優しい あの 子 ドラマ。 スピッツ「優しいあの子」歌詞の意味とは?ドラマ『なつぞら』主題歌

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もくじ• 『なつぞら』ネタバレ21 週 あらすじ|8月19日~8月24日 なつぞら21週のネタバレあらすじ情報をお届けしています。 なつぞら ネタバレ 21週あらすじ 坂場となつは、 子どもを授かりました。 産休後も 仕事を続けたいというなつ。 坂場は「二人で乗り切るしかない」と、なつの決意を受け止めます。 それから数か月後のある日、なつは下山から 大沢麻子の近況を聞いたのです。 結婚してイタリアで暮らしていた麻子が、帰国してアニメの仕事を再開させたと言います。 その夜、麻子がなつと坂場の家に突然やってきました。 麻子はテレビアニメ制作会社「 マコプロダクション」を設立していたのです。 そこには、下山の参加も決まっているそうです。 すると麻子は、「演出家として参加してほしい」と 坂場を誘うのでした。 坂場は悩んだ末に、「 マコプロダクション」への参加を決めました。 しかし、ある条件を付けていたのでした・・・。 その数か月後、なつが 女の子を出産します。 坂場が赤ん坊を抱き、富士子や剛男、泰樹、咲太郎、光子が笑顔で取り囲みます。 なつの頼みにより、 名付け親になった泰樹。 泰樹は考え抜いた末に「なつのように優しい子になってほしい」と願いを込め『 優(ゆう)』と名付けました。 出産から6週間後、産休が明けて職場復帰したなつ。 自宅で仕事をする坂場が子育てをするものの、なつは仕事と育児の両立に悩むのでした・・・。 スポンサーリンク なつぞらネタバレ 21週 あらすじ・まとめ 「 なつぞら21週ネタバレ情報」でした。 第21週は、なつの妊娠・出産と、麻子のアニメ界への復帰が描かれます。 妊娠・出産 女の子誕生 なつの妊娠・出産は、咲太郎夫妻や柴田家は大喜びでしょう。 なつは 牛の出産には慣れていますが、 自分の出産となるといささか不安でしたが、無事に女の子を出産したとのことで安心しました。 子育てはママの先輩・ 茜ちゃんが頼りになりそうです。 いずれにしても、なつたち家族の親子奮闘記のはじまりです。 優しいあの子 なつの願いで泰樹じいちゃんが『優ちゃん』の 名付け親になりました。 なつは、なかなか粋なことをしましたね。 泰樹じいちゃんは名前を付けるために東京で7日間かけて考えたそうですよ。 さらに、アニメ界から離れている坂場くんを誘うとは、さすが麻子さん。 15週16週での『ヘンゼルとグレーテル』の制作過程で何度も衝突していた二人ですが、麻子さんは坂場くんの手腕を認めていたようですね。 前週からなつが悩んでいた「仕事と育児の両立」の 壁が迫ってきているようです・・・。

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2019年4月から放送されている「なつぞら」は、NHKの連続テレビ小説100作目となる記念すべき朝ドラです。 主演は広瀬すずさん。 共演する俳優陣も、草刈正雄さん、松嶋菜々子さん、藤木直人さんなど豪華な顔ぶれで、爽やかイケメンの吉沢亮さんも出演し注目を集めています。 初回視聴率は22. 8%と好発進。 記念作品ということで、過去に朝ドラでヒロインを務めた女優が登場することもあります。 そして、もうひとつ気になるのが、主題歌です。 「なつぞら」の主題歌は、スピッツが担当することになりました。 先日、オープニングで流れているタイトルバックが公開されました。 かわいいアニメーションとスピッツの声に朝から癒される方も多いのではないでしょうか。 こちらの記事では、改めてスピッツはどんなバンドなのか、そして、朝ドラのストーリーと一緒に、新曲『優しいあの子』について掘り下げていきたいと思います。 「なつぞら」のタイトルバックです。 クレジットが入っていないバージョンが公開されました。 一度聞いたら耳に残る歌声ですよね、あのボーカルの草野マサムネさんが何歳なのかご存知ですか?なんと51歳です。 