ペグ フィル グラス チム。 薬物動態・薬効薬理

薬物動態・薬効薬理

ペグ フィル グラス チム

INDEX• リツキシマブ(リツキサン) リツキシマブのバイオシミラーは、協和キリンとファイザーがそれぞれ販売中。 協和キリンの製品は2017年9月にサンドが承認を取得し、販売提携を結ぶ協和キリンが18年1月に発売。 発売初年度の18年12月期は43億円、19年12月期は97億円を売り上げ、20年12月期も101億円を見込んでいます。 ファイザーの製品は19年9月に承認され、20年1月に販売を開始。 日本化薬も開発を進めており、現在、臨床第3相(P3)試験を行っています。 トラスツズマブ(ハーセプチン) トラスツズマブのバイオシミラーは、18年8月に日本化薬とセルトリオンが発売。 18年9月には、米アムジェンと提携する第一三共とファイザーが承認を取得し、第一三共が18年11月、ファイザーが19年8月に発売しました。 このほか、MeijiSeikaファルマがP1試験を行っています。 日医工も開発を進めていましたが、20年1月に開発を中止すると発表しました。 すでに4つの製品が販売されている中、「今後の市場環境などを精査・検討した結果」(同社)だといいます。 開発データは提携先の韓国・エイプロジェンに譲渡され、同社が承認取得に向けて開発を進めていく予定です。 ベバシズマブ(アバスチン) ベバシズマブのバイオシミラーは、ファイザーが19年6月に、第一三共が同年9月に承認を取得し、いずれも同年12月に発売されました。 日医工はスペインのマブサイエンスと日本での独占販売に合意しており、20年9月に申請を予定しています。 G-CSF製剤(フィルグラスチム・ペグフィルグラスチム) がん化学療法による好中球減少症などに使われるG-CSF製剤フィルグラスチム(グラン)のバイオシミラーは、13年5月から14年11月にかけて5社が相次いで販売を開始しました。 フィルグラスチムをペグ化して作用時間を長くしたペグフィルグラスチム(ジーラスタ)は、ジーンテクノサイエンスが前臨床段階で開発を進めています。 ジーンテクノサイエンスは富士製薬と持田製薬にフィルグラスチムをライセンスアウトしており、ペグフィルグラスチムはグローバル製薬企業と組んで海外展開を目指します。 インフリキシマブ(レミケード) インフリキシマブのバイオシミラーは、日本化薬が国内初の抗体医薬のバイオシミラーとして14年11月に発売。 17年9月に承認された日医工の製品は、リウマチ領域に特化するあゆみ製薬との2ルートで17年11月に発売されました。 インフリキシマブは潰瘍性大腸炎やクローン病の適応も持っており、日医工は自社販売分について潰瘍性大腸炎治療薬「アサコール」を持つゼリア新薬工業と共同でプロモーションを行っています。 14年に承認されたセルトリオン・ジャパンの製品は、販売体制が整っていないことを理由に発売が先送りされていましたが、17年12月に販売を開始。 18年12月にはファイザーの製品も発売されました。 エタネルセプト(エンブレル) エタネルセプトのバイオシミラーは、持田製薬が18年1月に承認を取得し、5月に提携先のあゆみ製薬から発売されました。 これに続いて共和薬品工業とYLバイオロジクスが19年3月に承認を取得。 YLバイオロジクスの製品は販売提携を結ぶ陽進堂と帝人ファーマが同年10月に発売、共和の製品はライセンス契約を結ぶ日医工の屋号で同年11月に発売されました。 持田は18年4~6月期決算発表からバイオシミラーの開発段階を非開示としていますが、18年3月期決算発表時点ではP3試験段階にあることを公表していました。 持田以外では、第一三共がアムジェンとの提携にアダリムマブを含めているほか、ジーンテクノサイエンスが前臨床段階で開発を進めています。 【腎性貧血】ネスプAG 、追うバイオシミラーは3品目発売 抗がん剤や関節リウマチ治療薬とともに多くの企業が開発・販売に参入しているのが、腎性貧血治療薬ダルベポエチンアルファ(ネスプ)です。 先行品を販売する協和キリンは18年8月、子会社・協和キリンフロンティアを通じてオーソライズド・ジェネリック(AG)の承認を取得。 JCRと三和化学の製品は同年11月に、マイランの製品は同年12月に発売されました(JCRの製品は提携先のキッセイ薬品工業が販売)。 協和キリンの19年12月期決算によると、AGは発売5カ月で140億円を販売(先行品は336億円で前期比37. 20年12月期はAGが307億円(119. 【インスリン】サノフィのインスリンリスプロが承認 インスリン製剤では、持効型のインスリン グラルギン(ランタス)のバイオシミラーを、日本イーライリリーと富士フイルム富山化学の2社が販売。 サノフィは20年3月、超速効型のインスリン リスプロ(ヒューマログ)のバイオシミラーの承認を取得しました。 サノフィはこのほか、同じ超速効型のインスリン アスパルト(ノボラピッド)も開発しています。 【その他】持田のテリパラチドが発売、ラニビズマブもP3に そのほかの領域では、18年に493億円(薬価ベース)を売り上げた骨粗鬆症治療薬テリパラチド(フォルテオ)のバイオシミラーの承認を19年9月に持田製薬が取得。 11月に薬価収載され、収載と同時に発売されました。 JCRファーマのファブリー病治療薬アガルシダーゼベータ(ファブラザイム)は18年9月に承認を取得し、11月に発売。 ジーンテクノサイエンスは前臨床段階でRSウイルス感染症治療薬パリビズマブ(シナジス)の開発を進めています。 ジーンテクノサイエンスはさらに、千寿製薬と共同で加齢黄斑変性治療薬ラニビズマブ(ルセンティス)のP3試験を実施中。 すでに最終患者の観察期間が終了しており、申請は間近とみられます。 ジーンテクノサイエンスはまた、同アフリベルセプト(アイリーア)も前臨床段階で開発中です。 先行品からの置き換えによる医療費削減効果は年間226億円と推計されました。 ファイザーや第一三共といった新薬大手の参入やバイオAGの登場により、バイオシミラー市場も大きく変化していきそうです。 (前田雄樹) [PR].

