かり そめ の 公爵 夫人 ネタバレ。 摩利と新吾

悪女の定義21話のネタバレ/感想!|マイコミック|漫画のネタバレや無料で読む方法を紹介!

かり そめ の 公爵 夫人 ネタバレ

あらすじ [ ] 舞台は、明治時代の末期から始まる。 幼い頃からの親友同士である鷹塔摩利と印南新吾は、16歳の春に名門旧制高校持堂院高校に入学する。 眉目秀麗・文武両道の二人は入学式で四季遥・春日夢殿・大和飛竜といった個性的な先輩たちに目をつけられ、秘密裏に持堂院における生徒会機関である「全猛者連」の新会長になるためのテストを受けさせられる。 そのテストに合格した二人は「全猛者連」新会長として、また、持堂院の一生徒として友の死や他校との合戦など様々な印象深い経験をし、仲間たちとかけがえのない青春を過ごす。 ある時、摩利は自分が新吾に対して同性愛的な感情を抱いていることに気付く。 煩悶しながらも、開き直って新吾を思い続ける事を決めた摩利。 しかし、二人が高校三年生の春、新入生として入学した滝川篝の登場により二人の関係はにわかに転換期を迎えようとしていた……。 主な登場人物 [ ] 持堂院高等学校の生徒と教授と関係者 [ ] 「持堂院高等学校」とは全寮制の私学の名門旧制高校で、主に富豪の子弟が通うが、貧しい家の人間もいる。 「全猛者連」という他校でいう生徒会の組織があり、摩利と新吾はそこの会長で、主要登場人物はその一員が多い。 名門校で進級する際に試験があり、試験に落第するとし、二回留年すると退学になる。 もう一度入学試験を受けて合格すれば戻ってこられる。 学業のレベルは高いが、全猛者連が主催する学校のイベントも多く、文武両道がモットーである。 理系と文系だけでなく、乙類と呼ばれるドイツ語と丙類のフランス語と甲類の英語専攻に分かれている(摩利と新吾は理乙)。 生徒は卒業後に「帝大」(今の東京大学)に行くものが多い。 さらに「硬派」と呼ばれる同性愛者のグループと、「軟派」と呼ばれる女性の方が好きなグループとに分かれている。 鷹塔 摩利(たかとう まり) 主人公。 界的な貿易商で伯爵の父とドイツ貴族の令嬢を母にもつ混血児。 子供の頃は混血を理由に周囲から白い目で見られて避けられていたが、兄弟同様に育った新吾が常にかばってくれたおかげで勉強も武道も頑張り(柔道剣道合わせて五段)、文武両道となり、次第に周りからも一目置かれる存在になった。 父親は海外(特にドイツ)で仕事をしていることが多く、母親は小さい時に亡くなり、ばあやの手で育てられるが、新吾の両親からも面倒を見てもらうこともある。 少年時代の活動の拠点は日本だが、ドイツへたびたび行くこともあり、そこで同性愛者の公爵から手ほどきをうけ、次第に同性愛に目覚めていき、やがて親友の新吾を愛するようになる。 ドイツ語名はマリ・コンラート・タカトウ・フォン・メーリンクで、マリだけでなく、コンラートと呼ばれることもある。 新吾と共に持堂院高等学校へ入学してからは、一年生ながらもその美貌と文武両道さで全猛者連の会長に任命され、学校のアイドル的存在になる。 順風満帆な学校生活をおくる半面、新吾への同性愛の思いに苦しみ、さらに同じ同性愛者の春日夢殿に言い寄られたりする。 持堂院卒業後は帝大を新吾と共に受け合格するも、父親の住むドイツへ父親の事業を手伝うために留学。 そこで新吾が女性に目覚め自分を恋人としては受け入れられないことを知りショックをうけるも、幼馴染で元隣家の女中であるささめと再会し、彼女が欧州で離婚されてもめげずに強く生きている様子を見て気を取り直し、新吾と親友のままでいることに同意する。 その際にかねてから不仲だった祖父と和解したことと、欧州で父親の貿易の仕事の後を継ぐために、新吾や夢殿らとは帰国せず欧州を活動拠点とする。 やがて鷹塔家の女中になったささめとの間に一子をもうけるも、一生結婚しなかったため、やはり新吾への愛が一番だったと思われる。 に政府の依頼で極秘に連合軍に停戦交渉に向かうが、通信のミスにより誤爆・撃墜され太平洋上に散る。 容姿は茶色い髪に白い肌でドイツの血を濃く受け継いでおり、女性と間違えられるほどの美貌の持ち主で、余興で女装をよくやらされる(本人もまんざらでもない) 性格はクールで冷静だが、人あたりは新吾ほどではないが良い。 新吾のことになるとムキになるところがあり、新吾を傷つけるものには容赦しないところがある。 印南 新吾(いんなみ しんご) もう一人の主人公。 摩利とは生まれたときからの親友で、父親は診療所を経営している医師で摩利の父親とは旧知の仲。 その影響で新吾も摩利と親友になる。 摩利とは「おみきどっくり」(学校にある一対で一つの一心同体のとっくりのこと)とあだ名をつけられるぐらい一心同体の存在。 後に風魔教授からは二人揃って「しまりんご」とも呼ばれるようになる。 子供の頃、混血で周囲から白い目で見られていた摩利を常にかばい、摩利と一緒に学業も武道(主に剣道が得意)も頑張ったお陰で文武両道になり、彼も周囲から一目置かれる存在になる。 摩利と共に持堂院高等学校に入学して、一年生ながら摩利と共に全猛者連の会長に任命され、彼も摩利同様に学校のアイドル的存在になる。 二年生までは順風満帆だったが、三年生の時に両親を事故で亡くし、新入生の滝川篝に嫌がらせをされ、さらに滝川の策略で、親友だと思っていた摩利が同性愛者で自分を愛していたのを知り、その思いに最初は戸惑い失踪する。 しかしそこで旅芸人の一座に出会い気を取り直し、摩利のもとに戻り、摩利を恋人として受け入れようと努力をする。 持ち前の親しみやすさで女性登場人物から言い寄られることが多いが、摩利のために拒否する。 持堂院を卒業後は摩利と帝大を受験し合格するも、父親のような医者になるため摩利と共にドイツへ留学する。 そこでドリナというセルビアの女性と出会い、彼女と恋に落ちて、摩利との仲が一時悪くなる。 しかし、ドリナからセルビアに一緒に来てほしいという誘いをやがて断り、最終的にはドリナより医者の道と同性愛的な意味でなく親友として摩利のそばにいることを選び摩利を安堵させる。 帰国後は父親の後を継いで日本で医者として活躍し、かねてから言い寄られていた娘、一二三と結婚し子供をもうけた。 摩利と同日同時刻、軍医となって乗船した艦が撃沈され、兵士たちと共に連合軍の戦闘機の機銃掃射を受けて散る。 死の瞬間、摩利の名を叫んだ。 容姿はぱっちりした目のきりっとした日本的な美男子で、髪型は初期の頃は坊主に近い短髪だが、物語の中間以降では髪を少し伸ばすようになる。 性格は「おひさま新吾」と呼ばれ天真爛漫で明るく、誰にでも優しいが言うべきことは我慢せず主張する。 ただ、人が良すぎて人間の裏表を見抜けない鈍感なところがあり、それで悩むこともある。 春日 夢殿(かすが ゆめどの) 政治家の息子で、摩利と新吾より2年先輩。 摩利達が来るまでは、全猛者連のリーダー的存在だった。 自他ともに認める同性愛者で摩利を「ヘル・マリィ」(ドイツ語で摩利君)と呼び、愛するようになる。 誰よりも早く摩利の新吾への思いにも気付き、卒業後は帝大に進むも、摩利目当てで持堂院の内情に首を突っ込む(後輩たちからは絶大な信頼を得ているのもある)。 新吾への愛に苦しむ摩利と肉体関係を持つこともあり、のちに二人がドイツに留学してからも、摩利を追って自身もドイツに留学。 そこでも新吾と恋人になれないことを知った摩利と何回か関係するも、摩利が新吾と親友でいることに納得した後は、摩利を諦め、帰国して親が勧める侯爵令嬢と結婚して、政治家の道を歩む。 容姿は摩利の父親にどことなく似て長身で大人びており、性格も肝っ玉が据わっていて、大変包容力があるので、摩利はそれで言い寄られても嫌な顔をせず、彼のことは先輩として信頼している。 対等の友人・紫乃の死に誰よりも深く傷つき、新吾だけがその事実に気づいた。 安曇 紫乃(あずみ しの) 全猛者連の一員で、日本舞踊の家元の息子で自身も踊りの名取。 摩利と新吾より1年先輩。 女性に囲まれて生活していたためか、美人から大変モテる遊び人で「軟派」のリーダー格。 実は実家にいる母親違いの姉「ひさ子」を愛しているが一緒になれないので、それを他の女性との遊びで紛らわしていた。 卒業後は帝大に行かず、踊りの家の後を継ぐことになっていたので、勉強は本来できるがわざと落第して、摩利達と一緒に卒業はする。 夢殿が摩利以外に唯一本音で話せる器の大きい人物でもある。 後に新吾と夢殿らが留学後、日本に帰って来た時に起きた関東大震災で、密かに愛するひさ子の子供をかばって建物の下敷きになり、昏睡状態に陥ったまま1ヶ月後に死亡。 最後までひさ子を思って独身だった。 その葬式の際に摩利は一時帰国した。 容姿は切れ長の目の妖艶で古典的な美男子で、性格は何事にも動揺せず鷹揚。 「うっふっふ」が口癖で、常に微笑を絶やさないが、怒ると非常に怖く、みんなはそれを恐れている。 百地 桃太郎(ももち ももたろう) 全猛者連の一員で、紫乃と同学年で彼とは親友。 卒業後は京都の帝大(今の京都大学)に進むも夢殿同様、持堂院を気にかけている。 忍者の子孫で、身体能力が非常に高く、夢殿や紫乃からスパイ(間者)の役をやらされる。 夢殿の催しの会で姫花と出会い、その身体能力の高さから姫花から「サル太郎」と呼ばれてしまう。 後に姫花を愛するようになり、新吾に振られた後の姫花に告白して、後に結婚する。 結婚後は髪を切り銀行員になる。 容姿は長い髪の個性的な美男子で、性格は明るくサバサバしており、「しゃー」が口癖。 設楽 星男(しだら ほしお) 全猛者連の一員で、摩利と新吾と同学年。 同性愛者で「硬派」の重鎮的人物。 2年までは、親友の織笛や摩利や新吾と楽しくやっていたが、3年になるとかねてから愛していた隣に住む幼馴染の滝川篝が新入生として入学してくると、常に篝につきっきりで面倒を見て、摩利と新吾の仲を裂こうとするトラブルメーカーの篝のことで気苦労が絶えなくなる。 篝の死後はショックで帝大を一回不合格になるも奮起して合格し、その後は建築家となる。 