信じられません。 幅広い層に人気の彼らですが、朝ドラ主題歌を担当するのは初めてです。 スピッツってどんなバンド? スピッツは1987年に結成し、1991年にメジャーデビューした4人組ロックバンドです。 出典: ボーカル・ギター/草野マサムネ(くさの まさむね) ギター/三輪テツヤ(みわ てつや) ベース/田村明浩(たむら あきひろ) ドラム/﨑山龍男(さきやま たつお) 年齢は全員同じ51歳で、スピッツは結成以来同じメンバーで活動しており、2017年に結成30周年を迎えています。 今では優しいバラードが多い彼らですが、元々はパンクロック系のバンドです。 1995年リリースの11thシングル『ロビンソン』のヒットを機に、その後全国ツアー等も行い、マイペースな活動を継続しています。 代表曲には、「空も飛べるはず」「チェリー」「楓」「春の歌」等多数あり、たくさんの歌手にカバーされています。 なつぞら主題歌『優しいあの子』の作曲の背景は? スピッツが、NHKの朝ドラに楽曲を提供するのは初めてとなります。 加えてオープニングの映像は、これまた朝ドラ史上初のフルアニメーションです。 制作統括の磯 智明さんコメント 一昨年の秋、とかち帯広空港に初めて降り立ったとき、目に入ってきたのは圧倒的な青空でした。 果てしなく続く十勝平野の大きな空です。 そしてそのとき、啓示を受けたように、スピッツのメロディが空から舞い降りてきたのです。 本当に!このときから「主題歌はスピッツ」と決めていたと思います。 ポエティックな優しい歌詞、美しく心地よいメロディ、夢と希望に満ちた世界観。 オファーをして知ったのですが、スピッツの草野マサムネさんは朝ドラの大ファンだそうです。 相思相愛から生まれた楽曲はまさにパーフェクト! ドラマとともにすてきな一日の始まりを演出してくれるはずです。 北海道・十勝の情景を見て、スピッツの歌声を思い出したんですね。 ボーカル草野マサムネさんの優しい歌声は北海道の自然によく合います。 スピッツは2015年、岡田将生さん主演のテレビ東京「不便な便利屋」という、北海道が舞台のドラマにも、エンディング「雪風」を提供しています。 その時も、監督を務めた鈴井貴之監督は「彼ら以外考えられない」と自らオファーをしています。 スピッツの楽曲には、北海道の景色を想像させる力があるんでしょうか。 草野マサムネさん (スピッツ)コメント 記念すべき朝ドラ100作目、大好きだった「おしん」や「あまちゃん」のようにインストがいいのでは? とも考えましたが、今回は歌ありです。 ドラマタイトルが「なつぞら」なのに詞がかなり冬っぽい仕上がりになってます。 これには理由がありまして、お話をいただいてから何度か十勝を訪ねました。 そこで感じたのは、季節が夏であっても、その夏に至るまでの長い冬を想わずにはいられないということ。 「なつぞら」は厳しい冬を経て、みんなで待ちに待った夏の空、という解釈です。 広く美しい北海道の空の力で書かせてもらいました! 出典: 冬っぽい仕上がりになっているというのは驚きですね。 確かに、厳しい冬を乗り越えた後だからこそ、緑鮮やかな夏が魅力的に感じます。 実際に見てみると、アニメーションで緑を鮮やかに描いているおかげで、全体的にちょうど初夏のような爽やかな印象を受けました。 フルアニメーションのオープニング 今回のオープニングアニメーションを制作しているのは、ササユリと東映アニメーションです。 オープニングに登場するキャラクターデザインを手がけたのは、1996年生まれの刈谷仁美(かりや ひとみ)さん。 タイトルバックの監督・原画・キャラクターデザインを手掛けました。 そして、舘野仁美(たての ひとみ)さんがプロデューサーを担当されています。 1987年よりスタジオジブリに在籍し、現在はアニメーション制作会社「ササユリ」代表。 「となりのトトロ」以降、「魔女の宅急便」「千と千尋の神隠し」「思い出のマーニー」など、ジブリ作品の動画チェックを数多く手がけていた方です。 ジブリ感が感じられる理由に納得ですね。 