フェデラーのフォアハンドは世界でもトップクラスの威力を持ち、テニスをプレーする方の憧れでもあります。 動画を見ていただいてもその華麗なフォームで変幻自在のコースに矢のような威力あるボールを放っています。 フェデラーに憧れ打ち方を真似しようと思った方も多いと思いますが、実はフェデラーのフォアハンドは基本に忠実でお手本のようなフォームをしている一方で、フェデラーにしかできないいくつかの特徴があります。 まずは、フェデラーの凄さを解説した後に、フェデラーのフォアハンドの打ち方を徹底解説していきます。 真似をすべき所のコツと気軽に真似をしてはいけないポイントも合わせて解説していますので、ぜひご参考ください。 イースタングリップは、フラットに適した握り方といえます。 そのため、フェデラーのフォアハンドはフラットやフラットドライブ主体でスピードのあるボールを打っています。 プロのような勢いのあるボールをイースタングリップで受けると、大抵勢いに負けて弾かれてしまいます。 ですがフェデラーは、 体幹の強さやタッチ感覚・手首の柔らかさがずば抜けてることで、プロのボールでも精密機械のようにスピードボールでコントロールすることを可能にしています。 これは、フェデラーにしかできない芸当で、一般プレーヤーが薄い握り方でフェデラーのフォアハンドの真似をしてもうまくいきません。 グリップ1つを見てもフェデラーの凄さをうかがえます。
次のContents• 【秘密1】フェデラーのグリップ 0:20 フェデラーはイースタングリップ 薄い握り)でフォアハンドを打ちます。 ほとんどの選手セミウエスタン(少し厚めの握り)かウエスタン 厚い握り)でラケットを持つので、フェデラーの持ち方は特別です。 フェデラーのイースタングリップは、少し昔の握り方です。 グリップの持ち方に注目です。 ピート・サンプラスはとても薄い握り方をします。 フェデラーはそれより少しだけ厚い握りですがイースタングリップと考えられています。 イースタングリップは一般的には薄すぎるグリップです。 トップスピンをかけにくくなります。 手のひらで打つような感覚です。 ウエスタングリップで握ると、打つ瞬間に手のひらは上を向きます。 【参考動画】 英語ですが、フェデラーのフォアハンドのグリップを解説しています。 手のひらで打つような感覚。 しかし、スイングするときにはラケットを体から離します、 ラケットと体の間の距離を離すことによって、ラケットが加速するのです。 テイクバックの時に腕がリラックスしているので、スイングすると自然と腕が伸びます。 これがラケットと体の間に空間ができる秘密です。 そうすることによって、ラケットが加速してパワーがでます。 このまとめを踏まえて下記の参考動画を見てみて下さい。 横から見ると、一般プレーヤーとフェデラーの違いがよくわかります。 一般プレーヤーはこれくらい前で打つ。 フェデラーはこんなに前で打つ。 下記のスローモーションを見るとフェデラーのテイクバックやコンタクトの位置が分かりやすいです。
次のジョコビッチのフォアハンドはスピードがかなり速く、対戦相手がそのスピードボールにびっくりしたりしているのがうかがえます。 以前は、フォアハンドで回転がかかりすぎていて、浅くなったり、攻撃するのが遅かったのが特徴でしたが、現在ではそうではありません。 ナダル選手を超えそうなボールの質、そして、高身長を生かした、高い打点からの強打。 特に、走りながらのランニングショットは世界一のショットとなっています。 対戦相手からすると、どこにうっても帰ってくる上に、ボールの質もよく、「手の付けようがないストローカー」というイメージが強いです。 そのストロークを支えているのが、ウェスタングリップで厚く握っているフォアハンド。 厚めに握っている分、ボールを真後ろからとらえやすく、かなり強いボールとなっています。 薄いグリップでは現代テニスに対抗できない現実があります。 薄いグリップでは多彩なショットが打てるようになりますが、ボールのバウンドが高くなっている現代テニスでは、そのボールを上から叩き込んでいけるグリップが必要になってくるのです。 それに必要なグリップがジョコビッチが使っているグリップとなっています。 