女系家族でいじられキャラとして育ったせいか、根本的に女性が苦手で誰とも結婚しなかったが、あまり女女していない一二三を気に入っていたり、美女夜の顔を見て「よく見ると篝に似ている」と歓喜し、織笛に「一生独身だな」と呆れられた。 容姿は長身で短髪だが優男型の美男子で、性格はどちらかというと冷静な方だが、親友の織笛とはしょっちゅうつるんで騒いでいるところもある。 牧 織笛(まき おるふえ) 全猛者連の一員で、摩利達と同学年で星男の親友だが、星男とは対照的に「軟派」の重鎮的人物。 同じ軟派でも紫乃のような遊び人ではなく、常に女性とのまっとうな恋愛を夢見ているタイプである。 母親は大金持ちの男の愛人で、いわゆる当時多かった、妾の息子で、そのことが彼のコンプレックスでもある。 女子修学院との合同合宿の時に、そこの女学生のみち子と恋に落ちるも、みち子の家が没落すると、恥じて身を引こうとするみち子のために別れる(織笛は自分が妾の息子で嫌われたと誤解して激怒する)。 その後、彼女が家が没落して苦労しているのを知り仲を復縁し、苦労する彼女ためにひたすら尽くし、卒業前に退学して小学校の教師になり、みち子と結婚してみち子やその家族を養う。 容姿は目鼻立ちの派手な顔の美男子で、性格は勝気で短気で、思ったことをずけずけ言い、お人よしの新吾や篝のいいなりになっている星男によく活を入れているが、みち子に対してはかなり純情で献身的。 藤村 月夜麿(ふじむら つきよのまろ) 全猛者連の一員で、摩利と新吾と同学年だが、病気の療養で入学が遅れているので、摩利達より3歳年上。 小説家志望で文系の秀才で、摩利と新吾をはじめとする全猛者連の相談役的存在。 かつては入学前の病気の療養の時に、新吾が世話になった旅の一座の娘さよ子と恋に落ちるも周りに別れさせられ、病気のこともあり、篝と同じく「世をすねる会」に入っていた暗い過去もある(その後小説に目覚め脱会)。 新吾が旅先の一座から帰ってきた際に、さよ子に旅先で会ったことを聞かされ、会いに行きよりを戻す。 卒業後は帝大に進学し、さよ子と結婚して、高校の教師のかたわら小説も書き「摩利と新吾」をモデルにした小説も書いている。 容姿は美男子ではないが、眼鏡が似合う落ち着いた風貌で、性格は容姿と同じく落ち着いていて穏やかである。 大江山 将鬼(おおえやま しょうき) 全猛者連の一員で、成績が悪いため常に落第や退学、さらに入学を繰り返しているので、摩利達より3歳年上。 全猛者連のムードメーカーでもある。 女子修学院との合同合宿の時に、そこの生徒会でもある美女姫連の幹部、額田様という美女に一目ぼれをして恋に落ち、その後勉強を頑張るようになる。 卒業後は額田様と結婚して家業の酒屋を継ぐ(帝大は最後まで不合格続きで行けなかった)容姿は不細工な怪力の大男で、性格は豪快さと繊細さを兼ねそろえており、織笛と同じぐらい純情で好きな女性(額田様)に尽くすタイプでもある。 昭和20年にに動員されるが、爆撃により死亡。 泉 白菊丸(いずみ しらぎくまる) 全猛者連の一員で、摩利と新吾より1学年後輩。 新吾のばあやの孫で、特に新吾を敬愛している。 摩利と新吾の世話をよくしている。 容姿は大変小柄で童顔でかわいらしく、全猛者連のマスコット的存在。 性格も優しくかわいらしいが、怒ると結構怖い。 卒業後は新聞社に就職。 麦刈 金太郎(むぎかり きんたろう) 全猛者連の一員で、摩利達と同じ年だが1年生の時に留年しているため、一つ年下の白菊丸や鉄之介らと仲が良い。 容姿も眼鏡で丸坊主で平凡であり、性格もこれといった特徴のない平凡なタイプだが、逆にそれが受けて全猛者連にスカウトされた。 卒業後は農業関係に就職。 、工作班員として従軍中、で玉砕。 黒羽 鉄之介(くろば てつのすけ) 全猛者連の一員で、白菊丸と同学年でよくつるんでいる。 容姿は坊主頭できりっとしており、性格も非常にまじめでお堅い。 帝大に進学し、卒業後は弁護士になる。 昭和19年、指揮官としてにて戦死。 留 三衣(とどめ みつぎぬ) 全猛者連の一員で、摩利と新吾より2学年後輩。 べらんめえ口調が特徴で愛称は「ルミィ」。 摩利と新吾の卒業後、全猛者連の会長になる。 持堂院卒業後、帝大に進むものの「活動写真に狂って」単位を落とすなど親の期待を裏切り、最終的には活劇の監督関係に進む。 容姿は目がぱっちりした可愛い感じで、性格は江戸っ子気質でさっぱりしている。 鴨沢 勇(かもざわ いさむ) 全猛者連の一員で、ルミィと同学年。 一旦はの用務員として働いた後、一念発起して持堂院に入学しているので、みんなよりかなり年上だが、月夜麿のような落ち着いた感じではなく、お笑い担当的な存在である。 摩利と新吾卒業後は、全猛者連の副会長になり、ルミィとともに後を継ぐ。 容姿は篝から「カバフグのよう」と言われたほど不細工だが、髪結いの妻と子供もいる。 性格は、豪快でひょうきんものである。 持堂院卒業後は麦酒会社に就職。 、報道班員として従軍、で戦病死。 滝川 篝(たきがわ かがり) 摩利と新吾が3年の時に新入生としてやってきた。 2学年後輩の同性愛者で、星男の隣りに住む幼馴染で彼を信頼しているが、星男が自分に惚れていることを知っているためか、利用することも多い。 政治家の妾の息子で、母親から好きでもない男の息子だからという理由で憎まれて育ち、さらに心臓が悪くうまくいって30歳までしか生きられないという不幸な生い立ちだが、それを武器にすることも。 不幸な人間が徒党を組み、幸せな人間を陥れることを目的とする「世をすねる会」の会長でもあり、摩利と新吾の仲を裂き不幸にするために持堂院に入学してきた。 新吾に対して彼の鈍感な部分と摩利にとってそれが負担だとひたすら責め、摩利に対しても慕う振りをしながら新吾を愛していることを同性愛者の直感で見抜き、摩利が新吾を愛していることを皆に知られるように仕向ける。 新吾がショックをうけ失踪するはめになるが、摩利にその後に皆の前で強烈な仕返しをされ、摩利を本当に慕ってたことに気づき愕然とする。 新吾が失踪から戻ると、摩利に詫びを入れ、摩利や新吾と夏休みの間に摩利の家で暮らすようになる。 入学時から暗い自分と正反対の新吾を能天気で鈍感と否定していたものの、次第に自分に対して常に明るい新吾を摩利よりも好きになっていくが、持ち前の気位の高さからそれを認めようとせず、最後まで新吾には冷たいままだった。 自分の死を悟った時に新吾の気をひくため、新吾の前で摩利を傷つけようとして新吾に罵倒されるが、その時はもう心臓の悪いのが悪化していたため、その3日後に星男に看取られながら死亡する。 絵を描くのが上手く死後に篝が描いた新吾の絵が見つかり、新吾はそれを見て篝が実は自分のことを好きになっていたとのだと摩利から聞かされ落胆するが、それで医者になる決意をますます固める。 文武両道で美形で常に憧れの的とされている摩利と新吾に対して頭脳戦の戦いを挑んでくる、唯一の本格的なヒールキャラとして読者に強烈な印象を与え話を面白くしたことに一役買っているキャラクター。 容姿は小柄で摩利に勝るとも劣らない中性的な美貌の持ち主。 性格は生い立ちのせいか、暗くて猜疑心が強く、皮肉屋で、我儘で気位が高いが、星男や摩利には甘える面もある。 二宮 青太(にのみや あおた) 摩利と新吾が一年生の時に転入してきた少年。 田舎の出身で、頭が良いので援助で持堂院に入学できた。 明るくて運動が好きな少年で、摩利と新吾と同じ部屋になってから、二人の親友になるが、持堂院の運動会で活躍するも実は不治の病におかされており、最後に摩利と新吾と山に行った後に亡くなる。 実は援助を受けていた家の夫人を好きだったというエピソードがある。 篝同様、新吾の医者への決意を固めた人物である。 大和 飛竜(やまと ひりゅう) 全猛者連の一員。 紫乃や桃太郎と同学年の先輩。 芸者と恋仲で、家が貧しいことや成績不振で落第を重ねていたこともあり、摩利達の活躍で彼女と一緒になると学校をやめる。 短い出番だが、お笑い担当として容姿も性格もインパクトがある人物だった。 四季 遥(しき はるか) 全猛者連の一員で、夢殿と同学年で、彼と親友だった。 最初は新吾に恋する硬派を装っていて摩利を困惑させたが、実は新吾に顔がよく似た名門の令嬢の恋人・雅子と愛し合う。 親も財産も無く雅子の両親に家庭教師ごときと結婚を反対され、男装させて寮に匿っていた。 密偵に見つかったため、摩利と新吾、夢殿たち友人の協力で駆け落ちする。 短い出番だったが、長髪でインパクトのある人物。 あだ名は「」(名前が四季なので)。 雅子(まさこ) 四季の恋人(リーベ)。 ある名家の令嬢であり、四季と愛し合う。 しかし、政略結婚を強いられており、家出した。 セミロングのストレートヘアでピンクのリボンを付けていたが、四季と共に生きるため、髪を切り男装して寮に隠れていた。 新吾に瓜二つ。 四季を「ビバルディ」と呼ぶ。 風魔教授(ふうまきょうじゅ) 摩利と新吾の恩師。 持堂院高等学校ドイツ語教師。 長身で空手の名人で、生徒からは「理想的な大きな父親」と言われて、慕われている。 摩利と新吾に「しまりんご」という別のあだ名をつけたりもする。 終戦の年、風邪が元で亡くなる。 容姿は美男子ではないが堂々とした風格で、性格は男らしくて頼りがいがある。 へるめす教授(へるめすきょうじゅ) 持堂院高等学校の物理化学教師。 長身の西欧風の美男子で、硬派達から人気がある。 性格は明るく豪快だが、見た目と対照的に団子や料理や裁縫が好きというギャップもある面白い人物。 風魔教授の良き相談相手でもある。 印南 数馬(いんなみ かずま) 新吾の父親の弟で、新吾の叔父。 持堂院の数学教師をしている(新吾達を受け持ったことはない)。 昔恋人の扇子と引き裂かれて、独身を通していたが、不知火の変で扇子と再会して、再び恋が燃え上がり結婚する。 その後も常に新吾のことを気にかけている。 容姿はきりっとしており人柄も良い。 扇子(せんこ) 新吾の叔父の数馬の妻。 もとは不知火高校のリーダー白鳥の姉だが、数馬とは若いころは親から交際を反対され、他家に嫁いだが、子供が出来る前に夫が戦争で死に、未亡人になり家に出戻る。 