『優しいあの子』歌詞にはどんな意味が込められている? スピッツが歌う『優しいあの子』は、毎朝、爽やかな声とアニメーションでドラマの世界に引き込んでくれます。 歌詞とリンクしているアニメーションを絡めて、紹介していきたいと思います。 重い扉を押し開けたら 暗い道が続いてて めげずに歩いたその先に 知らなかった世界 歌いだしは、暗い森の中、ピンクの小鳥がなつの上を舞います。 追いかけて転んだなつを動物たちが起こして背中を押します。 なつが日陰から日向に出ると、そこは高い丘の上。 一面に広大な畑と山が広がります。 氷を散らす風すら 味方にもできるんだなあ 切り取られることのない丸い大空の色を ラベンダー畑で遊び、丸木橋の上を歩くなつと仲良く遊ぶ動物たちがいます。 風になびく草原の丘から、夕焼けの広い空に、たんぽぽの綿毛を飛ばします。 綿毛が白い鳩になって飛んでいきます。 優しいあの子にも教えたい 空を見上げて綿毛を追いかけるなつ、その姿を大人になったなつがアニメーションの下絵として描いています。 アニメーション会社の机の上で描いているその下絵から、頭を飛び越すように現れた子供時代の自分。 そのまま振り向くと一面に草原が広がります。 口にするたびに泣けるほど 憧れて砕かれて 消えかけた日を胸に抱き たど り着いたコタン 絵から出てきた子供のなつが手を振ります。 大人のなつが懐かしそうに、手を大きく振り返します。 走り出した子供のなつはふたたび転びますが、周りの動物たちが助けてくれ、なつが笑顔でこちらを見ます。 歌詞とリンクしているアニメーション オープニングのアニメーションと『優しいあの子』の歌詞が見事にリンクしています。 そして、なつのこれからの人生とも上手くはまって行きそうです。 アニメーションでは、なつが転び、立ち上がる様子が2度描かれています。 幼少期に戦争を経験したなつは、もう何度も転んでいますよね。 それでも立ち上がって、走り出す姿がこれからも描かれていくのだと思います。 歌詞にも、暗い中から道が開けていく様子が描かれ、「氷を散らす風すら味方にできる」と歌います。 周囲の人の支えを得て、なつがこれから明るい場所へ向かっていく様子が想像できますね。 希望の見える物語になっていく予感がします。 そして、「優しいあの子にも届けたい」のあの子は誰なのでしょう。 幼少期を描いている現在では、北海道の景色を兄や妹に見せてあげたいと取れますよね。 大人になったなつにとっては、描いたアニメーションを誰かに届けたいと思うはずです。 それは北海道に残るであろう天陽くんじゃないでしょうか。 もしくは、妹・千遥の成長後のキャストが公表されていないため、会うことの出来ない妹に届けたいと願うかもしれません。 「口にするたびに泣けるほど、憧れて砕かれて」というワードは、幼少期のなつの家族への憧れだとすると、悲しいほどによく合います。 この憧れは、いずれ目指すアニメーションの世界への夢へと移り、そこでも苦労があるのでしょうね。 最後にコタンという歌詞が出て来ます。 コタンとは、アイヌ語で集落、とても小さな村というような意味です。 5~7軒ほどの小さな家屋の集まりを指します。 この言葉は、小さい頃に北海道に来て、家族や生きる居場所を探しているなつと、重なりますね。 なつは、いずれ東京に行ってしまいます。 アニメーションで出会う大人のなつのストーリーは、心の中に子供時代に見た北海道の風景が残っている、という意味でしょうか。 「消えかけた日を胸に抱き、たどり着いたコタン」とあるように、物語の終わりに、家族と自分の居場所に辿り着いてほしい、と願うばかりです。 現在、オープニングにはショートバージョンとロングバージョンがあります。 毎週月曜日のみ、ロングバージョンになります。 物語の進み具合で、色々な解釈ができて想像が膨らみますね。 ストーリーと一緒にオープニングの歌詞も楽しんでいけたら、と思います。 なつぞら主題歌・スピッツ『優しいあの子』発売はいつ? 「なつぞら」の主題歌、スピッツの『優しいあの子』の歌詞を紹介しましたが、ぜひとも1曲まるごと聴きたいですよね。 待ち遠しいところです。 