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頭頸部癌化学療法におけるペグフィルグラスチムの使用経験

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2014年11月28日、持続型 G-CSF製剤 ペグフィルグラスチム(商品名 ジーラスタ皮下注3. 6mg)が発売された。 本薬は9月26日に製造販売が承認され、11月25日に薬価収載されている。 適応は「がん化学療法による発熱性好中球減少症の発症抑制」であり、がん化学療法剤投与終了後の翌日以降、3. 6mgを化学療法1サイクルあたり1回皮下投与する。 がん化学療法における抗がん剤の多くは、標的腫瘍細胞だけでなく骨髄などの正常細胞にも作用するため、多くの患者で 好中球減少症が発現する。 発熱を伴う好中球減少症は発熱性好中球減少症(FN)と呼ばれ、感染リスクが高まり、時に生命の危険に陥ることがある。 このことから、がん化学療法の施行に伴い好中球減少のリスクがある場合には、FNの発症を抑制する顆粒球コロニー形成刺激因子(G-CSF)製剤の予防投与が推奨されている。 G-CSFは、好中球の分化増殖を促進する分子量約2万の蛋白質である。 主なG-CSF製剤としては、フィルグラスチム(商品名グラン)などがあり、がん化学療法後の好中球減少症を中心とする各種の好中球減少症の治療および造血幹細胞の末梢血中への動員に対して広く臨床使用されている。 しかし国内で承認されているこれまでのG-CSF製剤は、がんの種類によって適応が異なり、多くのがんではFNに対する予防投与が認められていない。 さらに血中半減期が短いことから、好中球数が回復するまで連日投与が必要となり、患者負担が大きいことが臨床現場で問題となっていた。 今回発売されたペグフィルグラスチムは、既存のフィルグラスチム(分子量約1万9000)のN末端に水溶性高分子のポリエチレングリコール(PEG)1分子(分子量約2万)を共有結合した修飾蛋白質である。 PEG化によって、プロテアーゼによる分解を抑制するとともに、腎臓でのクリアランスを低下させ体外への排泄を減少させることで、血中半減期を延長させている。 海外では2002年1月に米国で承認されたのをはじめとして、2014年3月現在、世界107カ国で承認されている。 国内では、第3相試験にて既存薬のフィルグラスチムに対する非劣性、プラセボ群に対する優越性、および高齢患者に対する有用性がフィルグラスチムと同程度であることが確認されている。 国内臨床試験から副作用(臨床検査値異常を含む)が75. 0%に認められている。 主な副作用はLDH上昇(25. 6%)、背部痛(19. 1%)、発熱(14. 4%)、関節痛(14. 2%)、倦怠感(10. 3%)などであり、重大な副作用としてはショック、アナフィラキシー、間質性肺疾患、急性呼吸窮迫症候群、芽球の増加、脾腫・脾破裂、毛細血管漏出症候群、Sweet症候群、皮膚血管炎が報告されている。