やがて不知火の合戦で数馬と再会し、恋が燃え上がり、数馬と念願がかない再婚して、子供を二人産む。 結婚後は数馬同様、常に新吾のことを思っている。 容姿はあでやかで色っぽい美人で、性格はさっぱりしている。 数馬との密会に際して逆さ言葉を暗号のように使っていたせいか得意としている。 「いやいや」が口癖。 で次女を失う。 白鳥 騎士(しらとり きし) 扇子の弟で、持堂院のライバルの不知火高校の生徒会長。 新吾に一目ぼれして、自分の高校に転校させようと策略する。 そこで最初に新吾を次に摩利をさらい、二人を取り返そうとする持堂院の生徒たちから、「不知火の変」という合戦をおこされ、それに応じる。 その際に姉扇子とかつての恋人で新吾の叔父の数馬が再会して、二人がよりを戻す。 自分もその後、摩利と新吾を諦め、若葉という扇子の付き人だった少女と一緒になる。 容姿は長い黒髪の美男子で、欲しいものは何としてでも手に入るエゴイストだが、根は善人。 サビーヌ先生 持堂院にフランス語を教えにきたフランス人の女教師。 教師としては、淑女で声が小さくわがままな面もあり、紫乃に「教師として失格」と罵倒される。 以降改心して、自分に苦言してくれた紫乃と仲良くなる。 実はフランスで、摩利の父親に言い寄り振られた過去があり、腹いせに摩利を誘惑しに日本にやってきたが、先妻にそっくりな摩利を見て、勝ち目がないと思い摩利と和解する。 結局ホームシックになり、摩利と紫乃に見送られフランスに帰国する。 プラチナブロンドの美人で、性格は少々我儘なところもあるが、根は純情なかわいらしい女性。 女子修学院の関係者 [ ] 吉野 姫花(よしの ひめか) 春日夢殿の幼馴染で、信州の女学校の名門「女子修学院」で「美女姫連」とよばれる、生徒会にあたる組織のリーダーで、摩利と新吾より二歳年下。 持堂院との踊りの発表会の合同合宿で、最初新吾をはじめとする男子学生に対して、大変冷たい態度で特に新吾には文句ばかり言っていた。 理由は過去、幼馴染に振られたことや、父親に愛人がいたこと、さらに慕っていた夢殿が同性愛者だと知って過度の男嫌いになって、男性に意地をはっていたから。 本当は幼馴染によく似た新吾のことが好きだが、持ち前の気位の高さから、つい不器用な態度をとっていた。 合同合宿中に地元の浅間山が噴火し、その時に持堂院の男子学生から助けてもらううちに、男性に対する偏見を取りやめ、以後は新吾にも素直に接するようになる。 新吾をさらに好きになり、いろいろアプローチをするが、新吾はその頃は摩利への同性愛に答えようとしており姫花を振ってしまい、大変ショックを受ける。 その後は桃太郎に慰められ、告白されて彼と結婚する。 容姿は当時ハイカラと呼ばれる、華やかでおしゃれな美少女で、性格はしっかりもので、気位が高く意地っ張りだが、その反面、新吾には純情で可愛い面も持ち合わせている。 美女夜(みめや) 春日夢殿のいとこで姫花とは昔からの幼馴染で、姫花より2歳年上。 男性不信になった姫花から絶大な信頼を置かれている。 女子修学院でもアイドル的な存在。 最初は持堂院の生徒に冷たくふるまう姫花をしかったり、摩利や新吾に対して好意的だったが、実は同性愛者で姫花を愛しており、姫花が実は新吾が好きなのを知ると、嫉妬で浅間山の噴火の際に新吾を騙して、危険な場所に行かせようとする。 それが摩利にばれ、摩利の機転で新吾が助かるのを見て、自分のしたことを後悔。 摩利からも恨まれずに「同じ同性愛者として気持ちがわかる」と同情される。 やがて姫花への思いを断ち切るために、欧州に摩利達より先に留学、後から来た摩利と新吾と夢殿等と合流。 欧州では姫花をふっ切り次第に摩利に惹かれていき最後告白するが、摩利からは「同志にそういう真似はできない」と言われ、最後まで自分を女ではなく同士としてしか見てもらえないとわかり、帰国。 姫花への同性愛も消え普通の親友に戻り、その後は親の勧める外交官と結婚した。 容姿は長い黒髪で長身の男装も西洋風のドレスも似合うきりっとした美人。 性格は、一見穏やかで優しいが、結構嫉妬深いところもある。 額田(ぬかた) 美女姫連のリーダー姫花の取り巻きの三人衆の一人で皆から「額田様」と呼ばれる。 姫花同様、父親が浮気をして家が冷たかったことから、男嫌いになり、姫花と共に持堂院の生徒に冷たくするが、将鬼に出会い、彼のひたむきな愛に心を打たれ、彼を愛するようになる。 元から美男子よりキワモノ(マニアック)な男性を好む性癖で、それで将鬼を好きになる。 以降、将鬼が何かするごとに「感動ですわ」というのが口癖になる。 後に将鬼と結婚。 額のほくろが特徴の古典的な美人で、性格は気位が高いところもあるが、情熱的で感動屋でうっとりすることも多い。 小町(こまち) 美女姫連取り巻きの三人衆の一人。 踊りの名取で、男嫌いだが、踊りの会のパートナーを務める紫乃にやがてぞっこんになる。 だが、彼の浮名の多さに諦め、やがて他家に嫁入りする。 目のぱっちりした美女である。 手児奈(てこな) 美女姫連取り巻きの三人衆の一人。 摩利を好きになるが、相手にされず、その後消息不明。 三人衆の中では庶民的な美女。 林 みち子(はやし みちこ) 女子修学院の生徒で、美女姫連とは関係のない女学生。 持堂院との合同合宿の際に織笛と出会い恋に落ちるも、のちに家が没落して貧乏になり退学。 以降は家族のために働き織笛との逢引の約束を何度もおろそかにしたことから彼から誤解されて一時は別れたが、飲み屋で働いてるのを織笛に見つかり、事情を話してよりを戻す。 その後は織笛に何かと助けられ、彼とのちに結婚する。 容姿はおさげ髪が似合う庶民的で美人というより可愛い少女で、性格もおとなしくて控えめ。 琴音 フキ(ことね ふき) 修学院の女教師で、風魔先生の初恋の相手で自身も風魔に気があった様子。 気位が高く、最初は生徒と一緒になって持堂院の生徒に冷たかったが、のちに改心する。 旅の芝居一座の関係者 [ ] 一二三(ひふみ) 新吾が篝の策略で、摩利が自分のことを好きだと解り、失踪した後に、世話になる旅の芝居一座の少女。 両親がいなく子供のころからいろんなところを奉公に周り苦労しており、旅の一座でやっと安住していた時に新吾に出会い一目ぼれをする。 子供のころから苦労の連続のため、新吾が摩利を好きだとわかっていても、姫花と違い動揺せず姫花に敗北感を味わわせる。 だが新吾への思いは相当なもので、新吾が欧州に留学した時に、船で密航して追いかけてその際、夢殿に出会い彼のメイドとして同行して新吾と再会するも、新吾が今度はドリナと結ばれたと知った後は摩利に「自分は苦労は慣れているから、何も望まないし期待しない」といい摩利をうならせたりする。 常にどんな目にあっても一途に新吾を思い続け、新吾のために欧州で看護師の資格も取り、日本に帰ってからは新吾の診療所で働き、ドリナと別れた新吾の妻になり、子供も二人産む。 「きゃーん」というのが口癖。 容姿は歯並びは悪いが(渡欧後、歯並びの矯正をする)、顔立ちは可愛く髪型はオカッパ性格は活発でハキハキしているが、苦労人なので常に人をたてて我慢することにたけている。 さよ子(さよこ) 一二三が世話になっている旅の一座の女性で、一二三が姉のように慕っている。 新吾が一座に世話になっている時に、かって恋人だったが別れた、月夜麿のことを新吾から聞かされ泣いてしまい。 新吾が帰った時に麿に知らせ麿はさよ子に会いにいき、二人はよりを戻し、やがて結婚する。 容姿は落ち着いて大人びた美人で、性格はしとやかでおっとりして、少々抜けてるところがあり、しっかり者の一二三に助けてもらってたりしている。 新吾はその様子に摩利に世話を焼かれる自分を重ね、ぎくりとすることもあった。 夢太郎(ゆめたろう) 旅の一座の看板俳優。 一見紫乃に良く似た遊び人風だが、摩利との同性愛に悩む新吾に、肉欲の問題を打ち明けられると「人間なら当然誰に恥じることもない」とアドバイスをして、新吾を納得させる(ただし同性愛とは知らずに言った)。 一座の看板女優お蝶と恋人同士。 彼とお蝶と年配の男性の座長が、摩利との関係に悩む新吾に的確なアドバイスを送る人物で、新吾の立ち直りに一役買った。 摩利と新吾の実家での関係者 [ ] 鷹塔 思音(たかとう もね) 摩利の父親で、世界的な貿易商人で伯爵家の当主でもある。 1888年、留学時代にエリザベート・ナハチガルに想いを寄せ、「と」の如くにの如く100夜の間通ってくれれば受け入れてくれるという彼女の許に通い続けて99夜目、の路上で急病に苦しむマレーネを介抱し、百夜を通うことに失敗して諦めてしまう。 人づてにエリザベートも自身を愛してくれており、許しを乞い戻って来るのを待っていたと知った時にはマレーネを愛していたため、そのままマレーネと結婚し、摩利が産まれる。 折悪く心労により危篤状態に陥り、助かるもエリザベートと娘ベルタが訪れたことを知らないままだった。 活動拠点は主に欧州のため、摩利を日本のばあやや新吾の両親に面倒を見てもらってはいるが、摩利とは深い絆で結ばれており、離れていてもひたすら摩利を思っており、摩利も父親には絶大な信頼を置いている。 時々摩利と妻を混同して摩利にドレスを送ったりすることもある。 容姿は日本人ばなれした長身に堂々とした風格で、性格も世界を相手にする職業のせいか器が大きく、堂々としている。 マレーネ 摩利の母親で、元はドイツのメーリンク子爵令嬢だが、摩利の父親とドイツで大恋愛の後、親の反対を押し切り、日本に嫁ぐも、元から体が丈夫でないので、気候風土の違う日本で摩利を産んでから病死する。 独身のころは春風とよばれており、美しくはかなげで優しい女性。 印南 隼人(いんなみ はやと) 新吾の父親で、摩利の父親とは親友の間柄。 新吾と摩利がおみきどっくりと呼ばれる親友になったのも、父親二人の影響が大きい。 診療所を経営する医者で、患者から絶大な信頼を置かれている。 新吾が三年の時に、馬車で妻しずと旅行中事故に遭い死亡。 その後、友人の借金の保証人になってたことが発覚して、借金のかたに家と診療所を取られ新吾を愕然とさせる(のちに新吾は家と診療所を取り返す) 容姿は新吾のようにきりっとした日本男児で、性格も新吾同様さっぱりはしており、お人よしな面もある。 