気になる発売日ですが、スピッツの『優しいあの子』は、2019年6月19日(水)に発売されます! この曲は、前作「みなと」以来、約3年2ヶ月ぶりとなります。 今作でなんと、シングル42作目!カップリングには、「悪役」という曲が収録されます。 「悪役」は2018年に行ったファンクラブツアーで披露された楽曲で、他では演奏されたことはないものです。 毎朝、草野マサムネさんの澄んだ声を聴けるのは嬉しいですね。 今作の、スピッツで迎える朝は、優しく染みるようなオープニングになっています。 6月19日の発売日まで待ちきれませんが、それまでドラマを楽しみたいですね。 なつに感情移入してこの歌を聴くと、もはや涙してしまいそうですが。 悲しいことが多い幼少期、これから良い結末へと向かっていくでしょう!楽しみですね! NHK朝ドラ「なつぞら」の放送時間は?再放送はある? 「なつぞら」は、月曜日から土曜日の朝8:00~8:15にNHK総合で放送されています。 朝見逃してしまった場合は、その日のお昼12:45~13:00に再放送があります。 また、まとめてダイジェストで見たい方は、NHK総合で以下のダイジェスト番組が放送されますので、チェックしてみて下さい。 「なつぞら一週間」日曜日 あさ11:00~11:20 「5分で『なつぞら』」日曜日 あさ5:45~5:50 夕方5:55~6:00 見逃し配信はがオススメです! U-NEXTの無料トライアルに登録すると、最大1ヶ月間無料でNHKオンデマンド(見放題パック)を利用することができます。 合わせてU-NEXTで配信されている映画やドラマ等の見放題コンテンツも31日間無料でお楽しみ頂けます。 最新の配信状況は、U-NEXTサイトにてご確認ください。 NHK朝ドラ「なつぞら」関連記事 ネタバレ・あらすじは毎日更新中!.

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【朝ドラ】優しいあの子演奏してみた!【なつぞら】

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「優しいあの子」と「悪役」の繋がりについて スポンサーリンク 個人的な話をさせていただくと、一時期、スピッツ熱が冷めていた。 具体的に言うと、「とげまる」「小さな生き物」期のスピッツはそこまで聴いていなかったのだ。 少なくとも、昔ほどの関心はなくなってしまっていた。 このままだったら、スピッツを聴かなくなってしまうかも。 そんなことすら思ってしまうほどの下り方だった。 その理由をここでツラツラ書くつもりはないけれど、自分にとってのスピッツがそうなっていたことは確かだったのだ。 みなとから変わったスピッツ 事態が急変したのは、「みなと」をリリースしたくらいのタイミング。 というか、「みなと」が自分のなかで久しぶりにスマッシュヒットしたのだ。 スピッツの持つメ切なさと美しさが見事にパッケージされた感じで、歌詞においてもメロディーにおいてもサウンドにおいても自分のツボだった。 その後に続く「醒めない」というアルバムがこれまた良くて、一度冷め切っていたスピッツ熱が、再びぶり返したのだった。 2019年にリリースされた「優しいあの子」と「悪役」も、そんな今のスピッツの魅力がこれでもかと詰まった快作だと思う。 この記事では、なぜこの曲を快作と思うのか?というところに焦点を当てながら書き進めていきたい。 優しいあの子の話 そもそも、この歌はNHKの連続テレビ小説「なつぞら」のために書き下ろされた歌。 この曲を作るために、草野マサムネは北海道の地に何度も足を運んだそうな FM802のなんかの番組でDJさんがそう言ってました。 そのため、この歌について語るならば、ある程度は「なつぞら」の話を踏まえながら語る必要があるんだろうけど、生憎、僕はそのドラマを観ていない。 この記事では、そことは切り離して書かせてもらえたら幸いである。 この歌のモチーフは、「みなと」と通ずるものがあって、ベースにあるのは。 そういうニュアンスが強いように感じる。 最後のサビにふと挟まれる「日なたでまた会えるなら」のフレーズが、その予感をどことなく強くさせる。 