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ジーラスタ(ペグフィルグラスチム)の作用機序:好中球減少症治療薬 現在、日本でがんは死因の一位です。 しかし、その治療は困難を極め、薬を投与するにしても副作用の強い医薬品が使用されます。 特に、抗がん剤の投与による副作用として、好中球減少症と呼ばれるものがあります。 好中球は白血球の一種であり、これが減ってしまうと感染症に罹りやすくなります。 そのため、重症の好中球減少症であると、肺炎や敗血症を頻発します。 そこで、抗がん剤による好中球減少症を治療するため、 ペグフィルグラスチム(商品名:ジーラスタ)が使用されます。 ペグフィルグラスチムはG-CSF製剤と呼ばれる種類の薬になります。 ペグフィルグラスチム(商品名:ジーラスタ)の作用機序 通常、細胞は成長が止まっています。 勝手に細胞分裂が行われると、臓器の肥大化などを引き起こして機能不全に陥るからです。 そのため、傷を負ったときなど、適切な場面でなければ細胞は増殖しません。 しかし、正常な細胞とは異なり、がん細胞は無秩序な増殖を繰り返します。 そのため、一般的に「がん細胞の増殖は速い」といわれています。 がん細胞にはこのような特徴があるため、 抗がん剤の基本的な性質としては「増殖速度の速い細胞をターゲットにする」ことがあります。 しかし、これでは副作用の問題も発生します。 正常細胞の中には、白血球など増殖速度の比較的速い細胞も存在するからです。 つまり、好中球などの白血球は抗がん剤の影響を受けやすいです。 そのため、薬の投与によって好中球の数が減少していきます。 これが、好中球減少症の副作用が発生する理由です。 このような場合、外から刺激を与えることで好中球を増やせば良いことが分かります。 そのために重要な因子として、 G-CSF(顆粒球コロニー刺激因子)があります。 G-CSFが放出されると、これが合図となって好中球が作られるようになります。 そこで、薬として外からG-CSFを投与すれば、減少した好中球を増加させることができます。 このような考えにより、抗がん剤の投与によって減ってしまった好中球を回復させ、好中球減少症を治療する薬がペグフィルグラスチム(商品名:ジーラスタ)です。 ペグフィルグラスチム(商品名:ジーラスタ)の特徴 遺伝子組み換え技術によって、G-CSFを生成することができます。 ただ、このとき作られるG-CSF製剤を投与すると、すぐに分解されてしまうので1日1回の投与が必要です。 例えば、既存のG-CSF製剤としてフィルグラスチム(商品名:グラン)が知られています。 この製品は、前述の通り1日1回の投与です。 そこで、 G-CSF製剤に対して、ポリエチレングリコール(PEG)を付加させた製品の創出を行いました。 これが、ペグフィルグラスチム(商品名:ジーラスタ)です。 フィルグラスチム(商品名:グラン)では投与回数が多く、連日投与が必要だったのに対して、ペグフィルグラスチム(商品名:ジーラスタ)では化学療法1サイクルのうち1回の投与ですみます。 抗がん剤は副作用が強いので連続投与をせず、休薬期間を設けます。 抗がん剤を投与している期間は好中球減少症の副作用が表れやすいので、そのときにペグフィルグラスチム(商品名:ジーラスタ)を1回だけ投与するのです。 皮下投与による半減期(薬の濃度が半分になる時間)を調べたところ、フィルグラスチム(商品名:グラン)は2. 15時間でした。 それに対して、ペグフィルグラスチム(商品名:ジーラスタ)は50時間程度にまで延長されています。 このような特徴により、G-CSFを加工することで半減期を長くし、薬の投与回数を減少させた好中球減少症治療薬がペグフィルグラスチム(商品名:ジーラスタ)です。

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