印南 しず(いんなみ しず) 新吾の母親で、絵に描いたような良妻賢母で差別を受けていた摩利のことも親戚からかばったりもしていた。 夫隼人とともに馬車で事故に遭い死亡。 容姿は日本的な美人で、性格もしっかりしていて非の打ちどころがない女性。 ばあや 鷹塔家に仕えるばあやで、摩利の母親代わりをしている。 小柄で品のある婦人で、一見おっとりはしているが、摩利や新吾に言いたいことは言う(特に同性愛のことを知ってからは苦言が多い)。 ささめ 鷹塔家の隣の富豪の家の女中で、親はいない。 主にそこの意地悪な三男の文太郎に仕えているが、実は摩利のことを子供のころから好きだった。 文太郎に愛を告白され、欧州に絵の留学にいった文太郎の元に嫁がされる。 結婚後、文太郎はささめが実は摩利を好きなのを知り、ささめを邪険に扱い、絵で成功するとささめを捨て大使令嬢と結婚する。 その後、偶然欧州の摩利と再会し、離縁され苦労していることを知った摩利から女中に雇われる。 再会してからも摩利のことを愛しており、欧州を活動拠点にして新吾や夢殿と帰国しない摩利と一緒に欧州にとどまる。 いつもは控えめだが一度だけ摩利恋しさに、摩利に告白して、一夜だけ結ばれ子供ができるも、持ち前の謙虚さから身分が低いという理由で正夫人の座を断り、一生鷹塔家の女中として家のために尽くす。 新吾と結ばれないことを知った摩利を立ち直らせた、女性では最も摩利に影響を与えた人物である。 容姿は小柄で目のぱっちりした丸顔の童顔で、苦労をあまり感じさせない。 性格は非常に控えめで謙虚で、女中としての身分をいつもわきまえている。 つむじ風の吉三(きちざ) 新吾の昔の幼馴染で、新吾より3つ年上だが、子供の頃は新吾と仲が良く新吾からは「吉ちゃん」と呼ばれており、性格も良かったが、成人すると、親を流行病で亡くして苦労したことから、スリや詐欺の常習犯に変貌していて再会した新吾を落胆させる。 新吾は吉三を真人間に戻そうと努力するが、吉三はそんな新吾をうっとうしく思い、親がまだ生きていて苦労しているからと、新吾に金をせびるようになる。 後に美吉という吉三の恋人から、吉三が嘘をついていることを聞かされるが、それでもお金を工面する新吾に対して「プライドをズタズタにした」と罵倒する。 しかし本心では新伍を懐かしがっており、やがて寺に修行に入る。 新吾はのちにそのことを美吉から告げられ安心する。 松平 蓉姫(まつだいら ようひめ) 摩利が余興での女装姿で帰宅途中に暴漢に襲われた際、助けてくれた品の良い老婆。 以後、摩利から慕われ何かと相談される。 新吾への同性愛に苦悩する摩利に「どんなことでも貫き通せば本物になる」と助言を託し、数日後に老衰で亡くなる。 をモチーフとした作者の先行作品『天まであがれ! 』のメインヒロインの後年の姿。 彼女が息を引き取る直前に家を訪れようとしていた摩利と新吾が、新選組隊士(誰という特定はない)と思われる男性の亡霊に遭遇し、嫌な予感して駆け付けるという描写があった。 ベルタ 昔、摩利の父・思音が好きだったエリザベート・ナハチガルの娘。 その敵打ちにベルタが日本に摩利を殺しにやってくるも摩利の人柄に惚れ、少女の直感で摩利が同性の親友・新吾を好きだと察して「貴方をこれ以上好きになる前に帰国する」と言って帰国。 去り際、馬車から「イッヒ・リーベ・ディッヒ(愛してます! )」と叫んだ。 その後、母エリザベートと共に消息不明である。 エリザベート・ナハチガル 思音の昔の恋人。 ナハチガルは「」の意。 ・オペラ劇場一の歌姫であり、社交界の女王だった。 絶交状を送っても求めてくれることを期待した思音が諦めてマレーネを選んでしまい、彼を失った後は熱心なとりまきの1人であるハンスと結婚した。 夫を愛していたものの思音を忘れられずにいたため、夫ハンスは完全にその心を我が物にしようと思音の会社を狙い、事業に失敗して自殺したことを自身の罪だと苦しんでいた。 復讐に日本に向かった娘を迎えに鷹塔家を訪れ、思音と顔を合わせることなく去った。 欧州の留学での関係者 [ ] ボーフォール公爵 摩利の父親と公私ともに親しい間柄で、妻がいるものの、同性愛者で摩利が13歳のころから摩利を愛するようになり、彼に同性愛の手ほどきもする人物。 夢殿と違うところは、夢殿ほど摩利だけに執着しない。 貫録のある紳士で、性格も大変豪快で鷹揚で何事にも動じない。 ウルリーケ 摩利の従姉(いとこ)で、摩利の祖父メーリンク子爵の孫娘。 「春風」と呼ばれていた、しとやかなマレーネと対照的に「つむじ風」と呼ばれる活発な女性。 結ばれずに終わった初恋の相手が黒髪の男だったことも関係してか、黒髪でまっすぐな性格の新吾を気に入り何かと情事を持ちかけるが、ただあくまでも遊びで、本当はシュテファンと相思相愛だった。 シュテファンが兵役に行く前にプロポーズされ「生きて戻ってきたら一緒なってもいい」といい、彼が生きて戻ってくると、結婚して落ち着く。 金髪で色っぽい美人で、性格は自由奔放で、男性遍歴が激しいが、亡くなった元夫や、初恋の男性を思っていた一途なところもある。 シュテファン ウルリーケの戦争で亡くなった夫の弟で、未亡人になって、奔放に男性と遊ぶウルリーケに何かと苦言をするが、本当は彼女を愛しており、戦争で兵役に行く前にプロポーズをする。 やがて片足を失って戻るが、それでもウルリーケに了承をもらい結婚する。 ウルリーケだけでなく、新吾や摩利にもやたら憎まれ口をたたくが、本当は善人である。 メーリンク子爵 摩利の祖父で、娘である摩利の母マレーネを溺愛しており、娘が結婚して日本に行き病気で亡くなったことで、摩利の父思音を憎んでいる。 摩利にも冷たく、子供の頃嫌がらせをしたことがある。 その後摩利が彼に会いに行き、実は彼がマレーネ同様、自分を置いてどこかに行ってしまうのではという猜疑心から冷たい態度を取っていることがわかる。 本心を打ち明けた後は摩利と和解する。 メーリンク子爵夫人 摩利の祖母で、子爵と違い摩利には最初から優しいが、父親の思音には「マレーネが亡くなったのは貴方のせい」と責め良い感情を持ってはいないが、後に改心していく。 新吾は、摩利が祖父から辛い仕打ちを受けたことのみならず、子爵夫人が思音に冷たいという話を聞いたせいで、「そんな親類は捨ててしまえ」と憤る。 ドリナ 新吾の初恋の女性で「サロナエのドリナ」と呼ばれる、セルビア独立運動グループの女神的存在。 危険を察知する能力があり、それで独立運動者の手助けをしている。 新吾と偶然道で出会い、一目で二人とも相思相愛になる。 それまで摩利との恋に答えようとして一二三や姫花の誘いを拒絶していた新吾が、ドリナと出会い、彼女の容姿だけでなく祖国を思う心に打たれ、同性愛者ではないことを自覚させることのできた、新吾にとって最も影響を与えた女性。 後にセルビアに帰ることになり、新吾に一緒に来るように言うが、新吾は「摩利の声が聞こえた」といって拒否。 結局は新吾が摩利と親友でいることと医師の道を選ぶことで破局する。 のちにグループの一員のペタルと結婚する。 容姿はウエーブのかかった黒髪で、スタイルが良く、顔もかなりの美人。 性格は新吾を思う優しさと戦争を憎む激しさを持ちあわせている。 第二次大戦後、による持堂院閉校の式典を、既に亡くなっていたドリナの代わりに娘と孫娘が覗きにくる場面があるが、「おばあちゃんの好きだった人は私そっくりだったらしい」と娘に当たる女性が言うことから、別れた時点で新吾の子を身籠っていた可能性をにおわせている。 サブタイトル [ ]• 本編 - ここでは白泉社文庫を参考に、タイトル冒頭にナンバリングされているものを本編とし、「番外編」と記されているものは別項にまとめてある。 摩利と新吾(初出 LaLa1977年3月号)• 頭文字(初出 LaLa1977年5月号)• お花畑不知火の変(初出 LaLa1977年7月号)• 題知らず(初出 LaLa1977年9月号)• わっしょい!! (初出 LaLa1977年11月号)• 夕日にぎんなん五目飯(初出 LaLa1978年12月号)• 雪(初出 LaLa1979年1月号)• 緑紅最前線(初出 LaLa1979年2月号 - 7月号)• 忍ぶれど(初出 LaLa1980年2月号)• 摩利と新吾(初出 LaLa1980年3月号 - 9月号)• 新吾と摩利(初出 LaLa1981年5月号 - 11月号)• 浪漫伝説(初出 LaLa1982年2月号)• 奇々怪々(初出 LaLa1982年5月号 - 7月号)• 青嵐(初出 LaLa1982年2月号 - 1983年10月号)• LARGO(初出 LaLa1983年11月号 - 1984年2月号)• 番外編• 花の桜豪寮名簿(初出 LaLa1979年11月号)• 乱乱々(初出 LaLa1980年11月号)• 縞りんご通信(初出 LaLa1981年1月号 - 4月号)• その1 衣装持ちの摩利について• その2 新吾が大食いになった理由について• その3 与話情浮名叛乱• その4 続・与話情浮名叛乱• 縞りんごの日課表(初出 しまりんごスペシャル)• 欧州秘話その1 ユンター・ムアリー (初出 あすか1986年1月号)• 欧州秘話その2 ローエングリン —白鳥郷にて—(初出 あすか1987年5月号)• 欧州秘話その3 グランドロマン(初出 プチフラワー1988年5月号) 書誌情報 [ ]• 『摩利と新吾』 〈白泉社文庫〉、全8巻• 1995年12月15日発売、• 1995年12月15日発売、• 1996年3月15日発売、• 1996年3月15日発売、• 1996年6月14日発売、• 1996年6月14日発売、• 1996年9月13日発売、• 1996年9月13日発売、• 木原敏江 『摩利と新吾 完全版』 、全5巻• 2019年4月29日発売、• 2019年4月29日発売、• 2019年5月28日発売、• 2019年5月28日発売、• 2019年6月25日発売、 脚注 [ ] [] 注釈 [ ].