この歌がポイントなのは、「優しいあの子」に対して、自分と一緒にその先を行こうと語りかけるのではなく、「教えたい」と言ってみせるところ。 おそらく、きっと自分と一緒に行くことはできないから、こういう言い方をするのだと思う。 ただし、「あの子」という言い方からもわかる通り、この歌の二人称はかなり限定的な立ち位置にしている。 君でもなく、あなたでもなく、あの子なのだ。 ここに必然的な意味があるように感じる。 おそらく、語り手は親のような立場であり、子どもに対して投げかけるように言葉を紡いでいるのではないか? それを示すかのごとく、最初のフレーズは「重い扉を押し開けたら 暗い道が続いている」。 人生の先輩として日々を生きてきたからこそ、こういうことが言えるんだろうなーなんて思うのだ。 どれだけ頑張って生きてみても、簡単には光は現れない。 人生がそういう過酷さであることを、この主人公は「既に」知っているのだ。 けれど、その後、このようにも言葉を紡ぐ。 「めげずに歩いたその先に 知らなかった世界」 この主人公はあの子にとって、この世界は生きにくいものであることを知っている。 時にその事実に絶望してしまうこともあるかもしれない。 でも、それは決して捨てたものじゃないんだよということを、人生の先輩である主人公はあの子に教えているように感じる。 メンバー全員が50歳を越えたスピッツだからこその視座だと思うし、単に頑張れよとか、背中を押すわけでも、単に痛みに寄り添うだけでもない、本当の意味でのが、この歌には宿っている。 もっと言えば。 この歌に出てくるとは、スピッツ自身の、昔の自分なのではないか? 昔に自分に向けての捧げた、そんな歌てはないか?という感じたりするのだ。 というのも、一番に出てくる「氷を散らす風すら 味方にもできるんだなあ」とか、二番に出てくる「芽吹きを待つ仲間が 麓にも生きていたんだなあ」は、まるで自分自身に語りかけている言葉のように見える。 でも、そのフレーズは、最終的にに言いたかった言葉に収斂していく。 自分自身に対して投げている言葉なのに、優しいあの子に集約されていくところに、微妙な違和感を覚えた。 その違和感を一本の筋で繋げるのが、この説。 「優しいあの子」は、ピュアだった頃の自分自身という説だ。 だから、この歌は代入可能な「君」でも「あなた」でもなく、限定的な「あの子」なのではないか? 実際に「優しいあの子」の代わりに「昔の自分たち」という言葉を代入しても、綺麗に意味が通ずる。 しかも、だ。 この歌に出てくる、目の前に広がる大空はと形容している。 丸いというモチーフはスピッツの歌詞でよく出てくるんだけど、このイメージは平たくいえば、起点も終わりもない繋がりを意味した言葉となる。 今いる自分と優しいあの子は、同じ円の中で結ばれた存在だからこそ、空は「丸い」のではないか? そんなことを思うのだ。 もちろん、本当の解釈は違うのかもしれないし、前提としてこの歌はドラマのために書き下ろされた歌なのだから、ドラマを無視した解釈は野暮なのかもしれない。 けれど、ドラマ主題歌でありながらも、自身のことを歌っているように感じる歌詞構築そのものに、僕はスピッツの真髄を見たし、単なるオーダーに応えただけのドラマ主題歌ではないからこそ、この歌には独特の魅力が満ち溢れているのだ。 星野源の「アイデア」なんかもそうだけど、本当に作家性のあるアーティストは、タイアップソングだからこそ、自身のアイデンティティに通ずるものを歌うことができる。 スピッツの「優しいあの子」にも同じものを感じたというわけだ。 スポンサーリンク サウンドの話 この歌は、メロディーやリズム割も面白い。 まず、この歌の構成をメロ部分とサビ部分の構成に分けるのだとしたら、メロ部分はギターもドラムも跳ねたリズムをキープしている。 ギターは音を鳴らした後にすぐにミュートして、「ちゃ、ちゃ、ちゃ、」という音を響かせる。 ドラムもそんなギターに合わせて、陽気にメロディーを奏でる。 で、一般的な楽曲ならこの陽気なリズムのままサビに突入しがちだが、スピッツはここでリズムパターン変える。 というか、人によっては「これ?