用します。 お客様の意思によりご提供いただけない部分がある場合、手続き・サービス等に支障が生じることがあります。 また、商品発送等で個人情報の取り扱いを業務委託しますが、厳重に委託先を管理・指導します。 個人情報に関するお問い合わせは、個人情報お問い合わせ窓口(0120-924721通話料無料、年末年始を除く、9時~21時)にて承ります。 (株)ベネッセコーポレーション CPO(個人情報保護最高責任者) あとから紹介制度のやり方 入会後に、ご紹介者の情報を登録することもできます。 入会フォームの「入会後に、ご紹介者の情報を登録する」にチェックを入れてください。 Webでお申し込みをする場合 「入会申し込みページ」の「支払方法等の選択」内にある「ご紹介者」の欄で、 「入会後に、ご紹介者の情報を登録する」を選び、そのまま次の画面に進んでください。 Web画面のデザインはイメージです。 変更する場合があります。 お申し込みの際にご登録いただいたメールアドレスに、手続き完了のメールをお送りしますので、プレゼント申し込み手続きを行う代表者を決め、お手続きをお願いします。 どちらかお一人がお手続きするだけでOKです。 電話でお申し込みをする場合 ご入会のお申し込みをいただく際、オペレーターが「ご紹介者はいらっしゃいますか」とおうかがいします。 入会完了 あなたと、あなたのお友だち・ごきょうだいに「教材」をお送りしますので、 プレゼント申し込み手続きを行う代表者を決め、0120-332211(9:00~21:00年末年始除く 通話料無料)までお電話ください。 どちらかお一人がお手続きをすれば、お二人分のプレゼントをお届けします。 どちらかお一人がお手続きするだけでOKです。 「進研ゼミ高校生向け講座」は、進研ゼミ高校講座・小論文特講を指し、これらの受講経験者への進路調査 2019年度入試 による数字です。 「旧帝大」とは、北海道大、東北大、東京大、名古屋大、京都大、大阪大、九州大のこと、「早慶上理」とは、早稲田大、慶應義塾大、上智大、東京理科大のこと、「MARCHG」とは、明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大、学習院大のこと、「関関同立」とは、関西大、関西学院大、同志社大、立命館大のこと、「日東駒専」とは、日本大、東洋大、駒澤大、専修大のこと、「産近甲龍」とは、京都産業大、近畿大、甲南大、龍谷大のことです。 「現役」のみの合格実績を掲載。 既卒生や進研模試のみの受験者は一切含みません。 受講期間3か月以上に相当する受講経験者で集計。 大学名は、2019年度入試時点のものです。 複数の大学・学部・学科・方式に合格している方は、複数の合格者数として集計。 【有料オプション教材】小論文特講は、受講費一式で16,500円 一括払い・税込。 web講義・問題、ハンドブック、添削7回分。 小論文特講だけでもご受講いただけます。 お申し込みはから。 2019年12月17日に2021年度「大学入学共通テスト」にて予定されていた国語・数学の記述式問題の導入見送りの発表が文部科学省よりございました。 現在「進研ゼミ高校講座」よりお届けしているご案内について、12月17日以前の入試情報でお届けしているものがございます。 今後お届けするご案内・教材については、最新の入試情報を踏まえてお届けできるように努めてまいりますので、ご理解のほど何卒よろしくお願い申し上げます。 なお、ベネッセコーポレーションでは、新大学入試の最新情報をわかりやすく解説する「教育セミナー」(参加費無料)を全国で開催しております。 これから新入試に向けて頑張る高校生のみなさま・保護者の方に、ぜひ、ご活用いただけますと幸いです。 詳しくはをご覧ください。

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古文の助動詞接続を「もしもしかめよ」で覚えよう!