次の

Empresa de trasteos y mudanzas bogota

かり そめ の 公爵 夫人 ネタバレ

今年もウィーンフィルの来日公演を聴いてきました。 日程の関係で、ブルックナーの5番のみという渋い演目。 ぽん太はほとんど聴いたことがありません。 数日前から予習はしておいたものの、あまりに長大すぎて、全貌はつかみきれませんでした。 ということで、演奏の良し悪しを語ることはできませんが、およそ1時間半、集中力が途切れることなく聴くことができました。 ウィーンフィルの音色は、フォルティッシモでも柔らかさを失わず、金管の大音響も耳に突き刺さることがありません。 また多彩な音色が、細部をくっきりと浮き上がらせました。 ラストでは弦楽器が思いっきり楽器を鳴らしてました。 トップレベルのオケがこんだけ気合いをいれてるんですから、他にかなうものはありません。 最後の音が鳴り響いてから、指揮者がタクトを下ろして拍手が始まるまでの静寂も素晴らしかった。 さすがにサントリーホールはお客さんのマナーがいいですね。 とっても満足できる一夜でした。 次回の来日公演もまた行きたいです。 5 in B-flat Major, WAB 105 Nowak Edition カルメンにジンジャー・コスタ=ジャクソン、エスカミーリョにティモシー・レナーと、美男美女をそろえた新国立の「カルメン」。 ただ二人とも、スリムな体型のせいかあまり声量がなく、4階の天井桟敷ではちときつかったです。 コスタ=ジャクソンの「ハバネラ」は、声質が一本調子で抑揚に乏しく、また時折挟む地声が耳障りで、あまり満足ができませんでした。 しかし次第に喉が暖まってきたのか、演技力のせいなのか、だんだんよくなってきて、ラストシーンはかなり感動しました。 「闘牛士の歌」の最後のところ。 メルセデスが「愛」 l'amour! と歌うとエスカミーリョが「愛」と返し、次にフラスキータが「愛」と歌うとまたエスカミーリョが「愛」と返します。 そして次にカルメンが「愛」と歌うのですが、コスタ=ジャクソンは前の二人とはまったく違う色っぽい歌い方をし、同時に腿をあらわに足を組み替えます。 ここでエスカミーリョがカルメンの存在に気づき、魅了されるというくだりは、なかなかのものでした。 確かに彼女のカルメンは、妖艶で浮気っぽい女ではなく、芯の強さと意気が感じられました。 なんか「カルメン」は、ドン・ホセの方が主みたいな気がすることが多いですが、今回の舞台では、強さゆえに死なざるを得ないカルメンの「悲劇」が前面に出て、胸に迫る思いでした。 カスタネットも上手でした。 ちと地味であまり目立たなかったけど、ドン・ホセのオレグ・ドルゴフの声が良かったです。 新国立のミカエラにレギュラー出演の砂川涼子、清楚な歌声と、美しいフランス語の発音を聴かせてくれました。 ジャン=リュック・タンゴー指揮、東京フィルの演奏は、最初の序曲で弦のメロディーラインが全然聞こえず心配しましたが、その後修正されたようで、悪くなかったです。 展示された仏像も良かったのですが、書かれている解説がとっても面白かったです。 「信仰」という点ではちょっと不謹慎顔しれないけど、一つひとつの仏さまごとにキャッチコピーがあって、特徴がわかりやすく書かれていました。 衣服に詳しいのも特徴で、ここは下着、ここは衣の折り返した部分などと、細かく記載されておりました。 おかげで仏像を見ると、だいたいいつの時代かわかるようになりました。 学芸員さん、ありがとうございました。 園城寺(三井寺)の釈迦三尊像 4、出品リストの番号)は江戸時代のもので、三尊とも座っており、華やかな宝冠をかぶっているのが特徴。 園城寺の三重塔の初層に安置されているものだそうです。 安楽寺の薬師如来坐像 5 は平安時代の作で、重要文化財。 頭部の肉髻が高めで、丸いお顔、目鼻口が中央に寄ってます。 ちょっと古風ながら、平安時代後期の作。 1年に1日しか公開していないそうです。 これまた重文の法楽寺の薬師さま 6 は、いかにも定朝様の仏さま。 膝の張りがワイドです。 12年に1度だけご開帳になる秘仏で、拝観できるのは貴重です。 重文の西教寺の薬師さま 7 は、鎌倉時代の作らしく張りがあります。 左手の薬壷を正面で持ち、右手を拝むように添えているのが珍しいです。 このペースでいちいち書いてるときりがないので、ここからスピードアップ。 阿弥陀三尊像 10 の脇侍の観音菩薩立像は、鎌倉時代の仏師・行快の作。 行快といえば、現在東京国立博物館で開かれている大報恩寺展の、秘仏ご本尊の釈迦如来を作った方ですね。 快慶のお弟子さんです。 この像の墨書銘から、この像が作られたのは1216〜1227年頃であると推定されます。 まだ快慶の存命中であり、快慶の死後に個性をいかんなく発揮した大報恩寺の釈迦如来と異なり、快慶の作風に習っています。 若干つり目でハリのあるお顔、美しいプロポーション、肉体を意識しながらも装飾的で整ったお姿です。 鎌倉時代 13世紀 の阿弥陀如来立像 11 は、左手を上げ右手を下げるという、通常とは逆の印を結んでいるのが特徴。 日本では珍しいですが、宗や高麗の仏画ではよく見られたそうです。 石山寺の重文・大日如来坐像 13 は、快慶初期の作。 昨年の奈良国の「快慶展」でもお目にかかりました。 弥勒如来坐像 14 は鉄造で、平安時代にまで遡ります。 鉄造としては最古の部類。 ちなみに先日観た東京府中の善明寺の鉄造阿弥陀如来坐像は、鎌倉時代 1253 のものでした。 三面大黒天の2点 38-1,2 は、大黒天・弁財天・毘沙門天が合体したずんぐりした木造。 同様の意匠で、江戸時代にはやったと考えられているそうです。 園城寺から、2躯の訶梨帝母倚像(かりていもいぞう)が出品されておりました。 鎌倉時代の重文の像 40 が何と言っても素晴らしい。 ポーズや衣服のひだなど、動きを感じさせます。 胸に抱かれた子に対する母親の慈愛が感じられますが、その母親も童女のような笑顔です。 もうひとつの室町時代の像は 39 、彫りといいお顔といいちょっとグロテスク。 でも足元の子供達までセットになって残っているのは珍しいんだそうです。 また、地主神社の重文のものをはじめ 43 、いくつかの木造神像が展示されておりました。 同時期の仏像と比べると、神像の造形は拙い感じがしますが、けっして作者が下手だったわけではなく、はっきりとは見えない神という存在を表現したものだそうです。 勘九郎の息子の長三郎くんが大活躍でした。 「実盛物語」の太郎吉役で長三郎くんが登場。 花道から出てきたときから満面の笑顔。 照れてるのかしら。 セリフや演技もしっかり。 他の役者さんの演技の間、じっとしているのもできてました。 見得も可愛らしかったです。 最後に馬の前に乗せてもらった時は、本当にうれしそうな顔をしてました。 太郎吉がお産を覗こうとして実盛にたしなめられる場面。 以前に見た仁左衛門は、おじいちゃんが可愛い孫を相手にしている感じでしたが、今回の勘九郎は利かん坊の息子を叱ってる感じで、頭をペンと叩いてました。 叩かれた長三郎くんが嬉しそうにしてて微笑ましかったです。 中に勘三郎が絶対入っているとぽん太が信じている長三郎くん、将来が楽しみです。 勘九郎の実盛も、美しくまっすぐで大きくて、長三郎くんに負けず良かったです。 続いて「近江のお兼」では、七之助が華麗に晒を振って舞いました。 最後の「狐狸狐狸ばなし」では、扇雀が大奮闘。 大笑いしました。 関西弁のリズムや間がよくて、芝居を面白くしてました。 毒鍋で死ぬ場面では見事なムーンウォークまで繰り出しました。 立派なコメディアンです。 おきわの七之助、重善の芝翫、牛娘の亀蔵など、皆しっかりした芝居。 又市役の役者さん、ぽん太は見覚えがなくって、女の子みたいな可愛い顔でした。 なんと扇雀の息子の虎之介とのこと。 父親に負けずに弾けてました。 「変な声出ちゃった」がおかしかったです。 こんどちゃんとした役でも見てみたいです。 で、大笑いだったんだけど、ちょっと差別的な表現があるのが気になりました。 北條秀司が「狐狸狐狸ばなし」を書いたのは昭和36年 1961 とのこと。 まあ、テレビじゃないんだし、歌舞伎といえば昔から「悪所」なんだから固いこと言わずに、という意見もあるかもしれませんが、タヌキの精神科医のぽん太としては、ちょっと表現を変えてもいいかと思いました。 中村座、昔の芝居小屋の雰囲気でホントに楽しい。 出演者もみなサービス満点だし。 勘三郎の意思を継いで、ぜひ今後も続けて欲しいです。 平成中村座 十一月大歌舞伎 十八世 中村勘三郎七回忌追善 平成中村座 平成30年11月21日 昼の部 源平布引滝 一、実盛物語(さねもりものがたり) 斎藤実盛 中村 勘九郎 小万 中村 児太郎 伜太郎吉 中村 長三郎 九郎助 中村 勘之丞 女房小よし 中村 梅花 御台葵御前 坂東 新悟 瀬尾十郎 片岡 亀蔵 二、近江のお兼(おうみのおかね) 近江のお兼 中村 七之助 北條秀司 作・演出 奈河彰輔 演出 江戸みやげ 三、狐狸狐狸ばなし(こりこりばなし) 伊之助 中村 扇雀 おきわ 中村 七之助 雇人又市 中村 虎之介 近所の女おいね 中村 梅花 博奕打ち福造 中村 福之助 おそめ 片岡 亀蔵 重善 中村 芝翫 比叡山延暦寺の国宝殿で開かれている「至宝展」に行ってきました。 国宝こそないものの、普段は非公開だったり秘仏だったりして一般には決して観ることができない仏さまがずらりと並んだ、素晴らしい展覧会でした。 ただ、図録を販売しておらず、あとで出品目録を眺めても、どこのどんな仏さまだったのかがまったくわからないのが残念でした。 