サビじゃなくてBメロじゃね?」っていうくらい、さらっとサビに入る。 サビの最後に回収する「ルールールー」という言葉が、リズムが変わった始めからバックコーラスで流れているので、たぶんここからがサビなんだと思う。 言いたいのは、この捻くれっぷりの凄さである。 J-POPの基本としてあるのは、サビをいかに盛り上げるかである。 盛り上げ要素を強めるため、メロとサビの間にちょっとした間を作ったり、サビで一気に音圧を上げるパターンが常套句になっているなか、スピッツはそんなしゃらくせえ真似は一切しない。 たぶん、初めて聴いた時だと「え??サビどこ??」ってなるくらい、さらっとサビに突入して、さらっとサビが終わる。 普通のアーティストがこんなことやったら違和感まみれになる。 スピッツだからこそできる芸当だし、スピッツほどメロディーが洗練されているから聴けるものになっているのだと思う。 挙句、一番のキモとなるはずのサビのラストセンテンスでは、音数を減らすという構築までしているわけで。 NHKの連続テレビ小説の主題歌という、超大きな場で、こんな歌をさらっと作り、納品できるのはスピッツだけだと思う。 本当にすごい。 それを超える凄さの悪役 今回のスピッツのシングル、何が良いって、A面は「優しいあの子」という柔軟剤のような手触りの歌なのに、そのカップリングは「悪役」はタイトルもなかなか、激しくてヘビーというそのギャップ。 このシングルにスピッツの魅力の全てが詰まっていると言える所以は、そこなのである。 「悪役」は誰が聴いても、ヘビーでゴリゴリなサウンドである。 スピッツの場合、セルフでプロデュースすると、サウンドがゴリゴリになりがちなのだが、「悪役」も見事にそうなっている。 バンドとしてすっぴんのスピッツが、そこにある。 また、ドラムのスネアの打ち方にも味があって、途中までは一定間隔で音をうつのに、時たま、ダダダと連続して音をうつ 聴いてもらったらわかると思う。 こういうところにも、ロックな匂いを感じる。 なんとなくエロさを感じさせる歌詞も良い。 狙ったのか狙ってないのかはわからないが、「果実」とか「ぶち込んで」とか「キメる」 ここがカタカナ表記がすごく良い とか、どことなくエロさを感じさせる単語がいくつも登場していて、その塩梅が良いのだ。 あと、この歌の二人称は「君」なんだけど、その君に対してわりとドSな態度で示してくるのも良い。 君に問いかけるときの語尾が「ぜ」になっているところも、グッとくるのだ。 二つの楽曲の注目ポイント で、「悪役」を聴いて思ったのは、サビの「い」の音である。 「うれしい時も 悲しい時も」の「い」の音がすごく印象に残る。 また、「優しいあの子」でも「優しい」や「教えたい」という「い」の母音が印象に残る。 最近のロックバンドの歌はメロディーを詰め込みがちで、そのゆとりのなさこそが、この歌で言うところの「優しくない世界」に通ずる。 けれど、スピッツはそんな世界にNoを突き付けるがごとく、メロディーひとつひとつを綺麗に聴かせる。 その証拠に、ほとんどの言葉の母音を大切にして発音している。 だからこそ、「い」の音が、ここまで象徴的に残るのである。 音楽シーンだけでみても、今のシーンって生きにくい世界になっているんだけれど、それにただ絶望するだけでもないんだよという道を示しつつ、自分がシーンにおける「悪役」になって、リスナーという君をHAPPYな終わりに誘う。 そんなスピッツの心意気を、この2作を通じて感じたのだった。 まさしく、今のスピッツのモードが反映されたメッセージソングのように僕は思えたのだ。 まとめ とにかく言いたいのは、スピッツの今作には、スピッツの魅力が全て詰まっているということ。 そして、この2作を通じて聴けば、「みなと」以降のスピッツのメッセージが全て凝縮しているのだということ。 50歳を超えてもなお、爽やかさとダークさの両方に磨きをかけるスピッツ。 本当に尊い存在だと思う。 関連記事: 関連記事: スポンサーリンク.

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