古文 助動詞 覚え 方

この記事の目次• 助動詞活用表プリント 助動詞の活用表のプリントです。 印刷するなどしてご活用ください。 (クリックで拡大サイズの画像を見ることができます。 ) 助動詞の活用表の覚え方 古文を読解する上で、助動詞を理解できているか、覚えているかというのはかなり重要なポイントです。 助動詞は種類も多く、暗記はなかなか根気が要りますが、着実に頭に入れていきましょう。 活用パターンは動詞型、形容詞型、特殊型など さて、活用表を見てもわかる通り、助動詞は多様です。 しかし口語 現代の話し言葉)でもそうですが、たとえば「言った」「言わない」など、助動詞というのは動詞に接続して打消しや過去などの意味を付け加える働きをしますから、助動詞が識別できなければ文の意味を正しく理解することなどできません。 ここは腰をすえて、じっくり覚えてくださいね。 とはいえ、助動詞もすべてが独特の活用をするわけではありません。 活用表の下半分に「活用型」という欄がありますね。 この欄には、「動詞 四段 型」とか「形容動詞 ナリ活用 型」といった活用パターンが記されています。 つまり、動詞や形容詞、形容動詞の活用をきちんと暗記できていれば、応用が利くということです。 これらの活用をまず確認したうえで、徐々に「特殊型」の活用を覚えていくことをおすすめします。 また、活用パターンだけでなく、それぞれ上にどのような形を要求するか、接続を覚えることも大切です。 たとえば打消しの「ず」なら上は未然形、完了の「ぬ」は連用形に接続、といったことも、活用とセットで頭に入れておいてください。 まず覚えたい「下二段動詞型」 【る・らる】 手始めに覚えやすい助動詞は、下二段動詞 子音+e・e・u・uru・ure・eyo とぴったり同じ活用をする「る・らる」です。 口語の「れる・られる」に相当する助動詞で、未然形 ない、ず、などをつけた形 で動詞の活用語尾がア段で終わる場合は「る」が、ア段以外の音の場合は「らる」が接続します。 したがって、四段動詞 子音+a・i・u・u・e・e 、ラ変動詞 ら・り・り・る・れ・れ 、ナ変動詞 な・に・ぬ・ぬる・ぬれ・ね には「る」がつきます。 それ以外の動詞が「らる」と覚えるとよいでしょう。 意味は「自発・尊敬・受身・可能」と多様なので、これは徐々に文脈から判断できるようになっていきましょう。 【す・さす・しむ】 これは口語の「せる・させる」にあたる助動詞です。 使役と尊敬、2つの意味をもちますが、これも文脈から判断することになります。 たとえば身分の高い人の行動に「す」が使われていたら、尊敬の意味で使われている可能性が高いと考えてよいでしょう。 活用パターンは下二段動詞型。 活用表を見れば明らかですが、いずれも下二段動詞と同じ活用をしています。 未然形接続の助動詞ですが、「す・さす」のどちらがつくかは上述の「る・らる」と同様、四段・ナ変・ラ変は「す」、それ以外は「さす」となります。 四段動詞型、ラ変動詞型 【む】 推量のほか、意志、婉曲などの意味ももつ助動詞です。 口語では「う・よう」などにあたります。 客観的な物事に関して使われていれば推量、自分の行動に対して使われていれば意志、と判断できます。 とくに強いニュアンスがないような場合は婉曲と解釈されますが、たいていは推量か意志ですから、まずはこの2つの意味を覚えてください。 活用パターンは「四段型」となっています。 【けり】 過去の助動詞です。 これも上述の「む」と同じく、活用のすべてではなく一部がラ変動詞と重なります。 未然形の「けら」は用例が限られており、ほぼないと思ってよいのですが、念のため覚えておくことをおすすめします。 連用形接続の助動詞なので、「けり」の上にくる動詞・助動詞は必ず連用形に活用されます。 頻出の助動詞 特殊型 も必須 ここまでざっと見てきてわかる通り、助動詞の活用は一部または全部が動詞などすでに暗記した活用パターンと一致します。 前に覚えたことの復習と応用を兼ねて、活用表をじっくり眺め、着実に頭に入れていってください。 ただ、独特な活用をする助動詞が多いのも事実です。 