釈迦如来座像(目録番号1、以下数字のみ記載)と不動明王 2 は写真撮影OKでした。 釈迦如来さまは薄い衣の定朝様ですかね。 延暦寺というと、元亀2年(1571)に織田信長によって焼き討ちされたことが知られておりますが、平安時代作の多聞天・広目天 7 は、焼き討ちを免れたものとのこと。 十一面観音 13 は、最澄が生まれたお寺といわれている、坂本の生源寺に祀られている仏さま。 普段は厨子に収められており、年に一度誕生会(たんじょうえ)の時だけ拝観が許されるそうです。 伏し目がちのすっきりしたお顔、全体に彫りが浅い、平安時代の仏さま。 金属製の装飾もきれいです。 頭上の化仏のにこやかな表情が癒されます。 日光月光を従えた薬師如来坐像 17 は、おメメが後から書いたかのようにぱっちり。 同じく薬師如来坐像 18 は、ちょっと奥まった暗いところに安置されていて、よく見えませんでした。 不動明王二童子像 21 は、鎌倉時代の迫力ある像。 特に顔の表情が力強かったです。 不動明王と毘沙門天を従えた千手観音さま 22 は珍しいです。 回峰行の祖である相応(そうおう)が開いた明王寺のご本尊。 いずれも平安時代の仏様。 千手観音さまは丸顔でおっとりした表情。 毘沙門天の利かん坊のようなお顔が良かったです。 観音菩薩立像 23 は平安時代の前期の仏様で、ちょっとエキゾチックなお顔をしております。 普段は非公開だそうです。 平安時代の千手観音さま 32 は、ちょっと鳥っぽいけど、お優しいお顔。 千手も両肩からすべて垂れ下がるようについていて、お優しく癒されるお姿です。 伝教大師1200円大遠忌記念 「至宝展」 比叡山延暦寺 国宝殿 2018年8月1日〜11月30日 ・ ・ 上の動画で出品作の一部の映像がご覧いただけます。 以下に、仏様が映っているおおよその時間を付記します。 京都の大報恩寺は、2回ほど訪れておりますが、秘仏ご本尊の釈迦如来さまはこれまでお目にかかったことなし。 まだ前回訪問時は、十大弟子のうち5人が外出中でした。 ということで今回は、秘仏ご本尊の釈迦如来さまと、勢揃いした十大弟子がお目当て。 また、それぞれの後ろ側も見れるのが楽しみです。 まずは釈迦如来坐像。 一見して煌びやかさと気品に目を奪われます。 丸くて張りのあるお顔。 切れ長の目は釣りあがり、見開いた目は前方を鋭く見つめております。 口元もややへの字で筋肉が緊張しております。 威厳のある気迫のこもったお顔です。 でも、斜め横から見ると、鼻筋が高く、 口元が引き締まっていて、なかなかの美男子です。 全体のお姿はプロポーションが取れております。 肉体の表現も、慶派のリアルな表現を踏まえた上で、適度に様式化した感じ。 印相は施無畏与願印ですが、上げた右手は指を少し外側に傾け、下げた右手も小指に行くほど指をそらして、小指側をやや下げるなど、微妙な表情と柔らかさがあります。 衣紋も、お腹のあたりで垂れ下がったところや左の腕の部分、両足など、力強く流麗で、服の素材感まで感じられ、とても印象的です。 快慶の弟子である行快の手により、13世紀に作られたものとのこと。 台座や光背も造像当時のものが残っているそうです。 素晴らしい仏様を拝むことができました。 今回は十大弟子が勢ぞろい。 しかも、背後に回り込んで観ることができます。 肩甲骨のあたりの表現や、衣の背中側が見れて興味深かったです。 また横から見ると、ややパーキンソン的な姿勢の人もいれば、ぐっと背筋を伸ばした人もいて、よく観察していると思いました。 大報恩寺のパンフレットでは、目犍連と優婆離の2躯が快慶作となっていた気がしますが、今回の展覧会では10人全員が快慶作となっておりました。 図録にそこらの解説があったのかもしれませんが、ちとお高くて手が出ませんでした。 10人全員が快慶工房の作ということは共通認識だと思うのですが、そのなかで目犍連のみを快慶作とする根拠がないということかもしれません。 また定慶作の六観音菩薩像は、何度見ても素晴らしい。 こんかいは、お顔やプロポーションを見比べたりしてみました。 お顔では、如意輪観音さまや准胝観音さまが素晴らしく、プロポーションは聖観音さまがスマートでした。 なぜかお寺の創建以前に作られたという平安時代の千手観音さまは、ひらべったいお顔、はれぼったい目、翻波式の右衛門など、古風な出で立ち。 威風堂々と立ち並ぶ鎌倉の仏像群のなか、お優しいお姿にほっとできました。 特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」 東京国立博物館 2018年10月2日(火) ~ 2018年12月9日(日) ・ ・ ・ ・ 仏像の出品作 1 重文 釈迦如来坐像 行快作 1軀 鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺 2 重文 十大弟子立像 2-1 重文 舎利弗立像 快慶作 1軀 鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺 2-2 重文 目犍連立像 快慶作 1軀 鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺 2-3 重文 大迦葉立像 快慶作 1軀 鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺 2-4 重文 須菩提立像 快慶作 1軀 鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺 2-5 重文 富楼那立像 快慶作 1軀 鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺 2-6 重文 迦旃延立像 快慶作 1軀 鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺 2-7 重文 阿那律立像 快慶作 1軀 鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺 2-8 重文 優婆離立像 快慶作 1軀 鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺 2-9 重文 羅睺羅立像 快慶作 1軀 鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺 2-10 重文 阿難陀立像 快慶作 1軀 鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺 4-1 天王立像 1軀 鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺 4-2 羅刹立像 その一 1軀 鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺 4-3 羅刹立像 その二 1軀 鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺 4-4 羅刹立像 その三 1軀 鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺 4-5 羅刹立像 その四 1軀 鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺 4-6 羅刹立像 その五 1軀 鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺 5 重文 誕生釈迦仏立像 1軀 鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺 6 重文 六観音菩薩像 6-1 重文 聖観音菩薩立像 肥後定慶作 1軀 鎌倉時代・貞応3年(1224) 京都・大報恩寺 6-2 重文 千手観音菩薩立像 肥後定慶作 1軀 鎌倉時代・貞応3年(1224) 京都・大報恩寺 6-3 重文 馬頭観音菩薩立像 肥後定慶作 1軀 鎌倉時代・貞応3年(1224) 京都・大報恩寺 6-4 重文 十一面観音菩薩立像 肥後定慶作 1軀 鎌倉時代・貞応3年(1224) 京都・大報恩寺 6-5 重文 准胝観音菩薩立像 肥後定慶作 1軀 鎌倉時代・貞応3年(1224) 京都・大報恩寺 6-6 重文 如意輪観音菩薩坐像 肥後定慶作 1軀 鎌倉時代・貞応3年(1224) 京都・大報恩寺 7 重文 六観音菩薩像像内納入文書 8巻のうち 7-1 重文 准胝陀羅尼経 1巻 鎌倉時代・貞応3年(1224) 京都・大報恩寺 後期に巻替あり 7-2 重文 馬頭念誦儀軌 下巻 1巻 鎌倉時代・貞応3年(1224) 京都・大報恩寺 後期に巻替あり 7-3 重文 如意心陀羅尼呪経 1巻 鎌倉時代・貞応3年(1224) 京都・大報恩寺 後期に巻替あり 8 地蔵菩薩立像 1軀 鎌倉時代・13世紀 京都・大報恩寺 16 重文 傅大士坐像および二童子立像 16-1 重文 傅大士坐像 院隆作 1軀 室町時代・応永25年(1418) 京都・大報恩寺 16-2 重文 普建立像 院隆作 1軀 室町時代・応永25年(1418) 京都・大報恩寺 16-3 重文 普成立像 院隆作 1軀 室町時代・応永25年(1418) 京都・大報恩寺 17 重文 千手観音菩薩立像 1軀 平安時代・10世紀 京都・大報恩寺 (Wikipediaからの転載許可された画像です) これまで何回か東寺は訪れたものの、いつも宝物館がお休み。 