ジョコビッチのフォアハンドのグリップとそのフォーム、そして、どこを学んでいくかをご紹介します!!ジョコビッチのフォアハンドグリップジョコビッチのフォアハンドのグリップはいわゆるウェスタングリップです。 けっこう厚いグリップですが、面の使い方がうまく、さまざまな打点で打つことができています。 また、フェデラー、ナダルがラケットを長く持つ持ち方にたいして、ジョコビッチのグリップは、グリップエンドが少しでるくらい短く握っています。 これによりラケットの操作性を高め、思いどおりのラケットさばきができているのでしょう。 短く握りすぎると、遠心力を使えなくなり、威力がなくなってしまいますので、短く握るにしてもジョコビッチ程度が適切でしょう。 ウェスタングリップはストロークの面の垂直にするということが感じ取りやすい面となっていますし、また、ストロークでは厳禁の、面が上を向くということができにくいグリップです。 なので、初心者のときにこそ、私はこのグリップがおすすめだと思っています。 現代はストローク全盛の時代で、これからも、変わらないでしょう。 むしろ、どんどんストローク戦が激化していくなか、ストロークの飛びを気にしていては、試合になりません。 なので、ジョコビッチのようなグリップで最初から握ると、飛びが抑えられ、コートに入れやすくなりますし、スピンもかけやすいです。 ゆくゆくはスピンを操り、ジョコビッチのようなストローカーになりますので、かなりお勧めです。 是非、初心者の方は、このグリップで握って、テニスを覚えてください!! スピンをかけるときは、腰のあたりにフィニッシュすることが多いですが、フラットでスピードのあるボールを打つときは、頭の位置にフォロースルーしています。 ジョコビッチのような厚いフォアハンドグリップは、かすれ当りになりやすく、スピンがかかりすぎたり、すっぽ抜けたりして、ボールが浅くなりがちです。 ボールをつぶす感覚はスピンにも生きてきます。 こすり上げるようなスイングでは、ボールの推進力も弱く、スピンの量も少なめです。 ボールをつぶしたときは、スピードとスピンが両立したとても攻撃的なボールになります。 攻撃的なボールは相手に次の反撃を与えないので、相手の行動のパターンを絞ることになります。 上級者になっていくにしたがって、このポイントはとても重要なものです。 多かれ少なかれ、上級者ともなると、武器を持っています。 その武器を防ぎ、自分の武器を使うとなると、相手の行動を絞るために攻撃的なボールを打つことが一番手っ取り場やいです。 そんなショットをものにするためにも、是非、このジョコビッチのフォアハンドを参考にしてください。 特に初心者のころから、ジョコビッチのグリップのように厚く握ることが重要です。 グリップはなかなか変えることのできないものなので、最初が肝心です。 ジョコビッチのようなフォアハンドを身に着けると、かなり試合で勝てるようになります。 ヘビースピン、フラット、ボールをつぶしたショット。 これらのボールを自在に打ち分けられるようになるフォアハンドグリップなので、是非、このグリップでチャレンジしてください。 薄いグリップで慣れている人があえて変える必要はありませんが、最初からテニスを覚えるなら、断然、このグリップをお勧めします。 厚いグリップで自在にフォアハンドを打ちぬいてください!! アンディ・マレーのフォアハンド強打:体の軸を中心にした回転運動で打っている。 ショットにおける体の軸は、背骨になる。 背骨を中心に回転するためのポイントを以下に示す。 ・背骨を中心にして、上半身をテイクバックでひねり、これを戻す体幹の力を回転力に使います。 ・背骨のねじりを最大限にするため、背骨から頸椎までを真っ直ぐにします。 ・手は、腕とグリップをつなぐためだけに使います。 ・腕は、上半身の回転に引っ張られて、受動的に動きます。 ・テイクバックで上半身をひねるために、ひざを軽く曲げます。 曲がっているひざが前方を向いている状態を保つと、下半身は回転出来ません。 ・スイング開始時にグリップエンドからラケットを振る(手首とラケットの間に角度をつくる。 コック動作をしておく。 )事で、慣性モーメントを小さくしておきます。 慣性モーメントを小さくすれば、スイング初期の角加速度が大きくなります。 ・インパクト直前に、ラケットヘッドの遠心力に引っ張られて、アンコック動作(手首とラケットの角度が小さくなっていく。 曲げていた手首が伸ばされていく。 )が行われ、回転半径が最大になります。 ・アンコック動作の終了をインパクトまたは、インパクト直後に持ってくることで、インパクト時に最大打力の状態が作れます。 錦織圭のフォアハンドストロークは、ボールのしばき方が尋常ではなく、スウィングスピードが速い。 また、早いタイミングでボールをしばくこともできる。 ボールの高さ、深さを自在に調整できる。 腰の回転が鋭く、うまく身体を回転させることでき、ボールにスピードを与える能力に長けている。 コンパクトなスウィングで、インパクトでのラケットの支えが強くしっかりしているため、相手ボールに押されて負けることが少ない。 スウィングスピードを上げる最も効率の良いフォームです。 走っていても、ジャンプしながらでも、上半身の形だけは常に変わらない。 バランスが崩れない。 インパクトが安定していて、コントロールが良いから、思い切って身体を振り回せる。 右肘を小さくたたんでテイクバックし、右肘を曲げたままインパクトします。 インパクトの瞬間の集中力が非常に高く、インパクトできれいにボールを当てます。 身体を鋭く回転させて、思いきり右肘を遅らせてスウィングします。 ラケットヘッドはインパクト直前で大きくダウンするため、非常にスピンのかかりやすいフォームです。 高い打点での強打にも対応しており、当たりが非常に厚い。 ラケット面のブレが少ないため、コントロールが非常に良い。 ボールを待っている間の姿勢が良く、頭が立ち、常に相手コートを視界に入れながら、ボールを追いかける。 ライジングかつ厚い当たりのトップスピンを打つことができる。 常に前への意識があり、近年、動きが非常にシャープになってきている。 スタン・ワウリンカのフォアハンドは強力で、全仏オープンテニス2015決勝ジョコビッチ戦では破壊的なストローク力でジョコビッチを撃破しました。 スタン・ワウリンカのコーチ、マグナスノーマンコーチは、以前ソダーリングのコーチをしており、そのソダーリングも圧倒的なストローク力を持っていました。 ワウリンカの進化はコーチによるものが大きかったのかもしれません。 ワウリンカのテイクバックの特徴は、比較的低い位置にラケットをセットする点である。 そのため、ワウリンカの打点は標準的なトッププロ選手と比較して低めであるが、その分、下半身の力を十分に使うことができ、スウィングスピードの加速力は大きい。 下半身、特に腰の回転を十分に使い、とにかくタメが大きい。 他の選手に比べて、タメが大きく、長い「間」を作る。 タメを作らせればおそらく世界一のフォアハンドを持っている。 ラケットのスウィングの軌道が常に一定で、ブレがない。 とにかくボールを前に押す力が強く、ボールをかなりつぶして打つため、打球音が大きい。 観客はよくどよめいている。 インパクトでラケット面がブレにくく、当たりが非常に厚い。 フォアハンドの強打に自信を持っているため、ショットに迷いがなく、一度強打をすると決めたら、迷いなくとことん振り切っている。 強打するときはフラット系が多く、スピン量は少なめ。 ナダルのフォアハンドストロークのすごさは説明するまでもないだろう。 これほどまで全身の筋肉を使って打つ選手はいなかった。 特に、下半身、腰、体幹、左腕の運動連鎖が特徴的。 低いボールでは、腰が地面に接触するくらい、しっかりと膝を曲げて下半身を使って打つ。 膝の曲げ伸ばしを使い、地面の蹴り上げと、腰の回転で、強力な推進力を生み出す。 背筋を大きく使い、ラケットを前方に振り出す。 インパクトに向けて、左腕を伸ばし切って、体を思い切って開き、大きな遠心力を生み出す。 左腕を前方に伸ばして、かなり前の打点でボールをとらえる。 インパクト直前でラケット面が下を向いており、インパクトでラケット面が地面に垂直に向く。 厚い当たりでボールをとらえる。 下から上への力が働いており、頭上までラケットを一気に振り上げる。 フォロースルーでは、腕がねじれるように頭上まで、振り上げる。 左肩がしっかりと前に出た状態でフィニッシュする。
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