頻出の助動詞の中にも、特殊な活用パターンは数多く見られますから、これらの助動詞にも対応する必要があります。 特殊型の助動詞は、新しく暗記するしかありません。 ですが、リズムよく口の中で転がしているうちにだんだんと耳や目が慣れていきますから、根気よく続けてくださいね。 【ず】 この助動詞は「打消しの助動詞」として、たいていの文章で使われているはずです。 見落としがないよう、きちんと理解して覚えておくことが大切です。 さて、活用表を見ると「ず」の活用が二行あることに気づくと思います。 左側の作り方は、形容詞のカリ活用 連用形「く」にラ変の「あり」をつなげて作った活用 と同じですね。 特殊型の名の通り、「ず」は「ぬ」や「ね」など、もはや「ず」の片鱗さえ残らないような大胆な活用をしますので、しっかり覚えていないと文中で「ず」を見抜くのは困難です。 次に挙げる「き」と共に、まずは2つでいいので確実にものにしましょう。 【き】 過去の助動詞「き」は、「ず」と同じく活用の途中で「き」が跡形もなく消えてしまいます。 さしあたっては打消しの「ず」と過去の「き」を頭に入れ、徐々に他の助動詞にも手が伸びるようになるのが理想的です。 確かに時間はかかりますが、基礎をおろそかにしては読解 応用 など不可能ですから、今は地道に努力するしかありません。 しかし、「き」の接続はまた独特です。 基本的には連用形の後につくのですが、サ変動詞「す」、カ変動詞「く」への付き方は特別に暗記する必要があります。 まずカ変につく場合、そもそも「き」という終止形で接続することがありません。 「きし」「こし」「きしか」「こしか」と、連体形や已然形の状態で接続します このとき、カ変動詞「く」は未然形「こ」または連用形「き」の形をとっています。 キ、が助動詞の「き」なのかカ変動詞の連用形なのか、まぎらわしいところですから慎重に理解してくださいね。 次に、サ変につく場合。 終止形「き」はサ変の連用形「し」にのみ接続します。 サ変の未然形「せ」には連体形「し」または已然形「しか」の形でつき、「せし」「せしか」「しき」という組み合わせになります。 たった一音の助動詞なのに、活用も接続も非常にややこしいため、助動詞を途中で投げ出したくなる人は多いようです。 しかし読解はフィーリングでは対応しきれませんから、時間をかけてでもぜひ覚えていきましょう。 もちろん、助動詞は上で述べたもの以外にもたくさんあります。 すべてを覚えるには時間と努力が必要ですが、ある程度覚えられたら実戦 読解 の中で慣れていくというのも手です。 自分に合ったペースで覚えていってください。 大切なのは助動詞の識別 なぜこれほどまでに助動詞の活用を暗記するようにすすめているかというと、古文の文中で助動詞を正しく見抜き、意味をとらえることが読解の最短距離だからです。 上述の「き」のように 過去の助動詞「き」なのか、カ変動詞の連用形で「き」という形になっているのか 、まぎらわしい語はいくらでも出てきます。 そんな際、似たような形でもきちんと区別して意味をとらえられれば、文章の内容を正しく把握することができます。 助動詞を識別するために 識別するカギとなるのは、おもに接続です。 たとえば、百人一首の「君がため惜しからざりし命さへ長くもがなと思ひけるかな」という歌。 特に上の句「君がため惜しからざりし命さへ」に注目すると、命という名詞 体言 の上にあるから「し」は連体形のはずだと判断できます。 連体形が「し」になるのは、過去の助動詞「き」です。 そして、打消しの助動詞「ず」は未然形接続ですから、「惜しから」は形容詞「惜し」の未然形だと芋づる式に解いていけます。 この結果、「あなたのためなら惜しくなかった 打消し「ず」、過去「き」を反映 」と意味をとらえられるようになります。 活用、接続を含め、助動詞の活用表が頭に入ると、古文はぐっと読みやすくなりますから、ここは我慢のしどころと思ってがんばりましょう。

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