こんかい初めて観ることができました。 お目当は上の写真の像高6メートル近い平安の千手観音さまと、唐から伝わり平安京の守護として羅城門に安置されていたという兜跋毘沙門天さまです。 千手観音様は2階に祀られておりますが、ドアをくぐった瞬間にその迫力に圧倒されます。 何人もの拝観者が、「おおっ」と声をあげてました。 大木のようにどっしりと直立しております。 お顔もちょっと厳粛な表情で、我々の頭上を越えてはるかかなたをじっと見つめています。 小さな手はだいぶ欠けてしまっております。 それもそのはず、この像は昭和5年(1930)に火災のため大きな被害を受けました。 その後昭和41年(1966)から3年かけて修復が行われ、現在のお姿になったとのこと。 脚の部分の衣服が、ふくらはぎあたりで一回絞られ、そこから飛行機の水平尾翼のような感じで下に広がっております。 全体に「人間らしく」ないために、超越的で崇高な印象です。 なんだかエジプトの石像を見ているような気分がしました。 来春には東京の国立博物館で東寺展が開かれますが、さすがにこの仏様はいらっしゃらないでしょうから、こんかい拝観できてよかったです。 (Wikipediaからパブリックドメインの写真です) 続いて国宝の兜跋毘沙門天(とばつびしゃもんてん)。 ぽん太は以前に、岩手県の成島毘沙門堂と藤里毘沙門堂で二つの兜跋毘沙門天を観たことがあります(、)。 が、なんといってもこちらが本家本元。 兜跋国(現在のトゥルファン)が敵に襲われたとき、このお姿で現れて敵を撃破したという言い伝えがあり、平城京の正門である羅城門の上に祀られ、都を守護していたものだそうです。 元々は唐で作られたものだそうで、表情やお姿がちょっとバタ臭いです。 しかし、ウェストがキュッとしまってすらりと背が高い八頭身は菜々緒も真っ青。 岩手のものと異なり、地天女の両脇に鬼まで従えております。 細工がとても細かいうえに保存状態もよく、羅城門に祀られていたといういわれも加わって、まさしく国宝にふさわしい仏さまです。 来春、東京にもお出ましになるとのこと。 また会えるのを楽しみにしております。 もう一つの重要文化財は、仏様ではありませんが、「夜叉神立像」。 かなり朽ち果てていて、目玉をひん剥き、鼻がもげたお顔はかなり怖いです。 明から伝えられたという三つの銅製の如来様は、かなり修復がなされているようですが、すらりとしたお姿と飄々としたお顔が印象的でした。 そのほか多くの仏様がいらっしゃいましたが、ちょっとお腹いっぱいになって、印象が薄れてしまいました。 0cm 江戸 愛染明王坐像 木造菜食 像高34. 1cm 室町 釈迦如来立像 木造漆箔 像高77. 3cm 鎌倉 弥勒菩薩立像 木造漆箔 像高55. 1cm 鎌倉 薬師如来座像 木造 像高66. 4cm 平安 薬師如来立像 木造 像高19. 1cm 江戸 大日如来坐像 木造漆箔 像高34. 5cm 室町 大日如来坐像 木造菜食 像高59. 7cm 室町 大日如来坐像 銀製 像高17. 0cm 江戸 阿弥陀如来坐像 木造 像高44. 7cm 平安 阿弥陀如来坐像 木造漆箔 像高54. 2cm 江戸 地蔵菩薩半跏像 木造 像高87. 6cm 平安 地蔵菩薩半跏像 木造 86. 4cm 唐 愛染明王坐像 木造彩色 像高111. 3cm 平安 如来坐像 3躯 鋳銅製 (各)像高90. 0cm 明 話題の辻井伸行くんの演奏を、初めて聴きに行きました。 曲目はショパンのピアノ協奏曲第2番。 冒頭のオーケストラの演奏のあいだ、気持ちが高まっているのか、辻井くんはブルンブルンと首と状態を振っていました。 しかも音楽のテンポと一致していないのが凄いところ。 凡人ではテンポが合ってしまいます。 いよいよピアノの登場。 どういう音を出すのか耳をそばだてます。 聴こえてきたのはとても暖かく、一つひとつの音を大切にした演奏でした。 細かい装飾や早いパッセージを弾き流しすことなく、すべての音が大切にされているように感じました。 ひとつには辻井くんの目が見えないことと関係しているのかもしれませんが、なによりも彼の人柄を反映しているように思われました。 とても素晴らしかったです。 舞台に出入りする時、指揮棒を口にくわえたアシュケナージが前になって、電車ごっこみたいな感じで行き来するのも微笑ましかったです。 アンコールはショパンの「レント・コン・グラン・エスプレッシォーネ」。 ショパンの死後に発表されたこの曲は、ショパンの姉がピアノ協奏曲第2番を練習するために書かれたと言われており、この協奏曲のモチーフが使われているので、なかなかうまい選曲でした。 シベリウスの「カレリア舞曲」はぽん太は初めて聴きました。 シベリウスらしい叙情的な作品。 最後はシベリウスの「交響曲第2番」で、大音量で熱のこもった壮大な演奏でした。 でも、ちょっと鳴らし過ぎのような気もしました。 アンコールは知らない曲でしたが、あとで調べたところ、シベリウスの「悲しきワルツ」とのこと。 アイスランド交響楽団ももちろん初めて聴きましたが、叙情的な弦楽器と、透明感のある音が魅力的でした。 アシュケナージがアイスランド国籍ということを初めて知りました。 アシュケナージ指揮 アイスランド交響楽団 ピアノ:辻井伸行 2018年11月8日 東京オペラシティ コンサートホール ・ シベリウス: カレリア組曲 ショパン: ピアノ協奏曲第2番[ピアノ:辻井伸行] シベリウス: 交響曲第2番 アンコール ショパン:レント・コン・グラン・エスプレッシォーネ シベリウス:悲しきワルツ NODA・MAPの今回の公演は、「贋作 桜の花の満開の下」。 う〜ん、なつかしい。 なん年ぶりだ? を見ると、初演は1989年で、なんと平成元年。 そして平成の終わる今年に再演。 野田秀樹のことだから、偶然じゃないよね。 その頃に観た気がするけど、東京公演の日本青年館なんて行ってないし、京都や名古屋に観に行ったはずもないから、テレビで観たのかな。 で、なんかよくわからない言葉遊びのシャワー、気持ちいいいな〜。 昔の野田秀樹、たしかこんなだったよな〜。 最近のは、戦争がどうのと、やけに説教臭いからな〜。 と言いつつ、自分の昔の写真を見たときのような、ちょっとした恥ずかしさも覚えます。 いえいえ、演劇が恥ずかしいということではないですよ。 その頃の自分をちと思い出して……。 前回に比べて、台本や演出を変えてあるのかどうかなんて、ぽん太にはまったくわかりません。 テープを使うところとかは、「THE BEE」とかでやってたのを取り入れたのかな?立ち回りや海老反りとかは、歌舞伎から取り入れたのかも。 8月の歌舞伎の「野田版 桜の森の満開の下」も見とけばよかったかな〜。 見ようと思えばシネマ歌舞伎で見れるか……。 妻夫木くんもうまくなったね〜。 声の質があんまり変わらないのが残念だけど。 それに時々野田秀樹が入ってますね。 そいえば野田秀樹、噛んで笑いをとってたけど、アドリブに見えて台本でしょうかね。 深津絵里お上手。 天海祐希はちょっと目立たず。 古田新太、大倉孝二、藤井隆、実力を発揮。 なんとニコ動に昔の動画が全編アップされてるじゃん()。 わ〜、全然違うのんねん。 古めかしい。 興味のある方はどうぞ。 なつかしくて、うれしくて、ちと恥ずしくて、久々に同窓会に参加したみたいな気分でした。 でも、同窓会から恋が芽生えるかも。 NODA・MAP 第22回公演 贋作 桜の森の満開の下 作・演出 野田秀樹 東京芸術劇場 プレイハウス 2018年11月7日マチネ ・ 耳男 妻夫木聡 夜長姫 深津絵里 オオアマ 天海祐希 マナコ 古田新太 ハンニャ 秋山菜津子 青名人 大倉孝二 赤名人 藤井隆 エナコ 村岡希美 早寝姫 門脇麦 エンマ 池田成志 アナマロ 銀粉蝶 ヒダの王 野田秀樹 池田遼 石川詩織 織田圭祐 神岡実希 上村聡 川原田樹 近藤彩香 城俊彦 末冨真由 手代木花野 橋爪渓 花島令 藤井咲有里 松本誠 的場祐太 茂手木桜子 吉田朋弘 六川裕史 舞台を見てからだいぶ時間がたって書いているので、備忘録として。 オネーギンはガニオ。 変人のオネーギンを演じられるかと思いましたが、頑張ってました。 ただ、やはり「冷たい人」という感じで、人間性を欠いた変人という感じではなかったですね。 もちろん踊りは素晴らしかったです。 タチヤーナのバデネスも、持ち前の愛嬌があるので、人間嫌いで本が好きな夢見がちな少女、という雰囲気はちとありませんでした。 レンスキーは、ブラジル生まれのダ・シルヴァ。 全体としては、感動的で素晴らしいバレエでした。 しかしこのバレエ、ぽん太はラストが気に入らないということは、何回か書きました。 今やタチヤーナは立派な公爵夫人となっているのですから、オネーギンの手紙を目の前で破るなどという無作法なことはしないはずです。 「オネーギン」は、立場が逆転したタチヤーナがオネーギンに復讐する話ではなくて、大人になって社交界の一員として責任ある立場になったタチヤーナが、自分の子供時代に別れを告げる話だと思います。 シュツットガルト・バレエ団2018年日本公演 「オネーギン」 アレクサンドル・プーシキンの韻文小説に基づく ジョン・クランコによる全3幕のバレエ 2018年11月4日 東京文化会館 ・ 振付: ジョン・クランコ 音楽: ピョートル・I. 【寺院名】上染屋不動堂 【公式サイト】見つかりません。 【住所】東京都府中市白糸台1-11 【拝観日】2018年11月3日 【拝観】1月28日と11月3日のみ(雨天はレプリカ展示)。 間近で拝観できます。 【仏像】 銅造阿弥陀如来立像 金銅 像高48. 8cm 鎌倉時代 1261 国重文 不動明王 何かの立像 【寺院名】善明寺 【公式サイト】見つかりません。 【住所】東京都府中市本町1-5-4 【拝観日】2018年11月3日 【拝観】11月3日。 仏殿の扉からの拝観なので、やや遠いです。 【仏像】 鉄造阿弥陀如来坐像 鉄造 像高178cm 鎌倉時代 1253 重文 鉄造阿弥陀如来立像 鉄造 像高100cm 鎌倉時代 重文 阿弥陀如来坐像 地蔵菩薩立像 不動明王立像 大黒様 阿弥陀三尊像 まずは、上染屋不動堂の銅造阿弥陀如来立像から。 旧甲州街道沿いにある小さなお堂ですが、当日は地元の人たちが大勢集まって、受付や解説をしてくれてました。 お堂の手前左側にある小さな祠の中に、重文の阿弥陀如来さまがおられます。 像高約50センチ。 非常に整ったお姿で、丁寧に作られてます。 お顔はふっくらとして、目は切れ長でやや釣りあがり、鼻筋が通っていて、口は小さめ。 とっても端正で、かつお優しいお顔です。 右手は上げて施無畏印。 下げた左手が刀印を結んでいるのは善光寺風ですが、法衣は、いわゆる善光寺式だと通肩(両肩にかけてある)のに対し、本像は片方だけです。 お腹が少しぷっくりと出ています。 すっきりスマートでありながら、慈悲心のあふれる素晴らしい阿弥陀様でした。 地元の人の解説や、受付でいただいたパンフレットによると、元々は上野国八幡庄で造られた阿弥陀三尊像でしたが、新田義貞が旗揚げした際、守り本尊として持参したものだそうです。 脇侍は上野国に残されていましたが、それらは明治の廃仏毀釈で失われ、中尊のみが残っているそうです。 奥の不動堂のなかには、2体の仏様が祀られておりましたが、手前の幕のために足元しか見えませんでした。 向かって左が不動明王、右は如来か観音様のようでした。 続いて善明寺は、府中本町駅近くの細い路地を入ったとことにあります。 門をくぐると、街中にしては広々とした境内で、手入れの行き届いた庭園がめにつきます。 鉄造阿弥陀如来坐像は、右手にある大きな仏殿のなかに安置されております。 で、でっかいです。 像高178cmですが、顔もふっくら、体つきもでっぷりしているので、さらに大きく感じます。 衣紋の表現も大まかで、素朴なお姿。 なんだか石仏みたいです。 背部ではなく左胸に銘文があるなど、おおらかな感じがします。 さて、阿弥陀如来坐像の向かって右には、像高1メートルほどの同じく鉄造の阿弥陀如来立像が安置されております。 こちらは坐像よりも丁寧に作られており、バランスも良く、衣紋も流麗で、肌も荒れていません。 そこでこの立像は、坐像の胎内仏だったのではないかと考えられています。 右手を上げ、左手を下げておりますが、指が失われているため印相はわかりません。 髪の毛は螺髪ではなく、縄を編んだような清涼寺式ですが、全体のお姿は清涼寺式ではありません。 入り口で解説をしていた着物姿の女性、『 』の著者の田中ひろみさんでした。 実はぽん太とにゃん子は、この本を見て府中のお寺を訪れたのでした。 配布されていた東京都教育庁のパンフレットによれば、この像はもともと武蔵国分寺の西方の鉄谷(くろがねだに)にあったと伝えられ、その後大國魂神社に安置されましたが、明治の廃仏毀釈で善明寺に移されたとのこと。 江戸時代の観光案内書の『江戸名所図会』を見ると、現在の大國魂神社である「武蔵国総社六所明神社」のところに「阿弥陀如来の鉄像」という項目がある。 高さ七尺ばかりの坐像で、肩に銘文があるとしてその文面まで書かれているので、現在の善明寺の阿弥陀様で間違いなさそう。 仮そめの雨覆いの堂が建ててあると書かれているので、雨ざらしに近い状態で置かれていたため、肌が痛んでしまっているのかもしれません。 元々は畠山重忠が愛妓のために造立し、国分寺の恋ヶ窪にあったという地元の言い伝えを、時代が合わないと否定しています。 一方で、むかし国分寺に安置されたものを盗んだ盗賊が、ここに捨て置いたものを祀ったという説も紹介しています。 同じ頃に成立した『武蔵名勝図会』にもいくつかの説が書かれておりますが、いずれも国分寺のどこかで出土して、大國魂神社に祀られたとされているようです。 面白いのは、仏像の絵が載っていること。 先ほど像の左肩に銘文があると書きましたが、実は左袖の部分にも字があるが、なんと書いてあるかわからないと、田中ひろみさんは解説しておられました。 しかしこの絵には、「藤原氏」という文字が書かれています。 だいぶ脱線しましたが、善明寺の本堂には、正面にさらにひとまわり大きな金ピカの阿弥陀如来坐像さまが祀られております。 その向かって右に地蔵菩薩、左に不動明王。 さらに左には、阿弥陀三尊像。 整ったきれいなお姿の像でしたが、中尊の阿弥陀さまが踏み下げ座で、両脇侍は片膝をたてているのが珍しいです。 一番右には大黒天が安置されておりました。

次の

アルセーヌ・ルパン 作品の紹介――あらすじ

かり そめ の 公爵 夫人 ネタバレ

この記事では かりそめの公爵夫人のネタバレ5話を紹介しています。 かりそうめの公爵夫人は、ピッコマでも1日1話読むことができますが、英語版で先を読むことができます。 ガスパルは自分勝手な人間だけど、人を利用できるような人じゃない・・・。 と思い返し、 イヴォナーもしかすると、すべての計画は、トリスタンが考えたのかもしれないー と考えがめぐります。 やはり、トリスタンは、今回の件に関しても、イヴォナがガスパルに謝るようにアドバイスをするのでした。 イヴォナVSトリスタン イヴォナは内心、-昔のように、あなたのいいなりにはならない- と思いながら、この状況を乗り切るには、カンカンに怒っている父親を利用しようと考えました。 イヴォナは、トリスタンもガスパルから支援を受けていたが、今はどうなっているの?と話題を振ります。 父親は、「いとこだから当然だろ!お前のせいで迷惑がかかっているんだ!」 と怒鳴りちらします。 トリスタンも、「ボクも援助が途絶えたよ・・・」 といいますが、イヴォナは、自分の知っている事実とは違うわ。 呟きます。 トリスタンはちょっとヤバイといったような表情。 イヴォナは続けて、 ガスパルがトリスタンにたくさんの下賎品(贈り物)を渡しているところを見た と強気に発言します。 イヴォナのセリフを聞いた父親はトリスタンを問い詰めますが、トリスタンは誤解です!と否定します。 実はイヴォナ、神獣にトリスタンとガラパスの行動を監視させていたのでした。 神獣は、そのときの映像を3人の前で映し出します。 父親はその映像をみて、イヴォナの言っていることを信じました。 トリスタンは、自分とガラパスを監視したのか!? とイヴォナに問い詰めます。 イヴォナはいたって冷静に、 「召喚獣は召喚師の感情に反応した行動をするのは知っているでしょう? 私が恋している相手(ガラパス)のところに行って、偶然2人が一緒にいるのをみたのよ」 と説明しますが・・実際は、イヴォナが神獣に命令したことだったのです。 追い討ちをかけるように、イヴォナは、• 今回の喧嘩の原因はトリスタンだったこと。 トリスタンが、ガラパスと仲良くなるために自分を利用しているのではないか?• トリスタンがガラパスから多くの贈り物を貰いたいがために、自分を利用しているのではないか? と呟きます。 トリスタンは あの贈り物は、友情の証だ! と弁明します。 イヴォナは 「うちへの援助は打ち切ったのに、トリスタンにはたくさんの贈り物をあげたのね・・・。 」 と悲しそうに呟きます。 内心は、(トリスタンは、私がガスパルの婚約者であったほうが有利であるはず・・・さぁどうするトリスタン!? ) と駆け引きをしていました。 トリスタンは、「違うってば~。 どうしたの?いつものイヴォナらしくないよ~」 と焦った感じで答えます。 父親は、「イヴォナの言うとおりだ!お前への援助は打ち切る」と、イヴォナの言うことを全面的に信じて、トリスタンを出入り禁止にすることにしました。 トリスタン「誤解です!イヴォナとガスパルがうまくいくように・・・」 と言い訳をしだしますが、そのセリフを聞いてイヴォナはまた、悲しそうに呟きます。 「私は、いつも 男爵様って呼んでいるのに・・・ 本当に 二人は特別な関係なのね。 」 そのセリフを聞いたとたん、父親は大激怒!トリスタンは追い出されてしまうのでした。 イヴォナVSガラパス イヴォナは、ガラパスとトリスタンが屋敷に寄り付かないうちに、試薬を作ってしまおうと、必要なものを買いに町にきていました ガラパスから貰った婚約指輪(お願いしてやっと買ってもらった)を売って、薬草を買っていました。 婚約指輪は安物で、少しの現金としか交換できませんでした。 試薬を作るのに「キリダンの実」が必要です。 (キリダンの実は魔力を上昇させる効果があります。 ) しかし、それを栽培している北部地方の流通を、公爵様が止めているという噂も耳にしました。 と、 トリスタン「イヴォナ!」 ガラパスとトリスタンに偶然出会ってしまいました。 トリスタンがイヴォナの荷物を持ってあげようと、手を差し出すと・・・ イヴォナは思わず、貴女には関係ないでしょ、と荷物を後ろにさっと隠します。 その態度にガラパスは、イヴォナに怒り出します 「いとこの兄さんに向かって、なんだその態度は! 全部お前が悪い! 援助が切れた今、俺のありがたみが分かっただろ? 話あってケリをつけるぞ!」 イヴォナは、話あうことなどない、と街中で一本角の大きな神獣を繰り出します!! 続きはこちら>>.

次の